マーク金井blog

カテゴリー: スイング、ゴルフ練習法

2017年07月31日超私的な考察 ダウンスイングのヘッド軌道に影響を与える動作とは!?

先週の国内女子ツアー「大東建託・いい部屋ネットレディス」は、単独首位から出た成田美寿々が6バーディ、1ボギーの「67」で回り、通算21アンダーで逃げ切り優勝。2015年「サントリーレディス」以来となる2年ぶりのツアー通算8勝目を挙げました。

 

 

国内男子ツアー「ダンロップ・スリクソン福島オープン」は、3日目を終えて1打差の3位だった宮本勝昌が9バーディ「63」の大会コースレコードタイを叩き出し、通算22アンダーとで逆転優勝。2014年の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」以来となる3年ぶるのツアー通算11勝目を上げています。

 

 どちらも4日間トーナメントでしたが、男子の優勝賞金が1000万円だったのに対し、女子の優勝賞金はなんと、なんと、なんと2160万円。女子の方が男子よりも2倍以上の優勝賞金を手に入れています。これまでは「女子は男子よりも賞金が低い」というのが常識でしたが、今回のこの常識が完全に覆されてしまいました。

 

さて、優勝した成田選手と宮本選手ですが、成田選手は典型的なドローヒッター、宮本選手は典型的なフェードヒッターです。成田選手はインサイドからヘッドを入れるのが上手く、宮本選手はアップライトな軌道からインサイドに鋭く振り抜いています。

ドローを打ちたいと思っているならば成田選手、フェードを打ちたいと思っているならば宮本選手が格好のお手本になりますが、2人のスイングを観察すると、体軸(背骨)の傾き具合でインパクトゾーンのヘッド軌道が決まることが手に取るように分ります。

 

成田選手はダウンスイングの後半からフォローにかけて、体軸(背骨)が大きく右に傾きます(左肩が上がって、右肩が下がる)。頭も後ろに残る度合いが強いですが、こういう風に体軸(背骨)が右に傾くほどに、ヘッドはインサイドから下り(シャローな軌道になり)、インサイド・アウト軌道でドローを打ちやすくなるのです。逆に言うと、体軸(背骨)を大きく右に傾けて、アウトサイド・イン軌道でヘッドを振り抜くことは、よほど器用な人を除けば、ほぼ不可能です。

対して、宮本選手は成田選手に比べると体軸(背骨)の傾きはごくわずか。ダウンスイング後半からフォローにかけて、体軸(背骨)は少しし右に傾きません(左肩の上がりが少なく、右肩の下がりも少ない)。頭も後ろに残る度合いが少ないですが、こういう風に体軸(背骨)の傾きを少なくするほどに、ヘッドはインサイドから下りづらくなり(スティープな軌道になり)、軽いアウトサイド・イン軌道でフェードを打ちやすくなるのです。

逆に言うと、体軸(背骨)が地面と垂直に近い状態で、インサイドからヘッドを入れてくることは、よほど器用な人を除けば、ほぼ不可能なんです。

ちなみに、アマチュアゴルファーも大別すると、この2人のどちらかのパターンに当てはまります。インサイドからあおって打つ、いわゆるアンダー星人になっている人の場合は、成田選手と同じようにダウンスイングで体軸(背骨)が右に傾いています。成田プロと違うのは、体軸(背骨)が右に傾く度合いが強すぎることと、成田選手に比べると振り遅れる度合いが強すぎるために、ショットが不安定になったり、フェアウェイウッドが上手く打てなかったり、ひざ立ち打ちをすると、ボールのはるか手前をダフってしまいます。

 

逆もしかりで、アウトサイド・インの度合いが強いカット軌道でスライスを打っている人の場合は、ダウンスイングで体軸(背骨)が地面と垂直になっており、右肩が必要以上に高いポジションでインパクトを迎えています。そして、宮本プロに比べると、インパクトゾーンで手元が動き過ぎるために(右手を使いすぎるために)、インパクトでフェースが大きく開き、フェードではなく、右曲がりの大きなスライスが出てしまうのです。

 

ゴルフは物理です。

 

どんな球を打つのかで、どんな球を打ちたいのかで、ゴルフスイングのタネと仕掛けは変わってきます。そして、スイングタイプによって飲むべき薬(悪癖矯正法)も変わってくるのです~。

 

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2017年07月10日超私的な考察 ゴルフの竪琴で練習すると、なぜスイングが良くなるのか!?

本日21時からこちら

マーク金井 ここだけの話 第3回配信します

こちらアーカイブありません。生配信のみですので、是非スマホ、タブレット、PC似てご覧ください


昨日の日曜日はアナライズセミナーデー。前半はシャフトのしならせ方をレクチャーする「シャフトセミナー」、30分の休憩を挟んだ後半はスイングのタネと仕掛けが理解できる「ゴルフの竪琴セミナー」を実施しました。どちらも6名の少人数制で実施し、ひとりひとりにゴルフクラブの正しい取り扱い方を身振り手振りでレクチャーしています。

 

セミナーについては、YouTubeにてすべてを公開しています。ご覧になっていただけると分りますが、マーク金井が喋る時間と同じぐらい受講生に質問を浴びせます。質問はゴルフに関することとは限りません。ゴルフに全然関係ないことも質問しますが、これには理由があります。質問に答えてもらうことで、その人の考え方や感性を知ることができるからです。そして、質問に答えてもらうことで、その人がゴルフスイングのどこをどう勘違いしているかも窺い知ることができるからです。

 

 

言い換えると、多くのアマチュアゴルファーは、、、、

 

脳がクラブの振り方を勘違いしています。

 

なぜ勘違いするのかと言うと、ゴルフクラブは間違った振り方をしてもボールにちゃんと当たってしまうからです。さらに、間違った振り方でボールを何発も打ち続けていると、ナイスショットの数も増えてきます。ナイスショットが増えてくえば、脳は間違った振り方(勘違いした振り方)をしていても「正しいスイングをしている」と認識(勘違い)してしまうのです。

 

勘違いした状態でクラブを振ってもナイスショットが出れば、それはそれでOKとも言えます。勘違いした状態のスイングでもホールインワンは出ますし、ナイスショットも出ます。しかしながら、勘違いした状態のスイングというのはとんでもないミスも出ますし、ナイスショットが続きません。また、何発もボールを打たないと調子が出ないなんてことにもなります。勘違いした状態でクラブを振ると、ナイスショットとミスショットが背中合わせの状態のままゴルフをすることになり、コースに出たらスコアメイクがしづらくなるのです。10年以上やっても100が切れない人、練習場で打てるショットがコースに出ると打てない人の9割以上は、勘違いしたスイングでボールを打っています。

 

具体的に言うと、

 

ヘッドの軌道がプレーンから大きく外れている、
振り遅れている
インパクトでフェースが開いている

 

ダウンスイングでヘッドが外れているのをインパクトゾーンで調整している人、振り遅れてそれを修整することで人が多いです。

 

ところが、ゴルフの竪琴を持ってスイングしてもらうと、このようなスイングになる人はほとんどいません。ゴルフの竪琴は両手が3次元に離れて持つことにより、ダウンからインパクトにかけて「右手が上、左手が下」の状態をキープできます。このためダウンでヘッドがプレーンに沿って動きやすく、そして振り遅れた状態にもならないでインパクトを迎えることができるのです。

 

 

たかが両手が離れているだけと思うかも知れませんが、ゴルフの竪琴は右手と左手の持つ場所が違います。実はここが大事なポイントで、左右の手が違う場所にあると左右の手はそれぞれの役割を果たし、脳はゴルフスイングを勘違いしなくなるのです。

 

対して、ゴルフクラブを持った場合、左右の手はくっついてますし、同じところを握っています。このため、左右の手を同じ方向に動かすのは簡単ですが、左右の手を違う方向に動かすことが難しくなる(勘違いしやすくなる)のです。

 

ゴルフはゴルフクラブを使ってボールを打つ競技ですが、いきなりゴルフクラブを持ってボールを打とうとすると、スイングを勘違いしやすい競技です。その証拠に、9割以上の初心者は振り遅れたスイングになっていますし、インパクトでフェースが開きやすくなっています。初心者にスライスが多いもの致し方ないと言えば致し方ないのです。

 

ゴルフはゴルフクラブでボールを打つ競技ですが、初心者やスイングを勘違いしている人の場合、ボールを打ってもスイングが良くなる可能性は高くなりません。ゴルフの竪琴のように両手が離れた状態で握れる道具を持ってスイングした方が、振り遅れないスイングを身につけやすくなりますし、脳がスイングを勘違いしにくくなるのです~。

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2017年07月03日超私的な考察 アマチュアの打点位置が定まらない本当の理由とは!?

 

一昨日に続き、昨日も阪神はヒヤヒヤする試合展開で何とか勝ちました。これで8連敗からの2連勝。首位広島とは大差がついてますが、まだまだペナントレースは続きます。広島もずっとこの調子で勝ち続けるとは思えませんし、巨人も浮上してくるでしょう。プロ野球はまだまだ目が離せません。

 

そして昨日は恒例のアナライズセミナーデー。前半はゴルフの物理の話をする「インパクトセミナー」、30分の休憩を挟んで後半は「打点コントロールセミナー」どちらも、撮影しながら実施しました。近々、YouTubeでこの2つのセミナーの模様をアップさせていただきます。

インパクトセミナーではボールが曲がる原理(真っ直ぐ飛ぶ原理)についてレクチャーし、打点コントロールセミナーでは、打点位置を変えるコツについてレクチャーしています。インパクトセミナーでは実際にボールを打っていただき、高速度カメラを使ってインパクゾーンでのヘッド軌道、そしてインパクトゾーンでのフェース向きを自分の目で確認してもらいます。対して、打点コントロールセミナーでは、まず最初にショットマーカーをフェースに張り付け、自分の打点位置がどこに偏っているかをチェックしてもらいます。

昨日のセミナー受講者も見事なぐらい、打点位置がバラついてました。6名の参加者の打点位置を調べてみたら、一番打点位置が真ん中に近かったのはゴルフ歴が1年半の受講者。他の5名はゴルフ歴が長いにもかかわらず、打点位置がトウ側に寄ったり、ヒール側側に寄っていたり、フェース下側に偏ってました。

 

 では、なぜアマチュアの多くは打点位置が定まらないのか?

 

セミナー受講者にこの質問をぶつけてみると、こんな答えが返ってきます。

 

・ゴルフは自分のイメージと実際の動きが一致しない
・自分のスイングは再現性が低い
・正しいスイングをしていないから

 

いずれの回答も正しいのですが、実は、打点をコントロールするためにはもうひとつ理解しておきたいことがあります。それは、、、、、

 

 ゴルフクラブは構造上、
 手元がアドレスした位置に戻ると、フェース中央でボールを打てない!!!!

 

アドレス時にフェース中央にボールをセットしたとしましょう。この場合、アドレス位置に手元が正確に戻ってしまうと、フェースのトウ寄り上側にボールが当たりやすくなるのです。何故かと言うと、インパクトではシャフトは横方向だけでなく、縦方向(トウダウン方向)にもしなるからです。アマチュアの多くは、スイング中にクラブが変形しているということを自覚していません。そして、変形したクラブの挙動をコントロールするという感覚が希薄なために、打点位置が定まらないのです。

 

スイングロボットというのがありますが、ロボットですから余計な動きをしません。スイングすると構えた位置に手元がちゃんと戻ります。このスイングロボットでフェース中央にボールをセットすると、何発打っても打点位置はフェース中央ではなくて、フェースのトウ寄り上側に当たるのです。スイングロボットで打点位置をフェース中央にするためには、アドレスでボール位置をフェースのヒール寄り下側にする必要があるのです。

ですので、構えた位置に手を戻すという方法で打点位置をコントロールしようとするのはあまり得策ではありません。また、構えた位置に手を戻そうとし過ぎると、かえって打点位置をコントロールしづらくなります。

 

打点位置をコントロールする上で、一番大事なことは、、、

 

 自分で任意に打点位置を動かせるようになることです!!!!!

 

・フェースのトウ寄りで打つ
・フェースのヒール寄りで打つ
・フェースの下側で打つ
・フェースの上側で打つ

 

フェース中央で打つ練習をするよりも、フェースの端っこでボールを捕らえる練習をした方が、打点位置をコントロールする感覚を養えますし、これができればフェース中央でボールを打つことが簡単になるのです。

 

打点コントールセミナーでは、打点位置を任意に変えるためのドリル(練習法)をレクチャーし、そして打点位置とスイング軌道には因果関係(相関関係)があること説いています。ざっくり言うと、アウトサイド・イン軌道は打点位置がトウ側に偏りやすく、インサイド・アウト軌道は打点位置がヒール側に偏りやすくなります。

 

また、上から打ち込む人は打点位置がフェースの上側に偏りやすく、アンダー星人で下からあおり打つ人は打点位置がフェースの下側に偏りやすくなります。

 

ゴルフは物理です。

 

ゴルフスイングで一番大事なことは、クラブ(道具)を身体化させること。遠回りに思われるかもしれませんが、クラブを意のままに動かす練習を重ねることが、打点位置を意のままにコントロールすることにつながるのです~。

 

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2017年07月02日超私的な考察 ゴルフスイングで一番大事な動作とは何なのか!?

今週は月曜日、木曜日、そして金曜日にゴルフに行ってきました。週に3回というとすごく多い感じがしますが、いずれも薄暮担ぎセルフの9ホール。メンバーだということもあって3回行っても9000円ほど。プレー時間も1回あたり90分ですし、行き帰りは電車で約35分。ゴルフにかけるコスト(時間、お金)は練習場でボールを打つのとほとんど変わりません。

でも、練習場でボールを打つのと決定的に違うことがあります。

 

芝から打てるというのありますが、自分が打つショットはすべてスコアに直結することです。そして景色によって打ちやすく感じたり、打ちづらく感じる場面がしょっちゅうあることです。赤羽ゴルフ倶楽部のインコースだと、12番のティショットはドローを求めてきますし、13番と14番は左サイドにOBがあって、フッカーには非常に打ちづらいホール。15番と16番は左右に池があって、ティショットの精度が求められます。この緊張感の中で打つショットというのは、中々、練習場で味わえません。この緊張感を味わえるのが、ゴルフの醍醐味だと勝手に思っています。

そして、コースに出た時は、自分のスイングチェックをかなり正確にできることです。練習場と違ってコースでは打ち直しができません。自分のスイングが物理的に理にかなっているかどうかをチェックできるのです。

 

 例えば、左が危険なホールで左に大きく曲がらないショットが打てるのかどうか。
 例えば、左に曲げたい時にちゃんとイメージ通りにボールが曲がるのか。
 例えば、左右にハザードがある時に、狙った場所にボールを打てるのかどうか。

 

プレーンが悪いと、このような状況下でボールをコントロールするのは非常に難しくなります。ゴルフはメンタル面が大事だと言われてますが、プレーンが悪いスイングをしている人の場合、例えメンタルを鍛えたとしても、プレーン自体が良くなるわけではありません。やはり、プレッシャーがかかった場面でボールをコントロールするためには、物理的に理にかなったスイング(オンプレーンなスイング)の方が有利です。

 

 では、どうすれば物理的に理にかなったスイングを身に付けられるのか?
 では、どうすればオンプレーンなスイングを身に付けられるのか?

 

地道な練習も必要不可欠ですが、その前に、ゴルフの物理を理解することが重要です。なぜなら、動作(運動)の理屈を頭で理解していた方がスッと体が動きやすくなるからです。では、ゴルフスイングにおける一番大事な物理は何なのか?

 

それは、インパクトゾーンでの動作です。プロや上級者は「インパクトは通過点」と教える人も少なからずいますが、それは正しい動作が身についた人には有効ですが、正しい動作が身についていない人には有効ではありません。なぜなら正しい動作が身についていない人が、「インパクトは通過点」を意識しても、正しい動作が身につくとは限らないからです。

では、インパクト(インパクトゾーン)では、物理的にどんな動作をすれば良いのか?

 

 

物理的に大事なのはクラブの動きです。

・シャフトを逆にしならせてヘッドを効率良く走らせる
・フェースがほんのわずにターンしながら動く
・ヘッドがほんのわずかに円運動する

 

これらが満たされる動きが出来ればエネルギー効率が良くなってボールが飛びますし、インパクトの再現性が高くなるので方向性も安定します。言い換えると、この3つ要素が含まれているのが物理的に理にかなっているインパクトであり、物理的に理にかなっているゴルフスイングになるのです。

 

では、どんな動作をすれば、この3つの要素を満たすことができるのか?

 

一言で言うと、「リストターン」です。リストターンというと手首を返すという動きですが、実は、手首を意図的に変えそうとするのではなくて、手首が返ってしまうのが正しい動きです。自分で意識してリストターンするのもアリと言えばアリですが、リストターンを意識しなくても、リストターンができてしまう方が、動きとしてはレベルが高いです。

 

 

アナライズの「オンプレーンセミナー」では、このリストターンの正体について詳しくレクチャーしています。現在、YouTubeでも「オンプレーンセミナー」をオンエアしています。インパクトでリストターンが勝手に発生する動きがつかめてくると、コースに出ても打球をコントロールしやすくなるのです~。

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2017年06月30日超私的な提案 スイングが良くなる練習法と悪くなる練習法の違いとは!?

 

今年もあっとう言う間に半分が過ぎようとしています。今日は6月30日で、明日は7月1日。1年の半分が過ぎたという実感はまったくありません。と言うのも毎週のようにセミナーを開催していると、一週間がまばたきする間に過ぎていくからです。プロ野球も中盤戦に入り、セリーグでは広島が首位を独走。首位に追従すべき阪神タイガースは気がついたら6連敗(6月28日時点)。まばたきする間に貯金が一気に減ってしまいました。

セミナーは7月以降も定期的に開催しますが、毎回開催するたびに感じることがあります。それは、ゴルフ歴が長い人よりもゴルフ歴が短い人の方が、短時間でスイングが劇的に良くなることです。水曜日の夜に開催した「オンプレーンセミナー」でも、ゴルフ歴が1年半の受講者がいとも簡単に「ひざ立ち」をこなしました。対して、ゴルフ歴が10年以上の人の方が、「ひざ立ち」で苦労しているのです。

 

 では、なぜベテランゴルファーはスイングが良い方向に変化しづらく、初心者の方がスイングが良い方向に変化しやすいのか?

 

一番の理由は練習量の差です。

 

 

当たり前なことですが、多くのアマチュアゴルファーはラウンドに行く回数よりも練習場に行く回数の方が多いです。初心者に比べると、ベテランゴルファーの方が練習場でボールを打っている数が多くなりますが、実はこれがスイングの変化を阻害しているのです。
ベテランゴルファーの場合、良くも悪くてもボールを打つ型(形)がすでに出来上がっているため、新しい動きをしようと思っても、体がそれを受け付けてくれません。素振りでは動きが簡単に変わるのですが、いざボールを前にすると自分が打てる型(形)にいともたやすく戻ってしまいます。

 

 

誤解を恐れずに言えば、ゴルフ歴が長い人ほどオンプレーンに振ることを無意識の内に体が拒絶反応してしまうのです。ボールをたくさん打たないと上手くならないと思っている人が少なからずいますが、ごれが大間違いなんです。例えるならば、我流の練習は、間違っがた箸の持ち方でご飯を食べ続けていることと同じ。間違った箸の持ち方でもご飯を食べることはできますが、それではいつまでたっても、何年経っても正しい箸の持ち方を覚えられません。下手を固めることになるだけです。

 

 では、どんな練習をすれば下手を固める練習から抜け出せるのか?

 

 

超私的なことを言わせてもらえば、勘違いするような練習をできるだけしないことです。目立つかも知れませんが、オンプレーンセミナーでやっているように、水平振りとかひざ立ち打ちはお勧めです。この2つはプレーンが悪いと(アンダー星人だと)、ボールをちゃんと打つことはできません。まぐれでナイスショットが打てないので、下手を固めるリスクがかなり軽減できます。

そして、ショットの結果だけでスイングの良否を判断しないことです。どんなに間違ったスイングでもナイスショットが打てるのがゴルフの面白い所であり怖い所です。自分のスイングをスマホなどで自撮りし、スイングがどうなっているか確認して下さい。客観的にスイングをチェックすれば、下手を固める練習を防止できます。

そして、そしてもっとも確実なのはレッスンを受けることです。マーク金井は55歳から本格的にスノボを始め、3年でバッジテスト1級合格しました。これがなしえたのはシーズン中、ずっとマンツーマンのレッスンを受けていたからです。いいコーチに教わり、変な癖が付くのを防げたら3年で一人前のスノーボーダーになれました。

 

 

最近、ライザップがゴルフレッスンのビジネスを初めてますが、ライザップはマンツーマンでレッスンするだけでなく上達のためのPDCAをちゃんとチェックするパーソナルコーチが付きます。料金は決して安くはありませんが、結果にコミットできる方法を地味に丁寧に実施しているのです。

ゴルフ上達に魔法はありませんが、スイングにはタネと仕掛けがあります。このタネと仕掛けを正しく理解し実践すれば、猛練習しなくても自転車に乗れたスイング(オンプレーンなスイング)を身につけられます。自転車は最初にペダルがない状態で乗ると、子供はスピードが出た方がバランスが取れることを知り、バランス感覚が養われます。ペダルレスで自転車に乗れる子供は、ペダルを付けてもすぐに乗れるようになります。

 

ゴルフもしかり。普通にボールを打つよりも、水平振りやひざ立ち打ちから始め、正しい両手の捌き方(両手の使い方)を会得した方が、ボールをたくさん打たなくても短時間で上達できるのです~。

 

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