カテゴリー: シャフト情報
2013年09月11日シャフトの逆しなりを使えるようになるコツ‥‥その2
昨日は、初のラジオレギュラー「マーク金井の喋らずにはいられない!!」の公開放送でした。インターネットラジオのソラトニワが主宰するインターネットラジオ局の番組ですが、なんと公開放送。毎週火曜日、夜7時から約90分間、銀座の松屋デパートの屋上にお越し頂くと、収録模様を見学できます。特設スタジオはガラス張りなんです。
これでマーク金井は‥‥
書かずにいられない
買わずにいられない
打たずにいられない
喋らずにはいられない
「いられないシリーズ」がレギュラーで4本になりました。何でもやりたがりのマーク金井のことですから、しばらくはネタ切れしないでしょう。衝動買い欲も歳を重ねるごとに激しさを増すばかりです(笑)
さて、今日のテーマもシャフトのしなり戻り(逆しなり)を上手く使うコツについて書きましょう。大事なことなので繰り返しますが、ビデオでツアープロ達のスイングを分析すると、ロングヒッターと呼ばれるプロほどハンドファースト気味な状態でインパクトを迎えています。それでいて振り遅れていません。彼らに共通しているのは、若干ハンドファーストならがもインパクトではシャフトが逆しなりをしています。シャフトが逆しなりすることでヘッドがアッパー軌道を描いているのが確認できます。
ただし、インパクトゾーンでシャフトを逆しなりさせるためには、その前提が必要なります。昨日のブログでは切り返し(ダウンスイングの前半)で、シャフトを順しなりさせるコツについてお話しました。
トップまで上げたら、下半身の踏み込みに合せてヘッドを下げていく。ヘッドを下げてからダウンを開始するのです。ボールを打つ必要はありません。とにかくゆっくりとしたシャドースイング(素振り)で、下半身主導で切り返しを開始。切り返した時にヘッドを少し下げる。そしてヘッドを下げてから腕を振り下ろすように心がけて下さい。このドリルで大事なことは、ヘッドが下がってからダウンを開始すること。ヘッドが下がると、シャフトはヘッドが遅れるように順しなりします。
そしてシャフトは‥‥
硬いよりも軟らかい方が、
手元が硬いよりも手元が軟らかい方が、
ダウンスイングで順しなりを作りやすくなります。言い換えると、ヘッドスピードに関係なく、シャフトのしなりを上手く使えない人は、ヘッドスピードが速くても軟らかめのシャフトを使うことをお勧めします。また、一般的には先調子よりも手元調子の方が手元が軟らかいので、ダウン前半で順しなりを作りやすくなります。
前置きが長くなりましたが、今回はいよいよダウンスイング後半からインパクトにかけてのシャフトの使い方について。ダウンスイング後半からいよいよシャフトを逆しなりさせるわけですが、そのためにゴルファーに求められるのはクラブの軌道。インパクトゾーンでタイミング良く逆しなりさせるためには、ダウンスイング後半でシャフトを寝かせないこと。ダウン後半からインパクトにかけて、ヘッドがプレーン上に動くようにクラブ(シャフト)を動かすことが求められます。
では、どうすればシャフトの軌道をチェックできるのか?
iPhoneやスマホでスイングを自撮りするのもいいですし、さもなければ試して欲しいがこのドリル。雑巾王子こと、武市悦宏プロもよくデモンストレーションしてますが、ひざ立ちでスイングするとダウンスイングのシャフトの角度をシビアにチェックできます。そしてチェックできるだけでなく、シャフトを寝かせない感覚、プレーンにそってヘッドを下ろす感覚も養えます。ひざ立ちでスイングすると、シャフトがちょっとでも寝たら(ヘッドがプレーンよりも下に垂れたら)、ボールのかなり手前をドスンとダフってしまうからです。
まずは、9番アイアンぐらいでいいのでひざ立ちでボールを打ってみて下さい。やさしそうに感じますが、このドリルはかなり難易度が高いです。シングルプレーヤーでも何発も平気でダフったり、空振りとかします。
おーっと、締切りの催促が入りました。ひざ立ちで上手くコツについては明日じっくり説明しましょう~。
(▼▼)b
PS.マーク金井が設計したリンクスのナチュラルパターお陰様で品薄~!!です。ハンドファーストに構えやすく打ちやすく設計されています。9月初旬入荷分まだ若干在庫があります。ご興味ある方は写真をクリックしてください
2013年09月10日シャフトの逆しなりを使えるようになるコツ‥‥その1
55歳になる10日前、業界初の生放送「フジクラスピーダー」のシャフト試打で自己最高飛距離、293.5ヤードが出ました。クラブのスペックは‥‥
ヘッド グローレ 9.5度(鉛で+2.5g)
シャフト フジクラ新スピーダー 569 フレックスS
スペック 46インチ(ヒールエンド計測) バランスD4
普段よりも1インチ長くしたことも記録更新に貢献しましたが、それにしてもボール初速が72.5m/sというのには驚きました。スピーダーはしなり戻るスピードが速いのが特徴ですが、タイミング良くしなり戻せたことが飛びにつながったと分析しています。
さて、今回もシャフトのしなり戻り(逆しなり)を上手く使うコツについて書きましょう。ビデオでツアープロ達のスイングを分析すると、ロングヒッターと呼ばれるプロほどハンドファースト気味な状態でインパクトを迎えています。それでいて振り遅れていません。彼らに共通しているのは、若干ハンドファーストならがもながらもインパクトではシャフトが逆しなりをしている点です。そして、マーク金井もハンドファースト気味な状態で逆しなりを使つコツをつかんでから、ドライバーでヘッドスピードが上がり、飛距離も伸びてきました。
ハンドファーストに気味の形で、
シャフトを逆しなりさせてインパクトを迎える
これがシャフトのしなりを使って飛ばすコツ(極意)ですが、コツの正体は左手の軌道と左手のブレーキにあります。ダウン後半からインパクトにかけて左手を体に引きつけながら下ろすこと、そして左手小指を締め込むことで左前腕を反時計回りにねじる。この動きがタイミング良くできると、左手の動きには急ブレーキがかかり、シャフトの逆しなりがタイミング良く発生します。
ただし、インパクトゾーンでシャフトを逆しなりさせるためには、その前提が必要なります。それは切り返し、そしてダウンスイング前半でシャフトを順しなりさせてさせておくことです。順しなりと言われてもピンとこないかも知れませんが、順しなりとはシャフトがしなってヘッドが遅れた状態のこと。いわゆるタメをキープしておくことができると、シャフトは順しなりをキープしやすくなります。そして、順しなりをキープすることで、インパクトゾーンでは強く逆しなりを発生させることができるのです。
逆に言うと、トップからダウンの切り返しでタメ(手首のコック)をほどいてしまうと、シャフトは順しなりしません。タメ(手首のコック)がほどけてしまうとシャフトは棒のようになってしまいます。そして棒のような状態になってしまうと、インパクトゾーンでシャフトを逆しなりさせづらくなるのです。
では、どこを意識すれば順しなり(タメ)を作れるようになるのか?
一般的には手首のコックをキープすることを教えるレッスンが多いですが、マーク金井がこだわっているのがヘッドの軌道。順しなりを作るコツは、トップからダウンの切り返しでヘッドを上に動かさないこと。テークバックの軌道よりもダウンの軌道の方がヘッドが下を通過する。これが上手くできるとシャフトは順しなりをキープしたままダウンスイングできます。手首のコックも保てるようになるのです。
シャフトを順しなりさせることもやさしい動作ではありませんが、体感できるドリルがあります。それがこれっ。
トップまで上げたら、下半身の踏み込みに合せてヘッドを下げていく。ヘッドを下げてからダウンを開始するのです。ボールを打つ必要はありません。とにかくゆっくりとしたシャドースイング(素振り)で、下半身主導で切り返しを開始。切り返した時にヘッドを少し下げる。そしてヘッドを下げてから腕を振り下ろすように心がけて下さい。このドリルで大事なことは、ヘッドが下がってからダウンを開始することです。
手首のコックがキープできていても、切り返し直後にヘッドが上に上がってしまうとシャフトの順しなりは弱くなります。ヘッドが上に上がった瞬間にシャフトの逆しなりが発生するからです。
シャフトはヘッドが遅れるようにしなるのが順しなり。
ヘッドが前に出ようとする方向にしなるのが逆しなり。
軽く振って見えるのにドライバーの飛距離が出る人は、本人が意識しているしていないに関わらず、シャフトを順しなりさせ、そしてシャフトを逆しなりさせています。シャフトを効率良く使っているから、ヘッドスピードが効率良く上がり、飛距離が出るのです~(▼▼)b
PS.マーク金井が設計したリンクスのナチュラルパターお陰様で品薄~!!です。ハンドファーストに構えやすく打ちやすく設計されています。9月初旬入荷分まだ若干在庫があります。ご興味ある方は写真をクリックしてください
2013年09月09日シャフトの性能をフルに引き出すコツとは‥‥
2020年、夏のオリンピックは東京での開催が決定しました。東京での開催はなんと56年ぶり。前回は1964年開催。マーク金井は6歳でしたが、マラソンのアベベが裸足で走っている姿、女子バレーが金メダルを取った瞬間、そして柔道の無差別級でオランダのヘーシンクが優勝した瞬間をのテレビで観たのを今でも覚えています。当時はもちろん白黒テレビ。金メダルの色がゴールドだということを知ったのは、次のメキシコオリンピックの時でした(笑)。
あと7年後に東京で夏のオリンピックが開催されるわけですが、7年後と言えばマーク金井は61歳。還暦越えになっていますが、ドライバーの飛距離は260ヤードをキープできそうな手応えがあります。シャフトを上手く使えるスイングのコツらしきモノがつかめているからです。
先週金曜日に業界初の生放送「フジクラスピーダー」のシャフト試打に出演しましたが、その時、スピーダー569で293.5ヤードが出ました。これは人生最高飛距離。神田のスタジオで使っている計測器(フライトビジョン)で290ヤードを一度も超えたことがなかったので、自分でもビックリしました。
ボール初速が72.5m/sというのも自己最高記録でした。どうしてこんな記録が出たかというと、シャフトを上手く使えたからです。そのこのコツとは、
若干ハンドファースト気味な状態でインパクトを迎える
ことです。アイアンはハンドファーストに打つが常識ですが、実はドライバーでもハンドファースト気味にボールを打った方がシャフトの逆しなり、正確にはシャフトのしなり戻りを上手く利用でき、それがヘッドスピードを効率良く上げることにつながるのです。
恐らく、多くのアマチュアは「ハンドファーストに打ったら振り遅れるだけ」だと思うでしょう。しかし、ビデオでツアープロ達のスイングを分析すると、ロングヒッターと呼ばれるプロほどハンドファースト気味な状態でインパクトを迎えています。それでいて振り遅れていません。彼らに共通しているのは、若干ハンドファーストならがもインパクトではシャフトが逆しなりをしている点です。そして、マーク金井もハンドファースト気味な状態でインパクトを迎えるコツをつかんでから、ドライバーでヘッドスピードが上がり、飛距離も伸びてきました。
対して、アマチュアのスイングを分析すると、ほとんどの人はインパクト前に手首のコックが完全にほどけています。そして、インパクトでは左手首が甲側に折れています。インパクト前にシャフトの逆しなりが発生しているため、インパクトではシャフトが動いてません。しなり戻るエネルギーがゼロ。シャフトが棒の状態でボールをヒットしています。アマチュアの場合、シャフトがしなり戻るパワーを使えないから、一生懸命振ってもヘッドスピードが上がらないし、飛距離も出ないのです。また、インパクトのかなり手前でシャフトが逆しなりしているスイングだと老化とともに飛距離がガクンと落ちてきます。
では、なぜハンドファーストに気味の形でも、
シャフトのしなり戻りが発生するのか?
コツは左手の軌道と左手のブレーキにあります。ダウン後半からインパクトにかけて左手を体に引きつけながら下ろすこと、そして左手小指を締め込むことで左前腕を反時計回りにねじる。この動きがタイミング良くできると、左手の動きには急ブレーキがかかります。左手の動きに急ブレーキがかかるとその反動でシャフトの逆しなり(しなり戻り)が発生した状態でインパクトを迎えることができるのです。クルマを運転中、急ブレーキを踏んでしまうとその反動で頭がフロントガラスにぶつかりそうになりますよね。これと同じです。左手小指の締め込みで左手の動きに急ブレーキをかけることができると、その反動でシャフトが逆にしなるのです。そして、シャフトが逆にしなれば、ハンドファースト気味な形でも振り遅れないでインパクトを迎えられます。
言葉にすると難しくなりますが、コツさえつかめばシャフトを逆にしならせることは誰にもできます。もちろんコツをつかむのは簡単なことではありませんが、ドリルを重ねることで会得できます。マーク金井がよくやるドリルは3つほどありますが、そのひとつがこれっ!!
インパクトの手前で寸止めするドリル。ボールが当たる直前でヘッドを止めますが、止める時まで手首のコックをキープしておきます。これをやると左手小指を締め込む感じ、左手にブレーキをかける感じがつかめてきますよ~。
(▼▼)b
PS.マーク金井が設計したリンクスのナチュラルパターお陰様で品薄~!!です。ハンドファーストに構えやすく打ちやすく設計されています。9月初旬入荷分まだ若干在庫があります。ご興味ある方は写真をクリックしてください
2013年09月08日シャフトの硬さ(フレックス)がスイングに及ぼす影響とは‥‥
一昨日は生まれて初めて生放送でシャフトの試打をやりました。ユーストリーム中継で約1時間。フジクラから発売される新スピーダーを神田のスタジオで打ちました。共演者から「チョロ打つんですか?」なんて野次も何のその。カメラが回っているといい意味で緊張を味わえ、なんと人生最高の飛距離が出ました。樂天の田中将大投手の記録に比べれば足元にも及びませんが、野球選手ならばすでに引退している年齢でドライバーの飛距離が伸びたことは、非常に嬉しい限りです。
ちなみに撮影後に、スチールシャフト装着のパーシモンドライバーで飛距離を計測してみたら‥‥マン振りしても250ヤードに全然届きませんでした。必死のパッチで打って245ヤード~(笑)。ドライバーは劇的な進化を遂げているのが再確認できました。ただし、進化したクラブの性能を引き出すためには、ゴルファー側の努力もそれなりに求められます。クラブとの付き合い方を間違うと、進化の恩恵を受け取る度合いが減ってしまいます。スイングもしかり。クラブが求めるスイングをするかしないかで、進化の恩恵を受け取る度合いが大きく変わってくるのです。
さて、今日もレベルアップ、飛距離アップにつながるクラブの選び方についてお話します。ゴルフクラブはゴルファーに有形無形の影響を与えますが、そのひとつにシャフトの硬さ(フレックス)があります。硬いシャフトを使うか、軟らかいシャフトを使うかで、ゴルファーのスイングは目に見えて変わります。
硬いシャフトのメリット
ヘッドスピードが上がる(力む分だけ)
操作性が良くなる(球筋を打ち分けやすい)
低く抑えた弾道を打ちやすくなる
硬いシャフトのデメリット
力みやすくなる
トップからダウンで打ち急ぎやすくなる
アウトサイド・インの軌道になりやすい
ボールが上がりづらくなる
硬いシャフトが力みやすい(ヘッドスピードが上がりやすい)のは、ゴルファーは切り返しでシャフトをしならせようとして、無意識に力が入るからです。また、硬いシャフトは総じて先端側が硬いために、インパクトでロフトが増えづらくなって弾道が低くなります。対して、軟らかいシャフトは‥‥
軟らかいシャフトのメリット
切り返しで打ち急ぎを解消できる
ゆったり切り返せる
アウトサイド・インの軌道を解消できる
(インサイドから振り下ろせる)
高い弾道を打ちやすくなる
軟らかいシャフトのデメリット
ヘッドスピードが上がりづらい
シャープなテンポでスイングしづらい
操作性が悪くなる
低く抑えた弾道を打ちづらい
硬いシャフトを使った時と逆のことになります。アナライズには2000人以上のゴルファーのスイングがデータとしてありますが、ほとんどのゴルファーがシャフトの硬さを変えるとスイングに変化が生じます。特に顕著に出るのがヘッド軌道とスイングのテンポ。テンポマスターというムチみたいに軟らかいシャフトのドライバーでスイングしてもらうと‥‥95%以上のゴルファーは
何も言わないのに、勝手にゆっくり振ります。「シャフトが折れそう」とか口にする人もいて、普段よりもゆっくり丁寧なスイングになるんです。
そして、テンポマスターで打った時のスイングをビデオで録画すると、ヘッド軌道に変化が出ます。長年アウトサイド・イン軌道に悩まされているゴルファーもヘッドがインサイドから下りるようになるのです。シャフトが極端に軟らかいと、切り返しで間が生まれ、それがヘッドの軌道を変えてしまうのでしょう。テンポマスターを振ってもらうと、皆さん「気持ち悪い」と口にしますが、
その違和感とは裏腹に軌道が良くなることにも驚かれます。
もちろん、軟らかいシャフトはメリットばかりではありません。ゆったり振る癖が付くので、普通のクラブに戻した時もヘッドスピードがダウンするリスクが付きまとってきます。薬に副作用があるのと同じで、クラブにも副作用があるのです。
おーっと、取材の時間が迫ってきました。この続きは明日書きましょう~。
(▼▼)b
PS.マーク金井が設計したリンクスのナチュラルパターお陰様で品薄~!!です。ハンドファーストに構えやすく打ちやすく設計されています。9月初旬入荷分まだ若干在庫があります。ご興味ある方は写真をクリックしてください
ませ~。↓
2013年08月22日シャフトの「弾き系」と「粘り系」を見極めるポイントとは‥‥
昨日は、新製品「SLDR」ドラコン大会のイベントに参加してきました。場所は新橋のテーラメイド&アディダス。撮影がメインとはいえ、結果が張り出されるというので‥‥必死のパッチで打ったら313ヤードが出ました。設定が強い打ち下ろしホールなので常識外れの距離が出ましたが、体感的にもSLDRの飛び性能はかなりのもの。アナライズの神田スタジオでR1と打ち比べてみたら‥‥SLDRの方が5~8ヤードぐらい飛びました。
そしてここだけの話ですが、こっそりSLDRに自分が作ったシャフト「W65+」を装着してみたら、この数字よりもさらに5ヤードほど伸びました。
とまあ50過ぎたオッサンの自慢話はこれぐらいにしておきましょう。ここからは昨日の続きです。マーク金井がシャフトを評価する場合、以下の項目についてシャフトを評価してます。
硬さ
トルク感(ねじれの大小)
しなり感(しなりの大小)
しなり戻りのスピード
手元の挙動
中間部の挙動
先端部の挙動
一番しなりを感じるポイント(キックポイント)
粘り系なのか弾き系なのか
この中でも、もっとも評価が難しいのが「粘り系」なのか「弾き系」なのかの見極めでしょう。それでいて、クラブメーカー、シャフトメーカーのカタログを見ると、「このシャフトは弾き系」とか「弾くシャフト」などがキーワードとして多々採用されています。そして、多くのシャフトは弾きをアピールしています。粘りを積極的にアピールしているシャフトはそう多くありません。粘るという言葉は「飛び」と直結しづらいのが影響している感じがします。
では、マーク金井はどんな風にして、シャフトの「粘り系」と「弾き系」を分類しているのか? 数値とフィーリングの両方を考慮してシャフトをジャンル分けしていますが、ジャンル分けのベースとしているのは手元剛性と中間剛性の変化量の差を見ています。昨日のブログで中調子のシャフトは以下のように2つのパターンがあると書きましたが、これが判断基準になっています。具体的に言うと、
中間部分が軟らかい中調子→粘り系
中間部分が硬い中調子→弾き系
ということになります。中間部分が軟らかい中調子シャフトというのは、トップからダウンの切り返しでムチのようにクニャッとしなり、しなりの量も総じて多めです。ムチっぽい動きをするシャフトは切り返した時に粘り感を感じるために粘り系になるのです。もちろん、例外もあって中間部分が軟らかくても弾き感があるシャフトもあったりします。対して、中間部分が硬い中調子シャフトというのは、トップからダウンの切り返しでシャフトのしなりが少なめです。ムチのようにクニャっとしならず、シャフトが棒っぽい感じになります。このタイプはしなり戻るスピードが速くなるために弾き系(弾き感)があります。もちろん、こちらも例外があって中間
部分が硬くても粘り感があるシャフトもあったりします。
粘り系と弾き系の違いを本当に知りたいのであれば、USTマミヤのシャフトを打ち比べると、はっきりと違いが分かります。
アッタスGOGO→中間部分が軟らかい中調子→粘り系
アッタス4U→→→中間部分が硬い中調子→→→弾き系
です。ちなみに最近リニューアルしたフジクラのスピーダーですが、マーク金井的にはこれは粘り系とジャッジしました。中間部分が軟らかく、ムチのようにピュッとヘッドが走るシャフトだからです。ただし先端側のスピード感が非常にあるので、表現としては粘り系ではなくて走り系のシャフトと言えるでしょう。プロやセミプロ、トップアマの中にはスピーダーを弾くシャフトという人も少なくなですが、そういう人は「走り感=弾き感」と感じているのでしょう。大事なことなので繰り返しますが、マーク金井はトップからダウンの切り返しの挙動がどうなのかで、「粘り系」なのか「弾き系」なのかをジャッジしています~。
PS.マーク金井が設計したリンクスのナチュラルパターのセカンドロットがまもなく売り切れです。次は8月末に50本だけ再入荷します。今ご予約いただけすと、予約特典が付きます。数に限りがありますので、ご予約、ご注文はお早めに~。
購入したい方写真をクリック↑