マーク金井blog

カテゴリー: コースマネジメント、ラウンドにて思う

2019年12月17日超私的な提案 ドライバーでナイスショットを求めなくなると、本当にスコアが良くなるのか!?

マーク金井チャンネルの生配信!12月の2回目は

12月23日月曜21時から配信します

録画配信はございません 生でごらんください


先週の木曜日、日本で3番目に古いメンバーシップの鳴尾ゴルフ倶楽部でプレーしてきました。鳴尾といえば小さな砲台グリーンとそれを取り囲むバンカー群が名物ですが、それ以上に難易度が高いのが高麗グリーン。この時期の高麗はツルツルしているので、見た目以上に転がりが速く、いい感じで打つと2~3mオーバー。自分では打ち切れないで「1mぐらいショート」という感じでカップに届くのですが、どうしても高麗だとパチンと打ちたくなってしまうのです。

 

この見た目と実際の転がりのギャップのアジャストが上手くできず、14番のパー5では2オン4パット。ファーストパットは10mの上りで、いい感じで打ったら2.5mオーバー。返しは下りなのでジャストタッチの距離感で打ったにも関わらず1.5mオーバー。3パット目は上りでインパクトが緩んでボールはカップにわずかに届かず、、、、結果、絵に描いたような4パット。イーグル逃しのボギーを叩きました。

 

 

この1年を振り返ると、パットが普通に入ればスコアが良く、パットが入らなくてもスコアがそれほど悪くなりませんでした。スコアではなくショット数を管理すること、そしてショットの内容を「○△×」と1打1打付けるようになって分析したことが、スコアの安定につながったと超私的に思っています。自分が放ったすべてのショット分析すると分るのが、、、、

 

 

 

 ○(ナイスショット)を打ってもスコアが良くなることは限らない
 ×(致命的なミス)を打つと確実にスコアが悪くなる!!!
 △を打っていると大抵はパーで上がれる、悪くてもボギーで上がれる

 

 

ゴルフはナイスショットを打たないといいスコアが出ないと思われがちですが、そんなことはありません。このショット分析をすると、とにかく×の数を減らすことがスコアアップに直結することが可視化できるのです。そして△(ナイスショットでもなく致命的なミスでもない)を増やすと1ホールの大叩きは出ないことも可視化できます。

 

 

そして、そしてティショットでの○(ナイスショット)というのが案外、スコアに直結しなことがわかってきます。皆さんも経験があると思います。ティショットが良かったのにセカンドで失敗してボギーやダボを叩くことって少なからずあるはずです。

 

 

 ショット分析をするようになってから、ティショットでナイスショットを打ちたいと思うことが心底なくなりました。

 

ティショットで大事なことは×を絶対に打たないこと、△でいいやと心底思ってプレーしています。結果、ティショットのナイスショットは減りましたが、その見返りにティショットでの致命的なミスが劇的に減りました。コースやホールによっても異なりますが、今では、ティショットは「とりあえず200ヤード飛んで、セカンドでグリーンを狙える場所にあればいい」と心底思いながらティショットを打ってます。

 

 

ティショットは何のために打つのか?

 

ドライバーを手にしてナイスショットを打つのは何とも爽快で気持ちいいです。その気持ち良さだけを求めてプレーするならばドライバーをブンブン振り回せばいいと思います。

 

 

しかしながらスコアメイクを本気で考えているならば、ドライバーでナイスショットと言うのは必要ありません。ドライバー(ティショット)で一番大事なことは致命的なミスをせず、とりあえず2打目が打てる場所までボールを運ぶこと。コスリ球でも引っかけ球でも、天ぷら気味でも、ハーフトップでも構いません。ティショットに求められることは、2打目がちゃんと打てる場所にボールを運ぶことです。

 

 

今は、ティショットはセカンドショットのリハーサル(練習)って感じで打ってます。

 

 

ゴルフは確率のゲームです。

 

 

スマホでスコア管理アプリを使っているアマチュアゴルファーは数多くいますが、ショット管理をしているゴルファーはほとんどいません。超私的なことを言わせてもらうならば、スコアアップに必要なのはスコア管理よりもショット管理です~。

 

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2019年12月08日超私的な提案 極寒ゴルフに欠かせない意外な防寒アイテムとは!?

マーク金井チャンネルの生配信!12月の1回目は

12月9日月曜21時から配信します

録画配信はございません 生でごらんください


昨日は今年一番の冷え込みで、横浜では初雪が観測されたそうです。神田エリアも朝から小雨が降ってまったく気温が上がりませんでした。そんな最中、寒さとは無縁の地下スタジオで「NEOハンドファーストセミナー」「打点コントロールセミナー」を開催しました。

 

アナライズの地下スタジオですが、地下2階ということもあってすきま風のたぐいがまったく入ってきません。おかげで寒さが厳しい日でもセミナー中は暖房いらず。ビル自体は築50年と年期が入ってますが、年間を通して快適なコンディションを保った状態でセミナーを開催できます。

 

 

「NEOハンドファーストセミナー」では、なぜアマチュアの多くはハンドファーストとは逆の状態でインパクトを迎えているのか、どうして今どきのプロはアイアンのみならずドライバーでもハンドファーストの状態でインパクトを迎えているのかをレクチャーしました。ポイントとなるのはシャフトとフェースの向きの関係です。このシャフトとフェースの向きを切り離すことが、プロのハンドファーストに近づくことを身振り手振り、そしてデモンストレーションしました。

 

 

そして、今日日曜日は千葉市民ゴルフ場で9ホールプレー。最低気温が0度に近づいた中でのゴルフにそなえるべく、今、なにかと話題になっているガテン系アパレル、ワークランドで防寒パンツを衝動買い。防寒性能の高さ、そしてデニムのスキニーのようなタイトなシルエットが気に入ってポチッとしました。

 

 

 

届くやすぐに試着してみたらLサイズでジャストサイズ。丈が短めでしたが、これまた今どき。スキニーデザインでくるぶしが少しだけ見えるデザインもイメージ通りです。

 

 

そして、冬の必需品として用意したのが、、、

 

・蓄熱ハイネックの機能下着
・ネックウオーマー
・ニットキャップ
・サングラス
・防風セーター
・ウインドブレーカー
・手甲
・ミトン(手袋)
・レッグウオーマー
・使い捨てカイロ(体用、靴用)

 

かなりのアイテム数で、スノボの時よりも持って行くモノが多いです(笑)。なぜ多いかと言うと、プレー中に刻々と変わる気温変化に対応するため、着脱が容易なアイテムを多用しているからです。スノボだと極端に気温が変わることは滅多にありませんが、ゴルフの場合はプレーしている最中に気温が変わることが多々あり、それに対応しないと「暑くて(寒くて)プレーしづらく」なるのです。

 

 

極寒でのプレーとなると、「寒さ対策」を万全すると思いますが。もちろんこれは欠かせないことですが、実は「思ったほど寒くなかった時の対策」も同じぐらい大事で、これが快適なプレーにつながるのです。

 

レッグウオーマーは女性の冬アイテムとして定着してますが、実は、男性にも非常に使い勝手がいいアイテム。暖かければすぐに着脱できます。そして、今はあまり出回ってませんが、ニットの手甲は冬場に欠かせないアイテム。かつては樹木希林さんが両手にはめてましたが、手甲はグローブをはめていない方の手の甲を保温してくれます。ミトンと違って、手甲ははめたままでも素手と同じ感覚でグリップでき、スイングできるのです。

 

 

ここ数年、冬場はゴルフは完全にオフでスノボ三昧でした。今年はスノボに加えてスキーの回数を増やすとともに、ゴルフもショートコース三昧をしようかと目論んでます~。

 

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2019年12月03日超私的な考察 なぜアマチュアゴルファーは右向きアドレスに陥ってしまうのか!?

アナライズ12月のセミナー参加者募集中です


日曜日に千葉市民ゴルフ場で9ホールプレーしてきました。この日もクラブの本数は7本だけ。最低気温がグッと下がってきたので、ドライバーは島田の軽量スチールシャフトを装着したエピックフォージド。これに21度のUT、7番、9番、48度、54度、そしてパターのセッティング。今回も試打を兼ねたラウンドで、パターはムジークゴルフバイソンメソッド(ダブルベンドシャフト)と、ブリヂストンの新しいツアーBをじっくりとテストしてきました。

バイソンメソッドのパターはヘッドの中心に重心があり、そしてなによりもユニークなのはフェース面が高い位置にあって丸くラウンドしています。打球面のロフトは0度なのでバックスピンが少なく、順回転が得られる設計がなされています。練習グリーンで転がしてみて感じたのは、イメージよりも転がるパター。自分が打った感触よりも2割ぐらい多く転がります。千葉市民のグリーンはスティンプメーターで9.5フィートあったということもあり、5メートルの平坦なラインだと1メートルぐらいショートする距離感で打って、ちょうどカップに止る感じです。

 

そして、フェースプログレッションが大きくてロフト角が0度、打ち方も影響していると思われますが、イメージよりも右にボールが出やすいです。超私的にはフックラインはすごく打ちやすいパターです。

 

 

ブリヂストンの新しいツアーBに関しては、アプローチのスピン性能が上がり、それでいてドライバーではスピンが掛かりすぎません。そして、前作に比べるとSとXの差が少ない感じがします。現行モデルだとSの方は感触が軟らか過ぎて苦手でしたが、新しいツアーBだとSでもなんら違和感なくプレーできました。

 

パターとボールをガラッと変えたラウンドでのスタッツは

△△△ー○ー○ー△ 38
233212121 17

 

 

出だしの3ホールはすべて距離感のミス。手に伝わる感触と実際に転がる距離を合わせるのに手間取り、1番はアプローチを3mオーバー、2番と3番はセカンドパットで転がり過ぎるのを嫌がってインパクトが緩んでの3パットでした。最終はティショットの当たりが良すぎて、2オン狙いを失敗して池ポチャからの5オン1パットのボギー。4mのボギーパットを必死のパッチで打ちました(笑)

 

 

さて、日曜日のラウンドはアマチュアゴルファーとの4サムでしたが、改めて感じたのがミスショットの多くが、

 

 アドレスの向きの悪さ!!!!!

 

 

自分では真っ直ぐ向いているつもりでも、実際はかなり右を向いているのです。そして右を向いていることを指摘するために地面にクラブを置いたり、飛球線後方からスマホで撮影した写真を見せると、、、

 

 え~っ、こんなに右を向いているのですか!!!!

 

 

まるで他人事のようなリアクションをします。プレーが遅い人は「自分がスロープレーヤー」という自覚がないとの同じく、右を向いている人は「自分が目標よりも右を向いてアドレスしている」という自覚がありません。

 

 

 では、なぜ右向きアドレスになる人は、右を向いて構えてしまうのでしょう?

 

 

目の錯覚で右を向いてしまう人もいますが、実は、ショットと関連がある人が結構多いです。引っかけやチーピン、いわゆる左に曲がる(左に飛んでしまう)ミスを多発している人ほど、右を向きたがります。

 

 

 ボールがイメージよりも左に飛ぶ→ならば右を向いて修正しよう
 ボールが左に飛ぶ→目標をよりも左を向いているから右に向いて修正しよう

 

 

これをやってしまうために、知らず知らずの内に目標よりも右を向き、目標よりも右を向くのに慣れてしまいます。結果、右を向いている人の場合、正しいアドレスに構えると、「左を向きすぎて怖い」という状態になり、そこから抜け出せません。

 

 

加えて、右を向いて左に引っ張るようなスイングをすることでボールを飛ばしている人の場合、正しい向き(目標にスクエア)に構えると、とんでもなく左にボールが飛んでしまうミスが出ます。なぜなら、向きを変えても、スイングは「左に引っ張り込む」動きが抜けないからです。

 

 

右を向く癖を直すというのは、実は、スイングを変えるよりもとてつもなく大変で、困難なことです。右を向いた状態の景色に目が慣れているので、向きを変えた途端、気持ち悪さ、怖さがあるからです。加えて、右を向きたがる人の場合、左のミスが出やすいスイングになているので、目標に対してスクエアに構えると(今までよりも左を向くと)「余計に左にボールが飛んでしまう」怖さがあるので、やりたくてもできないのです。

 

では、どうすれば右向きアドレスを修正できるのか?

 

修正方法については次回じっくり説明しましょう~(▼▼)b


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2019年11月24日超私的な考察 ドライバーとショートアイアンとではどちらの方が凡ミスが出やすいのか!?

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不覚にも風を引いてしまいました。火曜日くらいから喉が腫れ、水曜日ぐらいから咳と鼻水。木曜日にかかりつけの病院で薬を処方してもらい飲んでいます。幸いにもインフルエンザではなかったのですが、大事を取って予定していたラウンドセミナーをキャンセルさせていただきました。セミナー開催のゴルフ場様、ならびにセミナー参加の皆様には、この場を借りて深くお詫びし申し上げます。

 

風邪を引いたことでこの3日間ほどは外出を控え、その代わりに本を読む時間、YouTubeを見る時間を増やせました。このおかげで、ゴルフクラブがどのように進化していくのが分かり、アマチュアがなぜ上達しないのかについても窺い知ることができました。ちなみに、ヒントとなったのはこの本です。

 

 

困難な成熟 内田樹著
(夜間飛行 750円+税)

 

 

ゴルフとはまったく関係ない本です。ゴルフとはまったく関係ないことばかり書かれていますが、ゴルフに変換できるヒントがもりだくさんな本でもあります。

 

 

YouTubeもいくつか観ましたが、今どきの大型ヘッドを使いこなすキーワードになっているのが遠心力(外力)です。遠心力の力を上手く利用すると、リストターンを意識しなくてもフェースをスクエアに戻せることをレクチャーしている動画を何本も観ました。
今どきの大型ヘッドは重心距離が長く、手先の力でフェースを返そうとするよりも、遠心力の力によってフェースを閉じる(フェースを前に向かせる)方向に動かした方が再現性が高ことを物理的にレクチャーしています。

 

 

さて、この遠心力。

 

 

マーク金井のセミナーでは重り(ゴルフボール)がついたヒモをグルグル回してもらうことで、遠心力を感じてもらいます。ゴルフスイングをしてもらうよりも、このヒモをグルグル回してもらった方が、遠心力を感じ取りやすいし、遠心力をコントロールする感覚を養えるからです。

 

 

そして、このヒモをグルグル回してもらうとわかるのですが、ゆっくり回した時(回転速度が遅い時)と、速く回した時(回転速度)とでは、どちらの方が遠心力が強く発生するのかを感じ取ってもらいます。

 

 

 説明するまでもありませんが、回転速度が遅いよりも速い方が遠心力が強く発生し、なおかつ軌道が安定します。止りそうになるほど回転速度を落とすと遠心力が弱くなるし、軌道が不安定になることも体感できます。

 

 

察しのいい人はもうお分かりでしょう。

 

 

今回のエントリーのテーマ、ドライバーとショートアイアンはどちらの方が凡ミスが出やすいのか!?

 

 

スイングが不安定で何を打ってもミスが出やすい人は、ドライバーよりもクラブが短いショートアイアンの方がミスが出づらくなるかも知れません。他方、遠心力を上手く使ってスイングできている人に関して言えば、ドライバーよりもショートアイアンの方がミス出やすい場合があるのです。

 

 

なぜなら、ドライバーの方が回転速度が速く遠心力が強く発生し、ショートアイアンの方が回転速度が遅く遠心力が強く発生しないからです。ショートアイアンは飛距離が出ないのでドライバーのようにOBが出ることはめったにありませんが、引っかけて左のバンカーに入れたり、右に押し出してショートというミスが出やすいクラブ。やさしいはずのショートアイアンでこの手のミスが出やすいのは、遠心力が強く発生していないため、スイング中に余計な動作が入り込んでしまいやすいのです。

 

やさしいはずのショートアイアンなのにグリーンに乗る確率が低い。特に、ショートアイアンで引っかけが出やすい人の場合、遠心力の発生が弱いためにミスが出やすいなっている場合が少なからずあるのではないかと超私的に思っています。

 

 

ゴルフは物理です。

 

 

ショートアイアンは短くてやさしいクラブと思われがちですが、遠心力という観点から見れば、決してやさしいクラブではありません。遠心力が強く発生させられないクラブであるから、ドライバーよりも練習量が必要なクラブであると超私的に思っています~。

 

 

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2019年11月10日超私的な考察 この45年間でゴルフクラブは本当に進化したのか!?

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【おしえてマークさん】最新作は”シャフトのしなり”です。
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朝晩がめっきり冷えてきました。関東エリアでも最低気温が10度を下回るところが増えてきています。軽井沢ではすでに人工スキー場がオープンしているとのことなので、足慣らしに行きたくてウズウズし始めています。

 

もちろんゴルフも今がベストシーズン。スタート直後こそ肌寒くなっていますが、数ホールもすれば半袖でプレーできます。ベントグリーン、高麗グリーンとも転がりがスムーズですし、ラフも夏場に比べるとそれほど厄介ではありません。この時期はベストスコアを出すのに条件は整っていますが、皆さん、ゴルフの調子はいかがでしょうか?

 

 

そしてこれからの時期は新製品が次々とゴルフショップに並びます。今年はピンの売れ行きが好調ですが、12月には大ヒットブランドのゼクシオが11代目のモデルをラインアップ。ゼクシオはリブランドがなされ、今回からゼクシオ11ゼクシオX(エックス)の2つのモデルがラインアップ。先週、神田のスタジオで両モデルをじっくりと試打しましが、ゼクシオ11は従来のゼクシオを踏襲したモノ作りがなされ、ゼクシオXに関しては、ゼクシオユーザーよりも若い世代(40~50代)を意識したモノ作りがなされていることを肌で感じ取れました。ドライバーに関しては、誰が打ってもこの2モデルの違いが感じ取れるでしょう。

 

 

さて、ゴルフクラブは1~2年毎に必ずモデルチェンジがなされていますが、昔からそうだったわけではありません。マーク金井がゴルフを始めたころ(昭和40年代)は、モデルチェンジは今ほど頻繁ではなく、クルマのモデルチェンジのサイクルと同じぐらいだったと記憶しています。モデルチェンジのサイクルが早くなったのは、ヘッド材質がメタル、そしてチタン、、、、そしてヘッドの大型化が進むようになってからです。

 

 

さて、このゴルフクラブの変遷。アナライズには45年前に主流だったパーシモンヘッドのドライバーから、最新モデルの460CCドライバーまであります。パターも50年前に主流だったL字から最新モデルのネオマレットもあります。アイアンも50年前に当たり前だったマッスルバックから最新モデルの大型キャビティまであります。当たり前ですが、昔のクラブと今どきのクラブを打ち比べると、明らかに、今どきのクラブの方が飛距離は出ます。飛距離性能に関して言えば、ゴルフクラブは劇的に進化しています。

 

 

 

その証拠にプロだけでなく、アマチュアの飛距離も劇的に伸びています。45年前と現在の飛距離を比較すると、、、、

 

 男子プロ
45年前 ドライバーの飛距離240~250ヤード、7番の飛距離150ヤード
現在  ドライバーの飛距離280~300ヤード、7番の飛距離170ヤード

 一般男性アマチュア
45年前 ドライバーの飛距離200~230ヤード 7番の飛距離130ヤード
現在  ドライバーの飛距離230~260ヤード 7番の飛距離150ヤード

 

 

距離で比較すると今どきの男性アマチュアの飛距離は45年前の男子プロの飛距離とほぼ同じです。これはクラブとボールの進化によるものなのはまぎれもない事実です。しかし、ことスコアメイクとなるとどうでしょう?

 

 

昔の男子プロと同じように飛ぶようになったゴルファーは劇的に増えていますが、昔の男子プロと同じぐらいのスコアを出せる人はほとんど増えてません。この45年間でシングルゴルファーが劇的に増えたという話は聞いたことがありませんし、未だに、ゴルフ雑誌のレッスン記事は「100切り」や「スライス解消」が非常に多いです。クラブは飛ぶようなったのに、、、、

 

 

 アマチュアゴルファーの腕前はこの45年間でほとんど変わっていないのです。

 

 

では、なぜゴルフクラブが飛ぶようになったのに、アマチュアゴルファーの腕前は劇的に向上しないのか?

 

 

今どきのクラブ、特にドライバーはヘッドの大型化によって慣性モーメントの数値が上がり、「飛んで曲がらない」ようになっています。これは物理的に証明されており、実際、プロが打つと「球を曲げるのが難しい」クラブになっています。

 

 

にも、関わらずアマチュアの多くは今どきの「飛んで曲がらない」ドライバーを使っても、ティショットでチョロしたり、OBや池ポチャをしてスコアを浪費しています。100が切れないゴルファー、90が切れないゴルファーを観察すると、ドライバーショットのミスが目立ちます。

 

 

 45年前よりも「飛んで曲がらないドライバー」を使っているのにも関わらず、アマチュアの多くはドライバーの致命的なミスが減っていません、、、、

 

超私的に言い換えるならば、、「飛んで曲がらないドライバー」というのはアマチュアのスコアメイクには貢献していないのかも知れないのです。

ドライバーはティショットで打つためのクラブですが、ティショットで本当に求められるのは飛距離よりも致命的なミスをしないこと。ドライバーが飛距離ではなく、致命的なミスが出づらいクラブを作るという方向に進化していれば、、、、ティショットでチョロ、OB、池ポチャをしでかす回数が減り、多くのアマチュアは100が切れ、90が切れるようになるはずです。

 

大事なことなので繰り返します。この45年間でゴルフクラブ、特にドライバーは飛距離性能が劇的に上がっています。そして飛距離性能が上がっているにも関わらず、アマチュアゴルファーのスコアは劇的に良くなっていません。

 

 

 スコアを求めるのか、飛距離を求めるのか?

 

 

ゴルフは物理であり、確率です。

 

 

超私的には、飛距離ではなくスコアを求めるという観点で、致命的なミスを減らせる設計すればスコアが良くなるドライバーを作ることは可能です。ルールに縛られなければバンパードライバーのように重心距離を極端に短くすれば確実にミスを減らせます。また、ルール適合でも「1発の飛び」「奇跡の1発」にこだわらなければ、ミスを減らせるドライバーを作れます。

 

ホームランではなく確実にセンター前のヒットが打てるドライバーこそが、アマチュアにとって進化したドライバーではないかと超私的に思ってます~。

 

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