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2023年05月10日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 【真面目とは?】

 

 

 

「真面目にゴルフに取り組むアマチュアの役に立ちたい」

 

 

 

先日、ようやく自分がやりたいことが明確になってきた、とマーク金井が言っていた。オリジナルクラブを作ったり、セミナーを開いたり、Youtube動画を配信したり、オンラインサロンを開設したりしているのも、すべてはそこに繋がっている。

 

 

 

話を聞いていて「真面目」とはいったい何だろうな?と少し思った。

 

 

 

 

真面目に、一生懸命にゴルフに向き合っていても生涯100を切れない人が半分近くいるという。シングルになれる割合は5%以下とも。それぞれの割合は、ゴルフクラブがここまで進化した現代でも、パーシモンドライバーだった80年代でもあまり変わらないという。

 

 

 

きっと、多くのアマチュアゴルファーは「真面目」に取り組む方法が違うんだろうな、と思った。

 

 

 

 

マーク金井は先日30年前にメンバーだったゴルフ場に行ってきたそうだが、その当時のベストスコアは「78」、30年ぶりのラウンドでは「75」だったという。64歳にしてポンっとコースベストが出るのだから、年をとってもゴルフは上手くなれるということだ。我々が諦める必要はない。

 

 

 

では、なぜマーク金井はエージシュートを出したり、還暦過ぎて以降もどんどんいいスコアが出せるようになっているのだろうか。

 

 

 

ビバ、短尺スチールドライバーを使っているから? それも少しあるだろうが、たぶんそれは主たる要因ではない。一番の上達要因は「継続力」があるからだ。

 

 

 

・一日2万歩を目安に、とにかく歩く。

・歩くために早朝や薄暮プレーを積極的に入れる。

・スタジオでの練習器具を使った素振りは毎日欠かさない。

・スポンジボール打ちも毎日欠かさない。

 

 

 

 

マーク金井のSNSをフォローしていれば、出張ではない限り上記を欠かさずやっていることに気が付くはずである。このクラブにしたから、突然エージシュートが出た!わけではないのである。道具に関しては新製品テスト以外ではむしろ変えないタイプ。とくにアイアン、ウェッジ、ボールはここ数年まったく変えていない。

 

 

 

・性格的に反復するのが好き。

・自分のイメージと実際の動きがズレてしまうのが嫌。

 

 

 

 

それがマーク金井の「継続力」の源になっているそうだ。とくにイメージと動きのズレはチェックする間隔が開くほど修正するのに時間がかかるという。だから、なるべく毎日同じ練習を繰り返し、その姿をまったく同じ画角(同じ距離・角度)で撮影してチェックするのだ。

 

 

 

大事なことは、現状を知り、上達につながる正しい知識(方法)を持つこと。

 

 

 

そして継続して取り組むこと。一回できても、チェック(現状確認)を怠らないこと。そういうことをやっているから、どんどん上手くなる。こういうのを「真面目」というのではないかな、と思った(笑) 笑い事ではなく、毎日同じことをやることが、実は最も真似できないことなのだ。

 

 

 

もちろん、間違ったことを「反復」しても意味がない。最初はセミナーなどの「座学」から、やるべきことを正しく理解することが必要だろう。

 

 

(書き手/高梨祥明)

 

 

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2023年05月09日超私的な旅ゴルフ  仙塩ゴルフ倶楽部&気仙沼カントリークラブ

 

 

GWの終わりに1泊日で仙台へ。初日は恒例となっている仙塩ゴルフ倶楽部でプレーし、翌日は南三陸に位置する気仙沼カントリークラブにてプレーしてきました。

 

 

どちらも9ホール仕立てで、海にほど近い場所に位置しています。気仙沼はあいにくの雨でしたが、2周目は雨もほぼ上がってくれました。おかげでコースの至る所から太平洋を望むことができました。

 

 

 

 

どちらのコースも距離は短めなこともあってティショットは距離よりも方向性が求められます。仙台でも短尺スチールを装着したFTツアーが活躍してくれ、ほとんどのホールでフェアウェイを捕らえることができましたし、もちろんボールはひとつも無くしてません。

 

 

 

仙塩、気仙沼とも手作り感があるコースで、ドッグレッグ、打ち上げ打ち下ろしと変化に富んでます。特に気仙沼はティグラウンドからグリーンがまったく見えないホールがありますし、セカンドでグリーンが見えないホールもあります。これを面白いと思えるかどうかで好みが分かれそうですが、超私的にはホールの仕立て(レイアウト)を予測しながらのプレーは、スコットランドのリンクスを彷彿させるものがあります。

 

 

 

 

ティショットはテニスのサーブと考えている人間にとっては、FTツアーは頼りがいのあるドライバーですが、先週、FTツアーを進化させたようなドライバー、つるやゴルフのアクセルGFを試打しました。YouTubeに試打動画をアップしましたが、アクセルGFはFTツアーと同じく、カーボンボディにフェースの枠組みがチタン。そしてフェース面はステルス(ステルス2)と同じく、カーボンフェースなんです。

 

テーラーメイドに続きカーボンフェースを登場させたつるやゴルフ。ステルスと構造は同じですが、フェースの作り方がステルスとは大きく異なり、かなり攻めた設計になっています。

 

 

 

 

YouTubeでじっくりと解説してますので、ぜひともご視聴下さいませ。

 

 

 

 

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2023年05月05日超私的な考察  30年ぶりのホームコースと短尺スチールドライバー 

 

ひょんなことからお誘いを受けて、30年ぶりに千葉国際CCにて18ホールプレーしてきました。千葉国際は30年ほど前に会員権を購入したゴルフ場で、社会人になってから初めてメンバーになった所です。ちなみに、当時のハンデキャップは10でした。

 

 

 

 

30年ぶりのホームコース(元ホームコース)はすっかり様変わりしており、クラブハウスは建て替えられ、グリーンは2グリーンからワングリーンに。プレースタイルもキャディ付きの歩きから、乗用カートでのセルフプレーに。この30年でガラッと変わっていることに驚きつつも、ホールレイアウトは昔とそれほど変らず。当時を振り返りながら乗用カートには乗らず18ホール回ってきました。

 

 

 

白ティからもプレーで、スコアは75ストローク(35、40)。メンバーだったころのホームコースのベストは78だったので、あっさりベスト更新。ドライバーの飛距離は当時よりも確実に落ちているにも関わらず、ダボをひとつも叩かず、ボールもひとつも無くさずホールアウトできたのです。

 

 

 

 

60歳を過ぎてベスト更新できたのはなんとも嬉しい限りですが、その立役者となってくれたのが短尺スチールシャフトを装着したドライバー。30年前よりも今の方が重いドライバーを使っているわけですが、これがベスト更新に役立ちました。

 

 

 

 

短尺スチールシャフトを装着したドライバーは飛ぶわけではありませんが、安定感に長けてます。30年前よりも現在の方がフェアウェイキープ率が上がり、なおかつ致命的なミスも出ません。30年後の現在の方がティショットが安定し、それがスコアメイクにつながったのでしょう。

 

 

 

 

超私的には、スコアメイクに本当に必要なのはドライバーの飛距離よりも、方向安定性。飛ばす事よりも、確実にフェアウェイキープすることがボギーやダボを叩かないことにつながるのではないかと思っています。そしてティショットの安定に役立つのは、軽いクラブよりも適度に重いクラブ、長いクラブよりも短いクラブの方が有利ではないかと思っています。

 

 

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2023年05月03日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 【バランスポイント】

ゴルフには、クラブにまつわる都市伝説、神話、信仰みたいなものがある。

 

 

軟鉄鍛造は打感がいいとか、大型ヘッドは飛距離が出るとか…、

 

 

スイングウェイトはD0が基準!などというのもその類いだろう。スイングウェイトは、簡略化して“バランス”とも呼ばれている。一旦取り憑かれると非常にやっかいな“数値”である。

 

 

そもそもスイングウェイトとは、あまりクラブのパーツに選択肢がなかった時代の苦肉の
策といえる。ヘッドはパーシモン、シャフトはスチール、グリップはレザーか分厚いラバ
ー。パーツが選べない時代に“振りやすさ”や“扱いやすさ”を変えるには、シャフトを短くするか、ヘッドを少し削る/鉛を貼ったりするしかなかった。

 

 

そして、切ったり、貼ったりした結果を可視化する方法として、バランス計なるものが開発され、あたかもその数値を揃えればどんなクラブでも同じ振り心地になる!みたいな伝説、“勘違い”が広く浸透していくことになるのである。

 

 

しかし、総重量300gのD0と270gのD0が同じ振り心地ではないことは、ある程度ゴルフ経験がある人にとっては周知のことだと思う。

 

 

スイングウェイトの数値は、現代ではメーカーの品質管理(同じものをたくさん作る)のために活用されているくらいであって、同じ振り心地を揃えるための「基準」としては機能していない。なぜなら、ヘッド、シャフト、グリップの選択肢が豊富で、その組み合わせは無限大だからである。

 

 

昔と今は状況が違う。そこのところは承知しておいてもらった方がいいだろう。

 

 

この間、マーク金井がスイングウェイトではなく「バランスポイントを気にして欲しい」
と言っていた。バランスポイントとは、ゴルフクラブをやじろべいの要領で指の上でバラ
ンスを取った時に、ちょうどグリップとヘッドが水平に釣り合う「重心点」のことだ。
この「重心点」がヘッド寄りか、グリップ寄りかで、“振り心地”がかなり変わってくるのである。

 

 

この「重心点」には、いくつかの法則がある。

 

 

1 同じ長さでシャフトを重たくすると、「重心点」は手元寄りに移動する。
2 同じ長さでシャフトを軽くすると、「重心点」はヘッド寄りに移動する。
3 同じヘッド、シャフトでグリップを重たくすると「重心点」は手元寄りに移動する。
4 同じヘッド、シャフトでグリップを軽くすると「重心点」はヘッド寄りに移動する。

 

 

例えば②のシャフトを軽くしたケースでスイングウェイトを計測すると、元々のDバラン
スがCバランスになっていたりする。これを見て、Dバランスに戻そうとヘッドに鉛を貼るとどうなるか? クラブの「重心点」はますますヘッドに寄って行き、かなり「振り重たい」ものになってしまうのだ。数値上は同じD0であっても、である。

 

 

マーク金井は、ビバ!短尺スチール〜の一言で済ましているが、これを上記の例に当ては
めると、次のようになる。

 

 

▪️短尺化することで「手元重心」に。
▪️ミッドサイズグリップ(重たく)で、さらに「手元重心」に。

 

 

総重量が350g以上あるスチールシャフトドライバーを軽々と振り切れる秘密が、この超ともいえる「手元重心」化にあるのだ。都市伝説的な総重量やスイングウェイトの概念からすれば、とてもアマチュアでは使いこなせそうにないスペック(重さ/バランス)の短尺スチールドライバーだが、その実態は逆なのだ。

 

 

 

アマチュアでも安定して扱える、振りやすくて実戦的なドライバーにするために、短く・
重たくなっている。大切なのは数字ではなく、体感、そして芝の上(ゴルフコース)での結果である。

 

(書き手/高梨祥明)

 

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2023年04月26日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 【メッキの禿げたウェッジ】

買わずにいられなかったり、打たずにいられなかったりする人を見ると、この人は相当「新しいモノ好き」だな、「飽きっぽい」人? などと思ってしまう。実は、マーク金井もそうなんじゃないかな? とちょっと思っていた時期がある(笑)

 

でも、この間、マークさんが「このウェッジの写真撮ってぇ!」と嬉しそうにマイクラブ
を持ってきたのを見て、あぁこの人ってここに辿り着くために“人間試打マシン”やってい
たんだな、と思ったので、今日はそのコトについて書いてみたい。

 

マークさんが写真撮って!と持ってきたのはソールのメッキが薄くなってきているMMウ
ェッジの54°である。毎日のように早朝や薄暮プレーをしていると、ウェッジのソールは2年でこうなるのである。

 

皆さんもお気づきだと思うが、ゴルフの場合、ここまで同じ道具を使い続けることは意外
に難しい。なぜなら、次々に魅惑的なニューモデルが発売され、今度のもいいぞ!という
情報が常に耳に入ってくるからだ。

 

 

打たずにいられない!買わずにいられない!性分で、常に新製品の試打もしている“業界人”ならなおさらだ。ワンモデルをメッキが禿げるまで使い続けるコトは、誘惑が多すぎて相当難しいはず。ところがマークさんは、ここ数年同じウェッジ、アイアンを使い続けることができている。

 

 

これはなぜか? 

 

 

 

それは、今使っているアイアン、ウェッジが「自分の理想を反映させて作ったオリジナル
モデル」だからだ。人間試打マシンを標榜し、数千本、数万本のクラブやシャフトを打ちまくり、新品・中古の区別なくクラブを買いまくったことは、結果として理想の道具像を明確化するための経験値となった。オリジナルクラブを開発するために、長期にわたってデータ集めしていたといえる。

 

 

そして、満を持して理想と思えるマイクラブを作った。どんな新製品や名器と呼ばれるクラブを打っても、自分がいいと思って作った道具の方が「使いやすい」。そう思えるからこそ、メッキが禿げてきたマイウェッジのソールを誇りたくなるのだろう。

 

 

当然だが、そこまでこだわり抜き、気に入って使っているオリジナルのMMアイアン、MMウェッジは、2年おきに「NEW!」が登場するようなモノではない。同じ仕様のモノを何も変えずに長く売っていく。ソールやフェースの溝が摩耗したら、いつでも同じヘッドが手に入る。そういう売り方をしたいとマークさんはいう。

 

 

クラブのエイジング、使い込んで変化していく様(さま)を愉しめるのは、気に入ったゴ
ルフ道具にたどり着いた証しである。

 

 

勘違いしてほしくないが、そこまで気に入った道具を使っていても、ゴルフには調子がい
い日、悪い日がある。そして、調子が悪い原因を「道具のせい」にしなくなってからが、
本当のゴルフであると思う。

 

 

新製品に目移りしているうちは、まだまだ試打が足りない。浪費が足りない。とことんま
でやってこそ、自分なりの「これでいい」「これがいい」が見えてくる。ゴルフ道具が新
しい、古いではないことがわかってくるのだ。

(書き手/高梨祥明)

 

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