マーク金井blog

カテゴリー: スイング、ゴルフ練習法

2013年09月25日ゴルフは教わり上手な人ほど、短期間で上手くなれる!!

昨日は、インターネットラジオ、ソラトニワの「マーク金井の喋らずにはいられない!!」の公開放送日。

公開生放送~

公開生放送~

ゲストにはモデルのこずえさんに出演いただき、ファッショナブルなゴルファーになるためのノウハウ、お洒落な着こなしについていろいろお話を伺いました。マーク金井が黒を着るようになったのも、実はこずえさんのアドバイスからでした。当たり前と言えば当たり前ですが、カジュアルな出で立ちながらもシックな着こなし。餅は餅屋です。マーク金井も頑張って赤い靴なんぞを履きましたが、全然かないませんでした(笑)

モデルさんは私服も決まってます~

モデルさんは私服も決まってます~

さて、今日のテーマはレッスンの上手な受け方について。レッスンというと多くのゴルファーは「どんな先生に習えばいいのか?」「いいインストラクターの見つけ方を教えてほしい」等々、先生に関する問い合わせが多いです。確かに、ゴルフの場合、先生(インストラクター)との相性というのは大事なポイントで、教え方が自分に合っていなかったり、コミュニケーションが上手く取れなかったりすると、レッスンを受けても上達しづらい場合があります。

しかし、その一方で生徒(ゴルファー)にも問題がある場合があります。先生が一生懸命教えようとしても、生徒(ゴルファー)側がちゃんと言うことを聞かなかったり、教わり方を間違うと、レッスンを受けても上達しづらいです。

では、どんな生徒になればレッスンが血となり肉となるのか? どんな風な生徒になればゴルフが上手くなるのか?

いくつかポイントはありますが、一番は教わり上手になること。教わり上手になるというのは、盲目的に従順な生徒になるという意味ではありません。わかることは分かるといい、分からないことは分からないとハッキリ言うこと。積極的に先生(インストラクター)とコミュニケーションを取るという意味です。

そして、質問力を高めることです。

例えば、フォローで左ひじが引ける癖があって、それを矯正するレッスンを受けたとしましょう。

こういう場合、まずなぜ自分は左ひじが引けてしまうのか聞きましょう。そして、左ひじの引けを矯正するためにはどんな練習をすれば良いのか質問する。
悪い動きの因果関係とそれの解決法を聞いて下さい。

そしてここからがポイント。自分では矯正しているつもりなのに上手く行かない時(レッスンではこれが一番多い)、自分のやっていることのどこに問題があるのか質問する。加えて、自分はこんなイメージで体を動かしているけど、これでいいのかどうかも質問する。教わるというと先生から一方的にアドバイスを受けるものと考えている人が少なくないですが、そんなことはありません。どんどん質問して下さい。具体的な質問した方が先生(インストラクター)も具体的なアドバイスを送りやすくなるのです。

先生(インストラクター)に質問を投げかけると、先生(インストラクター)との相性の善し悪しも分かってきます。質問に対しての答えがどうも腑に落ちない(納得できない)ならば、残念ですが、その先生(インストラクター)と相性が悪い可能性が高いでしょう。そういう時は、我慢して習い続けるよりも違う先生(インストラクター)を探した方が良いと思います。

体験レッスンを受ける時もしかり。この先生(インストラクター)はどんな教え方をするのかを調べるだけでなく、質問をすることで先生(インストラクター)の教育方針を探ってみることをお勧めします。

レッスンの目的は現状を変えること。スイングの改造しかり、飛距離アップしかり、脱スライスしかり。現状をいかに変化させるためには教わる方にも、それなりの努力が必要不可欠です。そして、先生(インストラクター)は、生徒(ゴルファー)をいかに変化させることができるかが腕の見せ所でしょう~。

(▼▼)b

PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。


2013年09月23日ゴルフ雑誌を呼んでゴルフが上手くならないのには理由がある!!

毎月21日前後というのは、ゴルフ月刊誌の発売時期。今月も月刊ゴルフダイジェストワッグル月刊ゴルフクラシック、そして隔月発刊のビジョン72が出ました。マーク金井も2誌ほど連載原稿を執筆していますが、ゴルフ雑誌のメイン企画となるのはレッスン記事。例えば、部数が一番多い月刊ゴルフダイジェストの目次を開いてみると‥‥

83154_360240

月刊ゴルフダイジェスト

250ヤードなんて楽勝さッ! 秘密の”インパクトゾーン”
朝イチの「大叩き」なぜ起こる?  横田真一の研究レポ
ハンク・ヘイニー特別レッスン
30パットを切ろう! 「15歩」が今日の基準
今度の週末に「この100球」アイアン練習法
自然がいいんだ!「カラダの仕組み」を考えればスウィングはこうなる
読者が自分でプロに聞く「読者記者」がゆく
井上透がズバリ解説 レッスン用語「五里霧中」
江連忠のプロジェクトE
アダム・スコット「マジカルショートゲーム」
片山晋呉と横田真一の「ゴルフ」ってなんだろう
鶴見功樹「プリンシプル・オブ・GOLF」
芹沢信雄「1番ホールの木の下で」
石渡俊彦「頑張れ! 60代」あの頃に復活プロジェクト
高松志門×奥田靖己の1行レッスン

(月刊ゴルフダイジェスト11月号から引用)

ざっと書き上げ上げましたが、月刊誌1冊だけで15本ものレッスン記事が掲載されています。30日で15本の記事があるということは、2日に1つのコンテンツを次々と消化していかないと、全部を読破することはできません。紙媒体はインターネットに比べると情報量が少ないと言われてますが、ことレッスン記事に関しては、紙媒体は情報量が非常に豊富なメディアです。

さて、このレッスン記事。どのプロもアマチュアに上手くなってもらいたいと思って一生懸命アドバイスを送っています。マーク金井はゴルフ雑誌の編集者を経て15年間レッスン記事のライターをやってましたが、プロからのアドバイスはいずれも的を得たものばかりで、目から鱗が落ちることもしょっちゅうありました。しかしながら、ゴルフ雑誌を読んでゴルフが上手くなれるかどうかと聞かれたら‥‥スイングに関するレッスンでは‥‥

正直、難しい部分もあります。

これはゴルフに限ったことではありません。ギターを覚える、ピアノを覚える、スノボやスキーの滑り方を覚える。クルマやヨットの操縦を覚える‥‥

何か新しい技術を身に付けることに関して言うと、本(言葉)だけでは限界があるからです。写真やイラストが入っても限界があります。「やっぱり見た目が9割」(竹内一郎著 新潮新書)にこんなくだりがあります。

583179751628

「時計」という言葉は「時間を表す道具」という意味を持っている。色んな種類の時計の、「時間を表す」という本質的な部分を表現している。難しい言葉で言うと「概念化」という。昔の人が「時間を表す道具はすべて『時計』という言葉で表そう」という約束を作ったのである。

言葉は「概念」を伝えることに秀でている。

概念を伝えられるという意味では、言葉は非常に便利です。しかし、見たことがない物や経験した事がないことに対しては言葉には限界性があります。例えば、象。象を一度でも見たたことがあるならば、「鼻が非常に長くて、耳が巨大な動物」と言われれば、まず例外なく象を頭に描けるでしょう。しかし、象を一度も観たことがない人に、このような説明をしても象は頭に思い浮かびません。自分が見たことがない物、経験したことが無い事に関しては、人は形や動きを具体的にイメージできないからです。

ゴルフのレッスン記事に関してもしかり。動きを正しく理解している人がレッスン記事を読むと、「なるほど、これはいいアドバイス」だとか「この教え方は的を得ている」と理解できますし、カラダの動きもイメージできます。しかし、例えば、ゴルフの初心者には言葉だけのアドバイスでは動きをイメージするのは非常に難しい。そして勘違いが多々生まれます。頑固なスライスに悩んでいる人もしかり。アウトサイド・イン軌道が体に染みついている人の場合、インサイドから振り下ろすことは「概念」としては理解できても、いざ実践しようとすると具体的な体の使い方をイメージしづらいし、動きを勘違いしやすいからです。

では、ゴルフ雑誌のレッスン記事は役にたたないのか?

そんなことはありません。自分で読んでみてヒントに感じることがあれば、そのヒントを元にスイングを変えてみて下さい。その時、大事なのはiPhoneとかで自撮りすること。イメージと実際の動きとの間にどんなギャップがあるのかをチェックすれば勘違いは発生しません。また、動きが何も変わっていないのであれば、頭で分かっているつもりだけです。動きが変わっていないということは、無意識の内にゴルファーはレッスン記事(アドバイス)に対して拒絶反応を示しているわけです。

スマホザウルス

レッスン記事のアドバイスを自分のモノにしたいのであれば、それをきっかけにしてプロやインストラクターから直接レッスン受けることを強くお勧めしたいです。独学よりもプロやインストラクターから直接レッスンを受けた方がコストはかかりますが、ゴルフは確実に上達できます。次回はレッスンの上手な受け方についてじっくりお話しましょう~。

(▼▼)b

PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。


2013年09月12日シャフトの逆しなりを使えるようになるコツ‥‥その3

今週発売のパーゴルフ宮里藍プロの大特集。彼女のスイングについて、阿河徹プロ、石井忍プロ、そして中井学プロが解説&レッスンしています。藍ちゃんの特徴はテークバックでフェースをシャットに使うことですが、阿河プロはシャットフェースの作り方をレッスンし、石井プロは左腕が伸びたインパクトについて解説&レッスン。中井プロは低スピン弾道の打ち方について解説&レッスンしてます。

PGOG-111290

さて、この藍ちゃんですが、彼女もドライバーのインパクトはハンドファーストになっていました。インパクトゾーンでは左腕が伸びて、右手首が甲側に折れています。そしてハンドファーストでありながらシャフトが逆しなりをしながらヘッドが動いています。結果、ヘッドはレベルからややアッパー軌道を描きながらボールを捕えています。藍ちゃんもシャフトの逆しなりをタイミング良く発生させ、これによりエネルギー効率が高いインパクトを迎えています。

さて、今回はいよいよシャフトの逆しなり編の最終回。最終回の今日、皆さんにお勧めしたいドリルがこれっ!!昨日も紹介しましたが、ひざ立ちでスイングすると、ダウンでシャフトを寝かせないコツがつかめます。シャフトを寝かせないことを覚えてほしいのは(正確にはプレーンに沿って下ろすと)、その方がダウンでシャフトを順しなりさせる時間が長くなるし、インパクトゾーンでタイミング良くシャフトを逆しなりさせることができるからです。

P1030490

ひざ立ち打ちを上手く打つポイントは2つあります。

ひとつはダウンスイングで左手を浮かせないこと。左手が浮くと、その反動でヘッドが下がりシャフトが寝ます。左手は低く使っていくことを心がけて下さい。もうひとつのポイントは右手を上に使うこと。ダウンスイングでは‥‥

P1030575

右手は上、左手は下

このイメージを強く持って下さい。ひざ立ちで手前を大きくダフる人の90%以上はダウンスイングで‥‥

左手が上、右手が下

P1030574

になっています。そして困ったことに左手が上、右手が下になっている自覚がありません。そして困ったことに、ダフればダフるほどに左手が浮いてきます。

かつてアナライズでは、ハンデ8の人が21回連続空振りした人がいますが、その人はダフほどに左手を浮かせて、その反動でヘッドが垂れ下がってダフりを繰り返していました。

右手を上に使う感じをつかむには、両手を離してスイングするのもいいですが、もっといいのがゴルフの竪琴を使ってのシャドースイング。竪琴は両手を離して持ちますが、最初から右手が上になっています。このため自然に右手が上にある感覚がつかめ、スイング中も右手を上に使うことがマスターできます。

ダウンから

加えて、竪琴の場合、左手首内側に竪琴のフレームをくっつけるように心がけるとハンドファーストの状態でインパクトを迎える感覚も養えます。

IMG_1365

ダウンで右手が上、左手が下になる感じがつかめるとシャフトは絶対に寝ません。シャフトのしなりを上手く使えるだけでなく、クラブ(ヘッド)の軌道も良くなり、オンプレーンに振ることもマスターできます。マーク金井はかつてスイングが未熟なゴルファーのことを「自転車に乗れていない」といい、スイングの完成度が高いゴルファーのことを「自転車に乗れている」と言ってました。この「乗れている、乗れていない」の差はどこにあるのかというと、ダウンでの両手の位置関係にあるのです。自転車乗れていない人の大半はダウンでシャフトが寝ていますが、そうなる最大の原因はダウンで右手が上にこないことにあるのです。

マーク金井はこのひざ立ちドリルを40年前にやりました。当時教えてくれたプロは、「これはすくい打ちを矯正するドリル」だと言われました。確かに、すくい打つとひざ立ちでは絶対に打てません。しかし、ひざ立ち打ちの本当の目的は、両手の位置関係のチェックにあるのです~。右手を上にキープできるとひざ立ち打ちは難しくありません。ボールを気持ち良く捕えられますよ~。

(▼▼)b

PS.ゴルフの竪琴、好評発売中。仕入れても仕入れてもすぐに売り切れてしまいます。ボールを打ってもスイングは中々変わりませんが、竪琴で素振りすれば確実にスイングを良くできます。シャフトのしなりも上手く使えるようにもなってきます~。

P1030604

ご興味あるかた、購入してみたい方は写真をクリック


2013年09月11日シャフトの逆しなりを使えるようになるコツ‥‥その2

昨日は、初のラジオレギュラー「マーク金井の喋らずにはいられない!!」の公開放送でした。インターネットラジオのソラトニワが主宰するインターネットラジオ局の番組ですが、なんと公開放送。毎週火曜日、夜7時から約90分間、銀座の松屋デパートの屋上にお越し頂くと、収録模様を見学できます。特設スタジオはガラス張りなんです。

1236669_4854960711777_1295612681_n

火曜の19時から毎週放送!マーク金井の喋らずにいられない

これでマーク金井は‥‥

書かずにいられない
買わずにいられない
打たずにいられない
喋らずにはいられない

「いられないシリーズ」がレギュラーで4本になりました。何でもやりたがりのマーク金井のことですから、しばらくはネタ切れしないでしょう。衝動買い欲も歳を重ねるごとに激しさを増すばかりです(笑)

さて、今日のテーマもシャフトのしなり戻り(逆しなり)を上手く使うコツについて書きましょう。大事なことなので繰り返しますが、ビデオでツアープロ達のスイングを分析すると、ロングヒッターと呼ばれるプロほどハンドファースト気味な状態でインパクトを迎えています。それでいて振り遅れていません。彼らに共通しているのは、若干ハンドファーストならがもインパクトではシャフトが逆しなりをしています。シャフトが逆しなりすることでヘッドがアッパー軌道を描いているのが確認できます。

PGAツアー屈指の飛ばし屋 ダスティン・ジョンソン

PGAツアー屈指の飛ばし屋 ダスティン・ジョンソン

ただし、インパクトゾーンでシャフトを逆しなりさせるためには、その前提が必要なります。昨日のブログでは切り返し(ダウンスイングの前半)で、シャフトを順しなりさせるコツについてお話しました。

トップまで上げたら、下半身の踏み込みに合せてヘッドを下げていく。ヘッドを下げてからダウンを開始するのです。ボールを打つ必要はありません。とにかくゆっくりとしたシャドースイング(素振り)で、下半身主導で切り返しを開始。切り返した時にヘッドを少し下げる。そしてヘッドを下げてから腕を振り下ろすように心がけて下さい。このドリルで大事なことは、ヘッドが下がってからダウンを開始すること。ヘッドが下がると、シャフトはヘッドが遅れるように順しなりします。

そしてシャフトは‥‥

硬いよりも軟らかい方が、
手元が硬いよりも手元が軟らかい方が、

ダウンスイングで順しなりを作りやすくなります。言い換えると、ヘッドスピードに関係なく、シャフトのしなりを上手く使えない人は、ヘッドスピードが速くても軟らかめのシャフトを使うことをお勧めします。また、一般的には先調子よりも手元調子の方が手元が軟らかいので、ダウン前半で順しなりを作りやすくなります。

前置きが長くなりましたが、今回はいよいよダウンスイング後半からインパクトにかけてのシャフトの使い方について。ダウンスイング後半からいよいよシャフトを逆しなりさせるわけですが、そのためにゴルファーに求められるのはクラブの軌道。インパクトゾーンでタイミング良く逆しなりさせるためには、ダウンスイング後半でシャフトを寝かせないこと。ダウン後半からインパクトにかけて、ヘッドがプレーン上に動くようにクラブ(シャフト)を動かすことが求められます。

では、どうすればシャフトの軌道をチェックできるのか?

iPhoneやスマホでスイングを自撮りするのもいいですし、さもなければ試して欲しいがこのドリル。雑巾王子こと、武市悦宏プロもよくデモンストレーションしてますが、ひざ立ちでスイングするとダウンスイングのシャフトの角度をシビアにチェックできます。そしてチェックできるだけでなく、シャフトを寝かせない感覚、プレーンにそってヘッドを下ろす感覚も養えます。ひざ立ちでスイングすると、シャフトがちょっとでも寝たら(ヘッドがプレーンよりも下に垂れたら)、ボールのかなり手前をドスンとダフってしまうからです。

P1030484

 

P1030490

まずは、9番アイアンぐらいでいいのでひざ立ちでボールを打ってみて下さい。やさしそうに感じますが、このドリルはかなり難易度が高いです。シングルプレーヤーでも何発も平気でダフったり、空振りとかします。

おーっと、締切りの催促が入りました。ひざ立ちで上手くコツについては明日じっくり説明しましょう~。

(▼▼)b

PS.マーク金井が設計したリンクスのナチュラルパターお陰様で品薄~!!です。ハンドファーストに構えやすく打ちやすく設計されています。9月初旬入荷分まだ若干在庫があります。ご興味ある方は写真をクリックしてください


2013年09月10日シャフトの逆しなりを使えるようになるコツ‥‥その1

55歳になる10日前、業界初の生放送「フジクラスピーダー」のシャフト試打で自己最高飛距離、293.5ヤードが出ました。クラブのスペックは‥‥

ust_copy

BTeoa4kCcAA54h9

ヘッド   グローレ 9.5度(鉛で+2.5g)
シャフト  フジクラ新スピーダー 569 フレックスS
スペック  46インチ(ヒールエンド計測) バランスD4

guro-re

P1040688

普段よりも1インチ長くしたことも記録更新に貢献しましたが、それにしてもボール初速が72.5m/sというのには驚きました。スピーダーはしなり戻るスピードが速いのが特徴ですが、タイミング良くしなり戻せたことが飛びにつながったと分析しています。

さて、今回もシャフトのしなり戻り(逆しなり)を上手く使うコツについて書きましょう。ビデオでツアープロ達のスイングを分析すると、ロングヒッターと呼ばれるプロほどハンドファースト気味な状態でインパクトを迎えています。それでいて振り遅れていません。彼らに共通しているのは、若干ハンドファーストならがもながらもインパクトではシャフトが逆しなりをしている点です。そして、マーク金井もハンドファースト気味な状態で逆しなりを使つコツをつかんでから、ドライバーでヘッドスピードが上がり、飛距離も伸びてきました。

ハンドファーストに気味の形で、
シャフトを逆しなりさせてインパクトを迎える

これがシャフトのしなりを使って飛ばすコツ(極意)ですが、コツの正体は左手の軌道と左手のブレーキにあります。ダウン後半からインパクトにかけて左手を体に引きつけながら下ろすこと、そして左手小指を締め込むことで左前腕を反時計回りにねじる。この動きがタイミング良くできると、左手の動きには急ブレーキがかかり、シャフトの逆しなりがタイミング良く発生します。

ただし、インパクトゾーンでシャフトを逆しなりさせるためには、その前提が必要なります。それは切り返し、そしてダウンスイング前半でシャフトを順しなりさせてさせておくことです。順しなりと言われてもピンとこないかも知れませんが、順しなりとはシャフトがしなってヘッドが遅れた状態のこと。いわゆるタメをキープしておくことができると、シャフトは順しなりをキープしやすくなります。そして、順しなりをキープすることで、インパクトゾーンでは強く逆しなりを発生させることができるのです。

逆に言うと、トップからダウンの切り返しでタメ(手首のコック)をほどいてしまうと、シャフトは順しなりしません。タメ(手首のコック)がほどけてしまうとシャフトは棒のようになってしまいます。そして棒のような状態になってしまうと、インパクトゾーンでシャフトを逆しなりさせづらくなるのです。

写真 (24)

切り返しでコックがほどけているとシャフトはしならない

では、どこを意識すれば順しなり(タメ)を作れるようになるのか?

一般的には手首のコックをキープすることを教えるレッスンが多いですが、マーク金井がこだわっているのがヘッドの軌道。順しなりを作るコツは、トップからダウンの切り返しでヘッドを上に動かさないこと。テークバックの軌道よりもダウンの軌道の方がヘッドが下を通過する。これが上手くできるとシャフトは順しなりをキープしたままダウンスイングできます。手首のコックも保てるようになるのです。

シャフトを順しなりさせることもやさしい動作ではありませんが、体感できるドリルがあります。それがこれっ。

トップまで上げたら、下半身の踏み込みに合せてヘッドを下げていく。ヘッドを下げてからダウンを開始するのです。ボールを打つ必要はありません。とにかくゆっくりとしたシャドースイング(素振り)で、下半身主導で切り返しを開始。切り返した時にヘッドを少し下げる。そしてヘッドを下げてから腕を振り下ろすように心がけて下さい。このドリルで大事なことは、ヘッドが下がってからダウンを開始することです。

P1040704

P1040705

トップのヘッドの位置より、ヘッドの位置が低くなっていることが大切!

P1040699

 

P1040700

こちらはコックはキープしているが、トップの位置よりヘッドの位置が高いのは、タメがほどけているので、シャフトがしならない

手首のコックがキープできていても、切り返し直後にヘッドが上に上がってしまうとシャフトの順しなりは弱くなります。ヘッドが上に上がった瞬間にシャフトの逆しなりが発生するからです。

シャフトはヘッドが遅れるようにしなるのが順しなり。
ヘッドが前に出ようとする方向にしなるのが逆しなり。

軽く振って見えるのにドライバーの飛距離が出る人は、本人が意識しているしていないに関わらず、シャフトを順しなりさせ、そしてシャフトを逆しなりさせています。シャフトを効率良く使っているから、ヘッドスピードが効率良く上がり、飛距離が出るのです~(▼▼)b

PS.マーク金井が設計したリンクスのナチュラルパターお陰様で品薄~!!です。ハンドファーストに構えやすく打ちやすく設計されています。9月初旬入荷分まだ若干在庫があります。ご興味ある方は写真をクリックしてください

P1040220

ナチュラルパターご興味ある方この写真をクリック