カテゴリー: スイング、ゴルフ練習法
2018年04月19日超私的な提案 ダウンスイングで左腕をタイミング良く回旋させるコツとは!?
今週の国内男子ツアー「パナソニックオープン ゴルフチャンピンオンシップ」の開催コースは茨木カンツリー俱楽部西コース(大阪府)。大阪万博が開催されたすぐ隣に位置する老舗名門コースです。コースは36ホールあるので、練習場は使っていない東コースを使い、プレスルームは普段練習場になっている場所に位置しています。マーク金井は、プロアマが開催された火曜の午後、そして指定練習日の水曜日の午前中、サクッと練習場で選手をウオッチングしてきました。
残念ながら米ツアーで優勝した小平プロの姿を茨木の練習場では見ることができませんでした。連戦の疲れで今週の試合は欠場。世界基準の持ち主、小平プロのスイングをじっくり観察するのは来週以降になりました。
さて、前回のブログでも書きましたが、小平選手はショットメーカーとして定評があり、昨年からドライバーの飛距離も伸びてきてます。昨年の日本シリーズで彼のスイングをじっくり観察したのですが、その時にまず気づいたのがフットがワーク(仕事)していること。フットワークとも言いますが、ダウンスイング後半からインパクトにかけてジャンプアップしています。それも右足よりも左足の方が蹴り上げが大きく、ババ・ワトソンのように左足(ワトソンは左打ちなので右足)の方が踵の浮き上がりが大きくなっています。
スイングに関しては、クラブの軌道が世界基準である「オンプレーン」感が非常にあります。ダウンスイング前半のシャフトの角度は約45度。そしてダウンスイング後半のシャフトの角度も約45度。オンプレーンなスイングというと、ヘッドがプレーン上を通過しているかどうかに目が奪われがちですが、実は、もっと大事なことはシャフトの角度。ダウンスイング前半と後半でシャフトの角度ができるだけ変らない(同じ角度を維持)のが、本当のオンプレーンなスイングで世界基準のスイングです。小平プロのダウンスイングを観察すると、それは見事なぐらいシャフトの角度が変っていません。
そして、インパクトで手元が低い位置をキープしています。インパクト時の手元の低さに関して言えば、小平プロは世界的に見てもトップクラスです。
では、どんな風にスイングすれば、小平プロのようにオンプレーンな感じでクラブを振り下ろせるのか? インパクトで手元を低い位置に収めることができるのか?
ヒントは水平振りにあります。
水平振りでアドレスの位置にヘッドが戻るようなスイングをすれば、オンプレーンにクラブが動いてますし、ダウンスイングでシャフトの角度も変りません(水平振りでシャフトの角度が変ったら、構えた位置にヘッドが戻りづらくなります)。
そして、水平振りを正しく行なうためには、左腕の回旋(回転)が求められます。水平振りは普段のスイングよりも、左腕の回旋(回転)が強調されます。テークバックで左腕を時計回りに回旋(ねじり)、ダウンスイングからフォローにかけては左腕を反時計回りに回旋(ねじり戻し)することが求められます。
この左腕の回旋がタイミング良く発生すると、クラブヘッドもシャフトも地面と水平の状態をキープし、クラブヘッドが円運動となります。誤解を恐れずに言えば、水平振りの場合、左腕の回旋がまったくなければ(特にダウンスイングで)、ダウン後半からインパクトにかけて左手が浮いて、ヘッドが下がった状態、いわゆるアンダー星人のスイングになってしまいます。水平振りでアンダー星人から脱却するためには、左腕の回旋(左腕を反時計回りにねじる動作)が必要不可欠です。
そして、もうひとつのポイントが左右の手の軌道が違うことを理解すること。ダウンスイング途中からインパクトにかけて、左手は体に引きつけるように動かし(グリップエンドがへそを向くように)、右手はボールの方向に振り出していくのです。この動作は、ボートを漕ぐのと似ています。左手を自分の方向に引きつけ、その反動でヘッドをボールの方向に振り出していくのです。左腕の回旋とこの左手の引きつけがタイミング良く発生させられると、水平振りでシャフトもヘッドも地面と水平状態をキープし、かつインパクトで左手が浮きづらくなるのです。
まずは水平振りでシャフトとヘッドを水平に動かす感覚を養って下さい。そして、水平振りでオンプレーンで正しい軌道を描けるようになれば、そこから徐々に上半身を前傾させ、クラブを斜めに振るようにしていくのです。クラブを斜めに振る時も、左腕の回旋(ねじり戻し)と、左手の引きつけによってクラブをボール方向に振り出すことを強く意識して下さい。
水平振りをした時、クラブは実にシンプルに動きますが、腕がシンプルに動いただけではクラブはシンプルに動いてくれません。腕が複雑な動きをすることでクラブがシンプルに動くのです。ここを勘違いしたままでは、たくさん素振りしても、たくさんボールを打っても、オンプレーンな小平プロのスイングに近づくことは到底できないのです~。
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2018年04月17日超私的な分析 米ツアー優勝、小平智プロのスイングはどこがいいのか!?
国内男子ツアー、国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」は3日目にトップに躍り出た重永亜斗夢選手が12アンダーで逃げ切り優勝。選手会長を務める石川遼選手は1打及ばず2位でした。石川選手が国内ツアー復帰ということもあり、ギャラリー数は4日間で2万人を超えました。
そして、そして米ツアー、RBCヘリテージではプレーオフの末、小平智プロが優勝。青木功選手、丸山茂樹選手、今田竜二選手、松山英樹選手に続く日本人選手史上5人目の米ツアー優勝です。ちなみに、青木選手以外の4選手は、すべてプレーオフで勝っています。
小平選手が勝ったことで、ゴルフメディアはこぞって彼の特集を組むでしょう。そこで、今回は超私的に小平選手のスイングについて、超私的に分析したいと思います。そして小平選手のスイングが世界基準のスイングであることも超私的に説明したいと思います。
小平選手はショットメーカーとして定評があり、昨年からドライバーの飛距離も伸びてきてます。昨年の日本シリーズで彼のスイングをじっくり観察したのですが、その時にまず気づいたのがフットがワーク(仕事)していること。フットワークとも言いますが、ダウンスイング後半からインパクトにかけてジャンプアップしています。それも右足よりも左足の方が蹴り上げが大きく、ババ・ワトソンのように左足(ワトソンは左打ちなので右足)の方が踵の浮き上がりが大きくなっています。
インパクトでは足場をどっしり固めるのではく、地面反力を最大限使うことでヘッドスピードを効率欲上げているのです。ジャンプアップはジュニアゴルファーによく見受けられるモーションですが、大人で少なからずいます。ちなみに、プロよりも上手いと評されている中部銀二郎さんもインパクトでは左足かかとが大きく浮き上がってました(中部さんの場合、右足はべた足です)。
スイングに関しては、クラブの軌道が世界基準である「オンプレーン」感が非常にあります。
ダウンスイング前半のシャフトの角度は約45度。そしてダウンスイング後半のシャフトの角度も約45度。オンプレーンなスイングというと、ヘッドがプレーン上を通過しているかどうかに目が奪われがちですが、実は、もっと大事なことはシャフトの角度。ダウンスイング前半と後半でシャフトの角度ができるだけ変らない(同じ角度を維持)のが、本当のオンプレーンなスイングで世界基準のスイングです。
小平プロのダウンスイングを観察すると、それは見事なぐらいシャフトの角度が変っていません。現時点で言えば、日本で一番、オンプレーン感があるのが小平プロです。
では、どんな風にスイングすれば、小平プロのようにオンプレーンな感じでクラブを振り下ろせるのか? シャフトの角度を維持したダウンスイングができるのか?
ヒントは水平振りにあります。
水平振りでアドレスの位置にヘッドが戻るようなスイングをすれば、オンプレーンにクラブが動いてますし、ダウンスイングでシャフトの角度も変りません(水平振りでシャフトの角度が変ったら、構えた位置にヘッドが戻りづらくなります)。
そして、水平振りを正しく行なうためには、左腕の回旋(回転)が求められます。水平振りは普段のスイングよりも、左腕の回旋(回転)が強調されます。テークバックで左腕を時計回りに回旋(ねじり)、ダウンスイングからフォローにかけては左腕を反時計回りに回旋(ねじり戻し)することが求められます。この左腕の回旋がタイミング良く発生すると、オンプレーンに振れ、かつシャフトの角度をキープすることもできます。言い換えると、この左腕の回旋(ねじって、ねじり戻す動き)がちゃんとできていないと、クラブはプレーンから外れ、かつシャフトの角度も変ってしまいます。今シーズンに入って、石川遼プロは水平振りを積極的にしていますが、これも左腕の回旋のタイミングを合わせることをチェックしているのです。
プロギアのサイエンスフィットでスイング分析をしてもらった時、宮川プロに教わったのですが、小平プロはこの左腕の回旋のタイミング、左腕の回旋の量が理想的。センサーを付けて計測した所、テークバックで左腕が時計回りにねじれた量と、ダウンスイングで左腕がねじり戻る量が一致しているそうで、これこそが世界基準のスイングなんです。
小平プロのスイングをそっくりそのまま真似ることは容易ではありませんが、左腕の回旋(ねじって、ねじり戻す)動作は、プロのみならずアマチュアにも必要不可欠な動作です。次回はタイミング良く左腕を回旋(ねじって、ねじり戻す)させるコツについてじっくり説明します~。
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ではまた水曜日に
2018年04月12日超私的な考察 ダウンスイングでシャフトを寝かせるとどんなメリットがあるのか!?
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国内男子ツアー、国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」が開幕しました。このブログがアップされる頃には多くの選手がティオフしているかと思います。昨年優勝したのは中国の梁津萬(リャンウェンチョン)選手。2連覇を目指しているかと思いますが、もちろん他の選手も手をこまねいてません。
全選手が優勝を狙って4日間の闘いに挑んでいると思いますが、超私的に優勝候補を上げさせてもらうならば、パワーランク1位は石川遼選手。前週の千葉オープン、岐阜オープンを連勝した実績に加え、ショットの切れ味が日に日に良くなっているからです。パワーランク2位は片山晋呉選手で、ショットの切れ味は申し分ありません。パットが決まり出せば優勝争いに必ず絡んでくると思います。
マーク金井は一昨日の公式練習日に大会会場に足を運んできました。午前9時くらいから12時ぐらいまでずっと練習場にいましたが、練習でも注目浴びていたのが片山選手と石川選手。片山選手はこれまで同様、数多くの練習器具を使ってましたし、足元にヘッドの軌道を確認する器具、インパクトの手元の位置を確認する器具を使ってボールを打ってました。自分の感覚に頼るのではなくて、客観的にヘッドの軌道、手の軌道を確認できる状態でボールを打ってました。
石川選手はというと、アルバネットやヤフーニュースでも記事になってましたが、これでもかってぐらいクラブをフラットに振る素振り、トップからダウンの切り返しでシャフトを寝かせる練習を繰り返してました。シャフトを寝かせる素振りを数度行なってから、普通のスイングでボールを1球だけ打つ。シャフトを寝かせる素振りを数度行なってから、普通のスイングでボールを1球だけ打つ。これを何度も何度も繰り返していたのです。
マーク金井がこの練習を始めてみたのは、1週間前の千葉オープンの練習日です。最初見た時は「嘘でしょ」ってぐらい驚きました。石川プロのスイングは何年も見てますが、少なくとも昨年まではダウンでシャフトを寝かせる素振りをやっているのは一度も見たことないからです。本人もおっしゃってますが、昨年まではシャフトを立てる(地面と垂直に近づける)素振りをしても、シャフトを寝かせる素振りなってやってなかったからです。
さて、このシャフトを寝かせる素振り。
すでにインターネット上では様々な解説がなされてますし、石川プロ本人もシャフトを寝かせる理由についてアルバネットでコメントしています。石川プロの言葉を借りれば、
ダウン前半でシャフトを寝かせた方が、インパクトで手元がスッと下がる!!!!
インパクトで手元がスッと下がれば、ダウンスイング後半でシャフトは寝ません。オンプレーン(正しい軌道)でヘッドが振り下ろされるのでインパクトの再現性が高まり、ショットが劇的に安定してきます。実際、練習場で石川プロのショットを観察してましたが、今まで不安定だったドライバーショットの出球(打出し方向)が劇的に安定し、鋭いショットを連発してました。
では、なぜダウン前半でシャフトを寝かせると、インパクトで手元が浮きづらく(手元が下がりやすく)なるのか?
それを理解するのに役立つのが水平素振りです。
アナライズの初心者セミナー、オンプレーンセミナーでは必ず水平素振りをしますが、ほとんどのセミナー受講者は水平素振りをすると、構えた位置にヘッドは戻ってくれません。構えた位置よりも10センチぐらいヘッドが下がり、ボール下のパイロンを叩きます。説明するまでもありませんが、水平素振りは通常のスイングよりもシャフトがかなり寝ており、地面と水平の状態でスイングしています。
水平素振りで構えた位置にヘッドを戻すにはコツがあります。
初心者セミナー、オンプレーンセミナーのYouTube動画でじっくりと説明してますが、左右の手の役割分担を理解し、左右の手がそれぞれ違う動きをすることが求められます。加えて、もうひとつ大事なポイントが左腕の回旋。水平素振りをするとテークバックでは左腕とシャフトは時計回りに回旋(ねじれ)ます。このねじれ度合いが普通のスイングよりも水平素振りの方が強く発生するのです。
テークバックで左腕とシャフトが時計回りに回旋(ねじれ)ているということは、ダウンスイングでは、反時計回りに回旋(ねじり)することが求められます。水平素振りでヘッドが下がってしまう人の場合(ダウン後半でシャフトが寝てしまう、インパクトで左手が浮いてしまう)、この反時計回りの回旋(ねじり)が不足しているのです。水平素振りだとこの左腕のねじれが大きいので、通常のスイングよりもねじれているのが自覚しやすいメリットがあります。
石川プロはツアー会場の練習場でシャフトを寝かせる練習を何度も繰り返してますが、同時に、ダウンスイングの途中からは時計回りに回旋した(ねじれた)左腕とシャフトを反時計回りにねじり戻す動作も必ずやっているのです。このねじり戻す動作、そしてダウンスイング途中から左手を体にグイッと引きつける動作によって、インパクトで手元がストンと落ちるようになっているのです。
ゴルフスイングはテークバックで左腕が時計回りにねじれてくれないとトップまでクラブを振り上げることができません。しかしながら、多くのゴルファーはこの左腕が時計回りに回旋(ねじれ)しているという自覚がありません。自覚がないために、ダウンスイングでは左腕をねじり戻すという動作が行なわれてなかったり、不足してしまうのです。
ダウンスイングでシャフトを寝かせると、ヘッドはプレーンに近づくのでオンプレーンのスイングがしやすくなります。しかしながら、ダウン前半でシャフトを寝かせたまま何もしなかったら、ダウン後半でシャフトが立つこともありませんし、インパクトで手元を低く収めることもできません。ダウン前半でシャフトを寝かせた(作用)だけでは、ダウン後半でシャフトが立つ(反作用)は発生しません。
垂直跳びをイメージして下さい。ジャンプする前にひざを曲げてしゃがみますが、しゃがんだだけでは勝手にジャンプしませんよね。立ったままよりもいったんしゃがんだ方が高くジャンプできますが、高くジャンプするためには、しゃがんだ直後に「高くジャンプするんだ」という動作を自発的にやることが求められます。しゃがんだ方が高く飛べるのは筋肉を大きく動かせる準備ができるだけです。
ダウンスイングもしかり。
ダウン前半でシャフトを寝かせておいた方が、ダウン後半でシャフトを立てやすくなる準備、インパクトで手元をスッと下げる準備ができるだけです。ダウン後半でシャフトを立てるには、ダウン前半でシャフトを寝かせ、右打ちの人ならば腕相撲で負けた状態を作っておく。そして、腕相撲で負けた状態を作っておいたら、そこから勝った状態に持って行く。これを一連の動きでできるようになると、ダウン後半でシャフトが立ち(オンプレーンになり)、インパクトで手元がスッと下がるのです~。
石川プロはダウン前半でシャフトを寝かせることに取り組み、インパクトで手元がスッと下がる感覚を会得するのに5ヶ月近くかかってます。簡単な動作ではありませんが、これはオンプレーンなスイングをするのに必要不可欠な動作です。
ダウンでシャフトを寝かせる、寝かせないの論争はこれから大いに繰り広げられるでしょう。しかし、本当に大事なことはオンプレーンにスイングすること。本当に大事なことは水平素振りで構えた位置にヘッドが戻るスイングを会得することなんです~。
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2018年04月08日超私的な考察 石川遼プロに学ぶスタート前の効果的な練習方法とは!?
YOUTUBE アナライズチャンネル
マーク金井ここだけの話 4月9日21時から配信決定
マスターズの話、あの話など満載でお送りする予定です
こちらの動画配信開始しました 進化した初心者セミナー どうしてゴルフが難しいか、マーク節炸裂してます
2日間競技のツアー外試合「千葉オープン」で石川遼選手が優勝しました。初日は1イーグル、6バーディー、1ボギーの7アンダーで単独首位。2日目は強風下でのプレーとなって多くの選手がスコアを崩し、石川選手も4バーディ、5ボギー1ダブルボギーの75でホールアウト。通算4アンダーにスコアを落としましたが、最終ホールで同組の太田直巳選手が1メートル弱のパーパットを外したことで、1打抜け出して勝利を手にしました。
練習日と2日目(最終日)に現地観戦してきましたが、一番驚いたのが石川選手のスイング、そして練習法がガラッと変ったことです。石川選手のスイングを間近でじっくり見るのは昨年の日本オープン以来ですが、あまりの変りように驚きました。かつての石川選手はダウンスイングでシャフトが寝るのを嫌がるあまり、ダウンスイング前半ではシャフトを縦に(地面と垂直に近い方向に)振り下ろそうとしてました。それが、千葉オープンの練習場では、シャフトを横に(背骨に対して垂直方向に)振ろうとしているのです。
ボールを打つ前の素振りでは、シャフトが湾曲している「フレループ」を積極的に使い、トップからダウンの切り返しでシャフトをわざと寝かせる(背骨に対して水平にする)動作を何度も繰り返し、クラブを地面と水平に振っているのです。今まで、石川選手の練習を何年も見てますが、ここまでシャフトを寝かせた素振りをするのは見たことがありません。加えて、ひざ立ち打ちも繰り返しやってました。ひざ立ち打ちに関しても、今まで一度も見たことがありません。
ダウンの前半でシャフトを寝かせる!!!!
これは欧米の選手、そして韓国の選手が必ずと言っていいほどやっています。ダウンスイングの前半でシャフトを寝かせた方が、ヘッドもシャフトもプレーン(アドレス時のシャフトの角度の延長線)に近づき、オンプレーンのスイングがしやすくなります。加えて、ダウンスイングの前半でシャフトを寝かせた方が、ダウンスイング後半でシャフトが寝づらくなって、インサイドからあおる度合いが減ります。誤解を恐れずに言うと、今の世界の一流所は例外なく、ダウンスイングでシャフトを寝かせることで、ヘッドを上から(正確にはオンプレーンの軌道で)入れていけるのです。千葉オープンの練習場、そして試合中においても、石川選手はダウンスイングでシャフトを寝かせる(ヘッドを下げる)ことを頻繁に練習していました。
実際のスイングは練習の時ほどはシャフトが寝ていません。しかしながら、シャフトを寝かせるイメージを強く持つことで、ダウンスイング前半でシャフトが立ち過ぎなくなり、かつインパクトゾーンでは手元が浮く度合いが減ってます。これにより、インパクトからフォローの抜けが格段に良くなり、弾道が劇的に安定しています。超私的なことを言わせてもらえば、今回の勝利を含め、今シーズンは5勝以上するのは間違いないですし、世界ランク50以内に入るのは間違いないと思います。
千葉オープンではスタート前の練習は25球という球数制限がありました。石川選手もドライビングレンジでは25球だけ打ってましたが、なんと、なんと素振りは58回もやっているのです(GDOニュースより引用)。
実際にボールを打つ数よりも素振りの数の方が多い!!!!
スタート前にボールを打たないと不安になるアマチュアゴルファーが少なからずいますが、ボールを打って不安が解消される人は一体どれぐらいいるのでしょうか? ちゃんと統計を取ったわけではありませんが、スタート前にボールを打っても、スタートホールでナイスショットを打てる人はそう多くないはずです。スタート前にボールを打ったら、スタートホールでナイスショットが出る確率が確実に上がるわけではないと思います。
大事な事なので繰り返しますが、千葉オープンの最終日、石川選手はスタート前に25球だけ打ちましたが、素振りの回数は58回。ボールを打つよりも素振りの方が2倍以上多かったのです。マーク金井もスタート前の練習を間近で観察してましたが、素振りはいろんなバリエーションがあり、普通にスイング、水平振り、切り返しからダウンスイングのチェック、インパクトのタイミングを計る素振り等々、、、、。ボールを打つことよりも、素振りでスイングチェックしているのです。そして、クラブでただ素振りするのではなく、練習器具(フレループ)を使ってスイングチェックしています。
石川選手のスイングを真似ることは容易ではありませんが、石川先週の練習の仕方を真似ることは難しくはありません。スタート前に本当にやるべきことは、ボールを打ってナイスショットを求めるのではなくて、素振りでスイングチェックすること。素振りでウオームアップすることです。誤解を恐れずに言えば、ボールを打たなくても全然構いません。マーク金井は、ラウンド前に練習場ボールを打つことはめったにしません。アプローチやバンカーショットの練習を10分くらいするだけで、後は素振りだけ。素振りだけの方がクラブの軌道をチェックしやすいからです。加えて、スタート前にボールを打たない方が、「ナイスショットを打とうと欲張らない」「自分のハードル上げない」状態でショットに臨めるからです。
もちろんただ素振りをするだけではもったいないです。素振りで大事なことはボールを打つつもりで素振りすること。そして、構えた位置にヘッドが戻ることを意識して素振することです。説明するまでもありませんが、構えた位置にヘッドが戻っていれば、ボールを打った時もミスが出づらくなります。
たかが素振り、されど素振り。
今シーズンの石川選手は劇的にスイングが良くなってますが、マーク金井がそれに気づいたのはボールを打つ前の素振りの時です。昨年までの素振りと、今年の素振りの仕方は劇的に変りました。ゴルフ雑誌も素振りの違いに気づいていることと思うので、近々、石川選手特集で素振りのメリットについての記事がアップされるでしょう~。
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2018年04月05日超私的な考察 石川遼プロも実践!! ひざ立ち打ちにはどんな効果があるのか!?
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マーク金井ここだけの話 4月9日21時から配信決定
マスターズの話、あの話など満載でお送りする予定です
いよいよ今週、メジャー第1戦のマスターズが開催されます。マーク金井は今から27年前(1991年)にマスターズを現地取材しましたが、当時も他のメジャーと違って華やかでした。コースはラフと呼べるハザードはありませんが、池とクリークの配置が絶妙。加えてグリーンのアンジュレーションが強烈で、少しでも歯車が狂うと世界の一流どころでも簡単に、ボギーやダボが出るコースです。今年はタイガー・ウッズが出場することもあって、練習ラウンドの時点から現地報道も積極的に行なわれています。
さて練習ラウンドと言えば、昨日は千葉オープンが開催される太平洋成田コースでも練習ラウンドが行なわれてました。JGTOのツアー競技ではありませんが、開幕戦の前週開催ということもあり、シード選手も出場してます。今年は、永久シード選手である片山晋呉プロ、そして選手会会長を務めている石川遼プロも出ます。もちろん、ふたりとも昨日は練習ラウンドを黙々とこなしてました。
当たり前ですが、練習ラウンドの時も選手は練習場でウオームアップをじっくりします。
朝8時過ぎから練習場で待機してたら、石川プロ、続いて片山プロが登場。そしてふたりともボールを打つ前に手にしたのがプレループでの素振り。まったくもって偶然とはいえ、ほぼ同じ時間に日本を代表するツアー選手が同じ練習器具で素振りしたのには驚きました。
そしてもっと驚いたのが、石川プロの練習です。最初はアイアンで普通にボールを打っていたのですが、30球ぐらい打った後、水平素振りを何度か繰り返し、その直後、ドライバーを手にして、、、
ひざ立ちでボールを打ち始めたのです!!!!!!!!!!!
ひざ立ち打ちはアナライズのセミナーでも定番メニューですが、それを石川プロもやり始めたのです。石川プロの練習風景は何度となく観てますが、これまで一度もひざ立ち打ちをやったのを見たことはありません。恐らく、トーナメントの練習日にひざ立ち打ちをやったのは、これが初めてだと思います。
では、石川プロはひざ立ち打ちを練習メニューに加えたのでしょうか?
ここからは超私的な推測ですが、以前の石川プロはダウンスイングの前半でシャフトを地面と垂直下ろす意識の練習を繰り返してました。ダウンでシャフトが寝るのを嫌がってのことだと思いますが、これはあまり得策なことではありません。ダウンの前半でシャフトを立てるほど、その反動でダウンの後半ではシャフトが余計に寝やすくなるからです。
対して、昨日の練習では、しょっちゅう水平素振りをしています。これは昨年までとはまったく違う動き。
ダウンの前半ではシャフトを意図的に寝かせ、地面と水平、自分の背骨に対しては垂直にクラブを振ろうとしています。
これをやるとダウンの前半ではシャフトが寝ますが、同時に、ヘッドはプレーンに近づきます。その結果、ダウンの後半ではシャフトが寝づらくなって、オンプレーンにヘッドを入れていけるようになるのです。
そして、ひざ立ち打ちはヘッド軌道をシビアに確認できます。ダウンの後半でシャフトが寝てしまうと、ボールのはるか手前をダフります。また、ダウンの後半でシャフトが寝てしまうと、その反動でインパクトでフェースが被り、引っかけ球が出ます。対して、ダウンの後半でシャフト寝ないと、(オンプレーンにヘッドが下りると)、手前をダフることもありませんし、引っかけ球も出ません。捕まっているのに左に飛ばない球、ストレート弾道が打てるようになるのです。
ほんの少しだけ石川プロと直接話をさせていただきましたが、本人曰く「切り返し直後にシャフトを寝かせるぐらいの方が、いい感じでインパクトを迎えられますし、イメージ通りの振り抜け、イメージ通りの球が打てるようになってきました」とのこと。
クラブは進化し、クラブの進化に伴ってスイングも変ってきてます。
しかしクラブがどんなに進化しても変らないすことがあります。それは、プレーンに沿ってクラブを振り下ろすこと。ダウンスイングの前半でシャフトを立てるほど(地面に垂直に振り下ろすほど)、ヘッドはプレーンから遠い所に位置します。対して、ダウンスイングの前半でシャフトを寝かせるほど(背骨に対して垂直に近づけて振り下ろすほど)、ヘッドはプレーに近づいてくるのです。
ゴルフは物理です。
ひざ立ち打ちは50年以上前からプロがやっている練習法のひとつですが、これは今どきのクラブを上手く扱うコツを会得するのにも役立つ練習法です。ひざ立ち打ちで、ボールをちゃんと打てない人は、今どきのクラブを上手く使いこなすことが極めて難しくなるだけでなく、コースに出た時にミスショットが出やすくなる悪循環から抜け出すことも極めて難しくなるのです~。
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