カテゴリー: シャフト情報
2013年10月04日シャフトは中間部分の硬さでも「粘り系」と「弾き系」を判別できる!!
昨日は阪神タイガーズが横浜DeNAに勝って、ペナントレースの2位が確定しました。これでクライマックスシリーズの最初のシリーズのホーム開催権を獲得。甲子園球場に広島を迎えて闘うことになりました。マーク金井は根っからの阪神ファン。大阪報知新聞の連載コラムの取材があるので、甲子園球場に応援に行く可能性が出てきました。
さて、今回もシャフトの「粘り系」と「弾き系」の違いについて。今週発売の週刊ゴルフダイジェスト(10月15日号)では、QPさんこと関雅史プロはこんな風に違いを説明しています。
弾き系=しなり戻るスピードが速い
粘り系=しなり戻るスピードが遅い
確かに、しなり戻るスピードが速いと弾いた感じになります。しなり戻るスピードが遅いと粘り感を感じます。そして、「弾き系」と相性が良い人と、「粘り系」と相性が良い人についてはこんな風に説明しています。
弾き系=比較的ゆっくり振って、体の正面でしなり戻りを待てるタイプ
粘り系=スイングスピードが速く、タメを作って下ろしてくるタイプ
そして飛ばしないならば弾き系、安定されたいならば粘り系が良いと締めくくっています。週刊ゴルフダイジェストには弾き系、粘り系の具体的なシャフトについてもコメントがなされており、リシャフトユーザーにはシャフト選びの指針となる企画です。
では、マーク金井はどんな風にシャフトをジャンル分けしているのか?
QPさんと同じく、マーク金井もシャフトのしなり戻りのスピードで、シャフトをジャンル分けしています。同じ硬さのシャフトでもしなり戻りが速いシャフトとしなり戻りが遅いシャフトがあるからです。ただし、「弾き系」と「粘り系」のジャンル分けについては、シャフトの物性もかなり考慮します。シャフト設計家である、赤塚恒夫はシャフトの硬さを調べる方法として3点剛性を考案し、世に広めています。3点剛性とは読んで字のごとくシャフトの‥‥
手元側(先端から25cm)
中間部分(中央)
先端側(手元から25cm)
このシャフトの3ヶ所の剛性値(硬さ)を計り、それぞれの比率を計算することでシャフト物性(シャフトの挙動、シャフトの調子)を測定しています。マーク金井もこの3点剛性値はシャフトを吟味する上で、10年以上前からひとつの指針にしています。ちなみに、アナライズではシャフトの特性を分析する時は振動数計(手元側の剛性値)とセンターフレックス計(中央の剛性値)の両方をチェックしています。
この3点剛性で何が分かるかというと、手元、中央、先端の硬さの変化量を調べると、「弾き系」と「粘り系」のジャンル分けもできます。具体的に言うと、手元側の硬さに対して中間部分が硬いシャフトというのは「弾き系」。対して、手元側の硬さに対して中間部分が軟らかいシャフトというのは「粘り系」として見なします。赤塚氏が考案したデータ分析ですが、マーク金井もこのデーター分析をよりどころにしています。理由は単純、実際に振った時のフィーリングと、分析データとの間に違和感がほとんどないからです。数値が体感に近いので腑に落ちる感じがするのです。
例えば、典型的な違いで言えば、
USTマミヤのアッタス。
アッタス4とアッタス5では中間剛性の数値が正反対で‥‥
アッタス4U(フォーユー) 中間剛性が高い=弾き系
アッタス5(GoGo) 中間剛性が低い=粘り系
となります。実際にこの2本を打ち比べてみると差は歴然。アッタス4uは中間剛性が高いのでシャフト中間部分のしなり量は少なめ。しなり戻りがスピーディーです。対して、アッタス5はシャフト中間部分のしなり量は大きめ。しなり戻りがややスローです。そしてアッタス4Uのように中間部分が硬いシャフトというのは、シャフトの腰が強く感じ棒を振っている感じに近いです。対して、アッタス5のように中間部分が軟らかいシャフトはシャフトの腰がソフト。ムチのようなしなりを感じやすくなります。
マーク金井はムチっぽくしなるシャフトは「粘り系」、ムチっぽくしなりづらいシャフト(中間が硬いシャフト)や「弾き系」とジャンル分けしているのです。そして、これをベースにして、しなり戻るスピードも考慮して、このシャフトは「弾き系」だとか「粘り系」だとかとコメントしてます。
ちなみに、フジクラのNEWスピーダーは中間剛性が低く、ムチのような挙動のシャフトです。そして、しなり戻りが非常に速い。インパクトゾーンでヘッドの加速感が鋭いシャフト、ヘッドがイメージよりも前に出るシャフトについては、「走り系」という言葉を使ってコメントしています。今のところ、シャフトがしなり戻るスピードを測れる計測器は市販されてません。数値が取れないので感覚的な要素でジャッジしているのです。
シャフトの評価は感覚的な要素が非常に大きいですが、だからこそ計測して分かる客観的なデータについては、それをよりどころにしたいというのがマーク金井のスタンスなんです~。
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アナライズからのお知らせです 1年半にわたってお世話になった アナライズ楽天市場店は10月末を持って閉店致します。今後は11月1日にリニューアルして新しくなったアナライズショップが物販していきます。オープニングに合せてゴルファーをワクワクドキドキするようなアイテムを多数ご用意致します~。
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PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。
興味ある方写真をクリック!!
2013年10月03日シャフトの「粘り系」と「弾き系」の違いについて、真面目に考えてみた‥‥
今週発売の週刊ゴルフダイジェスト(10月15日号)では、49歳でプロテストに合格した田村尚之さんのレッスン記事が巻頭企画でした。シニア入り直前にもかかわらず、ドライバーの飛距離は280y!! 田村プロは、遠心力を上手く利用することと、フェースを直角に当てること(いわゆるスクエアフェース)が飛ばしの極意だとレッスンされてました。イメージはハンマー投げだそうですが、マーク金井もインパクトでは頭がかなり右に残っています。田村さんには及びませんが、画像を見る限りでは遠心力をそこそこ上手く使っているから、55歳でもドライバーの飛距離が落ちないのでしょう。
さて、今週のダイジェストにはもうひとつ読み応えのある特集がありました。
「ゴルフギア探検隊」でお馴染みのギアマニア児山和弘がレポーター、そしてQPさんこと関雅史プロが‥‥
秋こそリシャフト!
という企画で最新シャフトの解説&試打レポートをしてました。関プロによると、
シャフトには固有の「スピード感」があるんです。
とのこと。確かにその通りで、硬さ(振動数)が同じでもしなり戻るスピード感は同じではありません。フジクラのモトーレスピーダーのように「何んだ、これっ!!」ってしなり戻るスピードが速いシャフトがあるかと思えば、USTマミヤのアッタス5GoGoのように「まったり」としなり戻すスピードが遅いシャフトもあります。そして、このスピード感というのは、ゴルファーにとってタイミングの取りやすさに影響してきます。
では、弾き系と粘り系はどこで見極めるのか?
弾くと粘る。
辞書で調べてみると‥‥
はじく【弾く】
①(ばねなど,たわんだものがはね返る力で)はねかえす。 「おはじきを-・く」 「茶碗を-・くと澄んだ音がした」
②指先で弦を打って糸を振動させる。つまびく。 「ギターの弦を-・く」
③表面ではね返して寄せつけない。はねのける。 「ピストルのたまを-・く」 「水を-・く」 「インクを-・く」
④算盤(そろばん)を使って計算する。また,何らかの方法で計算してある数値を見込む。 「そろばんを-・く」 「利益をコンピューターで-・く」
(大辞林 第三版)
ねばる【粘る】
①やわらかでよく伸び,物にくっつきやすい状態である。 「このもちはよく-・る」
②あきらめずに根気よく続ける。 「最後まで-・って勝つ」 「コーヒー一杯で閉店まで-・る」
あらためて辞書を引いてみると、弾くは何となくスピード感が早く、粘るは何となくスピード感が遅いことが連想できます。そして、もうひとつ連想できるのが粘り具合。弾くの方は粘り感がなくて硬質なイメージがあります。対して、粘るの方は粘り感がありまくり。餅の例えではありませんが、ネバネバしてて軟らかい印象を受けます。
では、シャフトの評価はどうなのか?
QPさんは、しなり戻りのスピード感で弾き系と粘り系のシャフトを分類しています。具体的に言うと‥‥
弾き系=しなり戻るスピードが速い
粘り系=しなり戻るスピードが遅い
確かに、しなり戻るスピードが速いと弾いた感じになります。しなり戻るスピードが遅いと粘り感を感じます。
では、マーク金井はどんな風にシャフトをジャンル分けしているのか? それについては次回じっくり説明しましょう~。
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2013年09月21日NEWスピーダー661を正しく使いこなすコツとは‥‥
昨日は齢55歳にして、マーク金井は自分主催のコンペを開きました。アナライズが8周年を迎えたことを記念して開き、ホリエモンこと堀江貴文さんをスペシャルゲストとしてお招きし、米原ゴルフ倶楽部(千葉県)に行ってきました。組数は8組、当日欠席は1人もなくて32名が参加。幹事がいかに大変なのか、幹事はゴルフどころではない、幹事はお風呂どころではないことを身を以て学べました。人にはいろんな才能がありますが、少なくともマーク金井にはイベントの企画、開催、運営の能力が無いことが露呈しました。参加者の皆さんがいい人ばかりなのでかなり助けていただきました。
スコアは80と幹事らしい控えめなスコア。ダブルペリアではハンデがまったく付かず、下位低迷‥‥幹事らしさを発揮できたのは上位に絡まなかったことぐらいでしたが、ドライバーは絶好調。リアルタイム動画で試打したフジクラのNEWスピーダー661(S)は、実践でも飛びっぷりはかなりのものでした。イメージ通りにダウンスイングできると、インパクトゾーンで素早い加速感を味わえ、ヘッドスピードが上がって飛距離が出ます。ランバックスのタイプSとかに比べると挙動はややピーキーですが、先調子のシャフトの扱い方さえ間違えなければ、シャフトの挙動は安定し、方向性も良いです。
では、どこに注意すれば先調子のシャフトを上手く使いこなせるのか?
先調子はアマチュア向きと言われていますが、使いこなすにはそれなりのテクニック(技術)求められるシャフトです。スピーダーの発売元である、フジクラは先調子のシャフトについてこんな風にコメントしています。
T-ZONE(先調子)
・右肘をたためて、自分でタメができる上級者に
・球がばらけるハードヒッターに
・ミート率が悪い初中級者に
・球が上がらない人に
先調子のシャフトというのは先端剛性が軟らかいのに加え、総じて手元剛性が高めです。このため、トップからダウンの切り返しでは手元のしなり量が控えめ(手元調子に比べると)。このため、手首のコックをキープしてタメを自分で作る技術が求められるのです。特にフレックスがSとかXという風に、硬くなるほどタメを自分で作れる技術が必要です。対して、先調子でもRになってくると、手元側の剛性がそれほど高くありません。先調子でもトップからダウンの切り返しでは手元側も少ししなります。これにより、シャフトがタメを作ってくれるので、軌道が安定し、それがミート率の向上につながるのです。
昨日のブログでも書きましたが、フジクラはアマチュアゴルファーのスイングタイプを大きく3つに分け、それぞれに適したシャフトをユーザーに供給しています。NEWスピーダーは40g台から70gまでと幅広くラインアップしていますが、いずれも総じて手元剛性が高く、先端剛性が低いです。なので、硬めのフレックスを使いたいゴルファーは、とにかくダウンでタメをちゃんと作れるようになること。そして、インサイドからあおり打たないことが求められます。
タメを作るためには‥‥とにかくダウンスイングの前半で腕を素早く落し、下半身リードを確認しつつ軽めのスイングでボールを打つことです。言い換えると、ドライバーを思い切り振り回してしまうと、多くのゴルファーはトップからダウンのタメがほどけてしまうのを避けられません。
タメをキープするには、ダウンスイングの前半では手首のコックをほどかないこと、そして上げた軌道をなぞるかのように手元を体の遠くに下ろすことです。手首のコックを保ったまま手元を遠ざけて下ろすことは、決して簡単ではありません。しかしダウンスイングでこれがちゃんと出来ないことには、先調子のシャフトを本当に使いこなすことはできないのです~。
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PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。
2013年09月20日NEWスピーダーの超私的試打インプレッション!!!!
テーラーメイドのSLDRに負けず劣らずゴルファーの間で注目を浴びているギアアイテムと言えば、これっ!!
フジクラから新しく登場したウッド用シャフト、スピーダーシリーズ。初代のスピーダー同様、飛びに特化したシャフトで、40g代から70g台まで4つの重量帯がラインアップされています。実はマーク金井はフジクラさんとは長い付き合いで、本格的にリシャフトをし始めたのがが1995年ぐらいから。当時、栃木県のゴルフ場のメンバーだったのですが、そこにフジクラシャフトのWさんがメンバーでした。研修会で同じだったこともあり、初代スピーダーが出るちょっと前ぐらいからフジクラのシャフトを色々使っていました。リシャフトしたので記憶に残っているのは
プロス1
SIX
スピーダー757(初代)
スピーダー557
スピーダー569
スピーダー660
スピーダー652
スピーダー693
ガデル(超軟らかいシャフト)
といった所です。フジクラは15年以上前からスイングとシャフトの関係について3つのパターンにジャンル分けしています。
手元が硬い先調子 (T-ZONE)
手元が硬めの中調子 (M-ZONE)
手元が軟らかい元調子(B-ZONE)
今回新たに登場したスピーダーの場合、ジャンル的にはT-ZONEに属する感じです。手元がしっかりしていて、中間から先端からにかけて軟らかく作られています。モデルによって設計は若干異なっていますが、いわゆるムチのような粘り感がかって、インパクトゾーンで鋭くしなり戻るのが特徴。そして、2代目のスピーダーもシャフト先端部分のしなり戻るスピードが非常に早くなっています。メーカー側によると設計自体は初代と同じそうで、違うのは使われる素材。
東レ社の『NANOALLOYR(ナノアロイR)』技術と高弾性ピッチ材をそれぞれ複合。ハジキ系のFujikuraへ原点回帰。
(フジクラHPより引用)
只今発売中のアルバ(9月26日号)で、マーク金井は新旧スピーダーの打ち比べをやっていますが、どちらにも共通しているのはしなり戻りのスピード感。一般的なシャフトに比べると、挙動がかなり敏感。シャフトのバネ性が強いために、自分がイメージしているよりもヘッドが早く戻ります。そしてヘッドが早く戻るためにヘッドスピードが上がりやすい。ただし、インパクトゾーンでの挙動が敏感。ダウンスイングの軌道が乱れていると、シャフトの挙動をコントロールするのが難しいシャフトです。初代はこのため、インから煽って打つとチーピンが出たり、プッシュアウトが出やすいシャフトでした。
対して、2代目のスピーダーは。新素材の採用で、シャフトの手元から中間部分が少ししなり感じがあります。これによりタイミングが取りやすくなって、なおかつシャフトの挙動も少しマイルドになりました。初代に比べるとチーピンやプッシュアウトが出づらく仕上がっています。
マーク金井は569と661を現在使っていますが、この2モデルは重量が異なるだけでなく、シャフトの挙動も若干異なります。
569 661に比べるとしなり戻るスピードはやや遅め。手元の硬さも、 661に比べるとやや軟らかい。46インチの長尺でも使いやすい。
661 569に比べるとしなり戻るスピードは速い。手元の硬さも569 に比べると硬い。重量があるので44.5~45.5が適している。
661はマイルドになったと言っても、市販シャフトの中では挙動がシビアです。誰でも簡単に扱えるシャフトではありません。メーカー側もアナウンスしていますが、自分でタメを作れる中上級者向けのシャフトです。
ドライバー同様、シャフトにおいてもゴルファーによって向き不向きがあります。そしてスピーダーのように先端が鋭く走るシャフトはヘッドがアッパーに動きやすい分だけスピンがやや増え、ボールが上がりやすくなります。そういう意味では、スピーダーは低・浅重心のドライバー、例えば、テーラーメイドのSLDRでボールが上がりづらいと感じるゴルファーにはスピーダーは相性が良いでしょう。
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PS.シャフトスタビライザーは、インパクトで手が浮いてしまう人に劇的に効果があります。ドライバーのチーピンやアイアンのシャンクなどの原因となるインパクトでの手の浮き。これを抑えることでハンドファーストにインパクトを迎えやすくなり、シャフトの逆しなりを生む効果もあります。最近の重いヘッドは手が浮く原因となりやすいですから、SLDRやピンのG25などお使いの方にオススメです
2013年09月12日シャフトの逆しなりを使えるようになるコツ‥‥その3
今週発売のパーゴルフは宮里藍プロの大特集。彼女のスイングについて、阿河徹プロ、石井忍プロ、そして中井学プロが解説&レッスンしています。藍ちゃんの特徴はテークバックでフェースをシャットに使うことですが、阿河プロはシャットフェースの作り方をレッスンし、石井プロは左腕が伸びたインパクトについて解説&レッスン。中井プロは低スピン弾道の打ち方について解説&レッスンしてます。
さて、この藍ちゃんですが、彼女もドライバーのインパクトはハンドファーストになっていました。インパクトゾーンでは左腕が伸びて、右手首が甲側に折れています。そしてハンドファーストでありながらシャフトが逆しなりをしながらヘッドが動いています。結果、ヘッドはレベルからややアッパー軌道を描きながらボールを捕えています。藍ちゃんもシャフトの逆しなりをタイミング良く発生させ、これによりエネルギー効率が高いインパクトを迎えています。
さて、今回はいよいよシャフトの逆しなり編の最終回。最終回の今日、皆さんにお勧めしたいドリルがこれっ!!昨日も紹介しましたが、ひざ立ちでスイングすると、ダウンでシャフトを寝かせないコツがつかめます。シャフトを寝かせないことを覚えてほしいのは(正確にはプレーンに沿って下ろすと)、その方がダウンでシャフトを順しなりさせる時間が長くなるし、インパクトゾーンでタイミング良くシャフトを逆しなりさせることができるからです。
ひざ立ち打ちを上手く打つポイントは2つあります。
ひとつはダウンスイングで左手を浮かせないこと。左手が浮くと、その反動でヘッドが下がりシャフトが寝ます。左手は低く使っていくことを心がけて下さい。もうひとつのポイントは右手を上に使うこと。ダウンスイングでは‥‥
右手は上、左手は下
このイメージを強く持って下さい。ひざ立ちで手前を大きくダフる人の90%以上はダウンスイングで‥‥
左手が上、右手が下
になっています。そして困ったことに左手が上、右手が下になっている自覚がありません。そして困ったことに、ダフればダフるほどに左手が浮いてきます。
かつてアナライズでは、ハンデ8の人が21回連続空振りした人がいますが、その人はダフほどに左手を浮かせて、その反動でヘッドが垂れ下がってダフりを繰り返していました。
右手を上に使う感じをつかむには、両手を離してスイングするのもいいですが、もっといいのがゴルフの竪琴を使ってのシャドースイング。竪琴は両手を離して持ちますが、最初から右手が上になっています。このため自然に右手が上にある感覚がつかめ、スイング中も右手を上に使うことがマスターできます。
加えて、竪琴の場合、左手首内側に竪琴のフレームをくっつけるように心がけるとハンドファーストの状態でインパクトを迎える感覚も養えます。
ダウンで右手が上、左手が下になる感じがつかめるとシャフトは絶対に寝ません。シャフトのしなりを上手く使えるだけでなく、クラブ(ヘッド)の軌道も良くなり、オンプレーンに振ることもマスターできます。マーク金井はかつてスイングが未熟なゴルファーのことを「自転車に乗れていない」といい、スイングの完成度が高いゴルファーのことを「自転車に乗れている」と言ってました。この「乗れている、乗れていない」の差はどこにあるのかというと、ダウンでの両手の位置関係にあるのです。自転車乗れていない人の大半はダウンでシャフトが寝ていますが、そうなる最大の原因はダウンで右手が上にこないことにあるのです。
マーク金井はこのひざ立ちドリルを40年前にやりました。当時教えてくれたプロは、「これはすくい打ちを矯正するドリル」だと言われました。確かに、すくい打つとひざ立ちでは絶対に打てません。しかし、ひざ立ち打ちの本当の目的は、両手の位置関係のチェックにあるのです~。右手を上にキープできるとひざ立ち打ちは難しくありません。ボールを気持ち良く捕えられますよ~。
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