マーク金井blog

カテゴリー: トーナメントから

2022年11月04日超私的な考察  ゴルフはフルショットしない方がスコアが良くなるって本当なのか!?

ピンG430気になりますね


先週開催された国内女子ツアー「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」は、2日目を終えてトップに立った金田久美子が逃げ切って11年ぶりにツアー優勝を手中に収めました。初優勝から11年ぶりのツアー2勝目というのは記録だそうです。

 

 

 

勝負どころとなったのは17番ホール。フェアウェイからのセカンドショットは残り160ヤードで軽い打ち下ろし。ここでピン手前に1メートルにつけるスーパーショットを放ち、バーディーパットを決めて優勝を手元にたぐり寄せました。

 

 

 

 

このショットを含め、金田選手はほぼすべてのショットでフルショットをしてません。最大限の飛距離を出すのではなく、距離を少し抑えたコントロールショット(ハーフショット)を打っていました。メディアの記事では、腰痛と足の捻挫の影響でフルショットを出来なかった頃に積極的に始めたそうです。

 

 

 

 

金田選手はコンディション的にフルショットできないことで、コントロールショット(ハーフショット)に磨きをかけたわけですが、超私的にはフィジカルに問題があってもなくても、ゴルフのスコアメイクに役立つのはフルショットよりもコントロールショットではないかと思っています。

 

 

 

何故かと言うと、フルショットしてボールを遠くに飛ばすことよりも、コントロールショットで距離を上手く調整できるようになった方が、距離感が良くなります。

 

 

 

 

距離感が良い方が、前後のミスを減らせますし、なによりもグリーンを確実に捕らえる確率が上がるからです。

 

 

 

 

そして、コントロールショットの最たるものがパッティング。

 

 

 

 

パターでフルショットを打つ人はまずいません。

 

 

 

 

パターを手にした時は誰しもが距離を打ち分けることをやっています。説明するまでもなく、主にグリーン上で使うパターは1本だけ。1本の道具(クラブ)で、任意の距離を打つことになるからです。

 

 

 

 

対して、パター以外のクラブではフルショットが当たり前のアマチュアゴルファーが少なからずいます。ドライバーからアイアン、そしてウエッジに至っても、フルショットありきでプレーしている人が少なくありません。別言すれば、ドライバーやアイアンを手にした時、パターを手にした時のように距離調節(コントロールショット)を多用する人は少ないです。

 

 

 

 

フルショットを多用した方がスイングがシンプルになるという考え方もありますが、
超私的にはパターを手にした時にフルショットをしないことを考えると、パター以外のクラブもコントロールショットを多用した方がゴルフがシンプルになると思います。加えて、力を出し切ったスイング(フルショット)よりも、出力をコントロールするショットを多用した方が、距離をアジャストするスキル(技術)を養えるのではないかと思っています。

 

 

 

手前味噌ですが、短尺スチールドライバーでバントするようになってから(コントロールショット)、飛距離は落ちましたがフェアウェイキープの上がり、なおかつ、アイアン、そしてアプローチでのコントロールショットを精度が上がり、距離感のミスが劇的に減りました。

 

 

 

 

ゴルフは確率のゲームです。

 

 

 

 

パターを手にした時のように、距離調節を意識してドライバーを打つ。パターを手にした時のように、距離調節を意識してアイアンを打つ。パターでやっていることを他のクラブでも積極的にやった方が、距離感が良いショットを打てる確率が上がり、スコアメイクもしやすくなるのです。

 

 

 

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2022年09月14日超私的な観戦記  姫路オープンゴルフフェスティバル2022は藪田梨花が優勝!!

プロは簡単そうに打ってますけど・・・皆さん大丈夫ですか?


先週木曜日

 


先週の日曜日に開催された姫路オープンゴルフフェスティバル2022。2019年に続き第2回目の開催となりましたが、マーク金井小澤美奈瀬プロとでラウンドレポーターとしてお手伝いさせていただきました(第1回大会は二人とも選手として出場)。

 

 

 

姫路オープンは男子プロ、男子シニア、女子プロ、そしてアマチュアの4つのカテゴリーがひとつの組となり、同じティから競技をします。ただし、パーの設定はそれぞれのカテゴリーによって異なり、男子プロはパー68、男子シニアはパー70、女子プロとアマチュアはパー72の設定。同じティからですが、パーの設定を変えることで4つのカテゴリーがほぼ同一条件で戦えるようになっています。

 

 

 

 

優勝に輝いたのは富本虎希プロ(男子レギュラー)とのプレーオフ1ホール目でバーディーを奪った、、、、、

 

 

 

 

藪田梨花プロ!!!!

 

 

 

 

フェアウェイセンターから放ったセカンドショットがピン手前2メートルにオンし、それを見事に沈めて優勝賞金500万円と女子優勝の100万円を手にしました。現在はステップアップツアーを主戦場にしているそうですが、この賞金でトラックマンを購入するそうです。

 

 

 

大会会場となったのは福崎東洋ゴルフ倶楽部。大会に合わせてグリーンが非常に速く、ラフは長く、深く仕上げられてました。ラフに入れると確実にグリーンを狙うショットの難易度が上がり、男子プロでもグリーンに止めることが難しくなるセッティングでした。

 

 

 

 

そんなセッティングで藪田選手が優勝できた要因のひとつがティショットの精度。同組でプレーしていた高崎龍男プロによると「とにかく飛んで曲がらない、フェアウェイキープしまくってます」とのこと。説明するまでもありませんが、いくらラフが手強くてもフェアウェイキープしていれば、ラフはまったく関係ありません。本人曰く、ティショットでラフに入れたのは1度だけだそうです。

 

 

 

 

優勝の決め手となったのは高速グリーンに対応すべく、グリーンを狙う時はピンの手前に乗せることを徹底したそうです。こちらも説明するまでもありませんが、奥に乗せると下りのラインが残り、手前に乗せると上りのラインが残ります。高速グリーンでは上りのラインの方が圧倒的に距離感を合わせやすいです。

 

 

 

 

実際、藪田選手のプレーオフでのセカンドの残り距離は115ヤード。レーザー式計測器ブッシュネルで距離を計測した後、9番アイアンにするかPWにするかでPWを選択。放たれたショットはピンめがけて一直線に打ち出され、狙い通りピン手前2メートルにオンしました。

 

 

 

 

レポーターしてロープ内から藪田選手をウオッチングしましたが、プレーぶりは未勝利選手とは思えません。人生初の優勝争い、人生初のプレーオフにもかかわらず、その一挙手一投足は堂々としたもの。今回の優勝でさらなる自信を深め、さらなる飛躍を遂げてくれるでしょう。

 

 

 

4つのツアーが同じティからプレーするという競技大会は非常にユニークで、そしてギャラリーにとっては観戦しやすい大会です。ゴルフトーナメントを初めて観戦するのにも適しているのではないかと超私的に思っています。そして、超私的には次回大会はレポーターではなくて、再び選手として出場したくなってウズウズしています、、、。

 

 

 

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2021年10月27日超私的な考察  プロのドライバーの長さ規制は46インチで本当にいいのか!?

マーク金井のYou Tube動画公開しました

ぶっちゃけ知りたい!疑問にマーク金井がお答えします


昨日は秋晴れの中、サクッと赤羽ゴルフ倶楽部にて9ホールプレー。日照時間が短くなってきたので午後2時過ぎにツーサムでスタートし、約1時間40分後にホールアウト。担ぎセルフで約8000歩歩いてきました。

 

 

ドライバーはいつものように短尺スチールで43インチ。今どきの3Wとほぼ同じ長さですが、慣れてしまうと短いとは感じません。アイアンや5Wとのつながりを考えると、45インチよりも43インチの方が長さのフローが揃っています。

 

 

 

さて、このドライバーの長さ。

 

 

 

現状では48インチ以内がルール適合ですが、プロやエリートアマの競技においてはローカルルールで46インチまでに制限するといのが、来年1月から施行されます。プロのドライバーが飛びすぎることによるルール変更だと思いますが、実際に影響を受けるのは有名どころではB・デシャンボーF・ミケルソンぐらいでしょう。この2選手を除けば、これまで通りのドライバーを使い続けることができます。

 

 

 

ZOZOで優勝した松山英樹選手もドライバーの長さは45インチですし、他のPGAツアーのロングヒッター達も45インチ以内がほとんど。それを考えると、USGAが本気でドライバーの飛距離制限をかけているというのには至ってません。

 

 

 

別言すれば、ドライバーの長さを46インチで制限するというのは時限的で、さらなる長さ制限がかかるのではないかと超私的に思っています。具体的に言うと、、、

 

 

 

 ツアープロに関しては、長さ43インチ以内に制限。

 

 

 

 加えて、飛距離に影響するロフトは15度以上。

 

 

 

 

 

この2つの制限を加えると、ツアー選手のティショットの飛距離が270~300ヤードの幅の中収ってきます。そうすれば、7000~7400ヤードでコースセッティングできるようになり、コースのヤーデージ(距離)を伸ばさなくても良くなってきます。

 

 

 

43インチ以内で、ロフト15度というのは、今どきの3Wと同じスペックです。松山選手の3Wもロフトが15度で43インチぐらいだと思いますし、他の選手も同じようなスペックでしょう。

 

 

 

テーラーメイドがミニドライバーを売り出して人気を博していますが、超私的なことを言わせてもらうならば、このミニドライバーがぐらいがツアー選手にとってはレギュラードライバーでちょうど良いのではないかと思っています。

 

 

野球の世界ではアマチュアは金属バットで、プロは木製バット。ダブルスタンダードが当たり前になっていることを考えると、ゴルフの世界でもクラブに関してはダブルスタンダードでもまったく問題ないかと思います。

 

 

 

プロとアマチュアとではヘッドスピードがとてつもなく違うことを考えれば、同じルールに拘る必要はないですし、むしろ拘らない方がゴルフ界にとってもメリットが大きいのではないかと思っています。

 

 

 

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2021年10月20日超私的な提案  国内男子ツアーの有料入場者を増やす奇天烈なアイデアとは!?

マーク金井の新しいYou Tube動画が公開されました

長尺、短尺のメリット・デメリットについて誰も教えてくれないマーク金井的な解説をお楽しみ下さい。


昨日はスピーダーでお馴染みのフジクラシャフトが主催するスピーダーチャレンジのダブルス部門に出場し、カレドニアンゴルフクラブにて18ホールプレーしてきました。
普段プレーする赤羽ゴルフ倶楽部と違って、カレドニアンは適度な高低差があり、なおかつ池も要所要所に配された戦略性が高いコース。

 

 

 

加えて、ベントグリーンは2.9ミリカットで、スティンプメーターは11.5フィートと超高速。高麗グリーンになれた人間にとっては「速過ぎる」のにも手こずりながらもアジャストすることができ、我がチームは6バーディー、4ボギーの2アンダーでホールアウト。ギリギリ4位で予選通過が出来ました。ちなみに、決勝大会は国内女子ツアーの試合会場にもなっているイーグルポイントGCにて開催されます。

 

 

 

 

そして開催と言えば、今週、女子ツアーは「NOBUTA GROUP マスターズGC レディース」、男子ツアーPGAツアーの「ZOZOチャンピオンシップ」が開催されます。恐らく、今週に限って言えば、女子よりも男子トーナメントの方がギャラリーが多く入るでしょう。理由は単純、ZOZOには国内ではめったにお目にかかれない欧米ツアー選手が出場しているからです。

 

 

 

 

国内男子ツアーもZOZOのように世界的に有名選手が多数出助すれば、毎週多くのギャラリーが詰めかけるのは間違いないですが、これを実現させるのは容易ではありません。選手を招待するのには莫大なアピアランスフィーが必要ですし、地理的にも日本は欧米から遠すぎます。

 

 

 

 

 では、どうすれば国内男子ツアーの有料入場者(ギャラリー)を増やせるのか?

 

 

 

 

即効性を求めるならば、超私的に効果があると思うのは、、、、

 

 

 

 男女混合ダブルスの大会を行うことです。

 

 

 

オリンピックでも卓球、水泳、バトミントン等々、男女混合ダブルスの競技があります。ゴルフでも男子選手と女子選手がペアを組み、それでダブルスの大会を行うのです。

 

 

 

 

 ・競技方法としては1つのボールを交互に打つ、オルタネート方式(フォアサム)。
 ・18ホール中、9ホールは男子選手、9ホールは女子選手が打つ。
 ・距離は6500~6700ヤード。

 

 

 

 

女子選手の人気にあやかるという意味ありもありますが、実は、マーク金井自身がこんな大会があれもお金を払っても観に行きたいと思っています。男子選手と女子選手が組むことにより、男子ゴルフと女子ゴルフの違いをつぶさに観ることができます。加えて、今まで女子トーナメントしか観戦したことがない人に男子選手の迫力あるプレーを
観てもらえ、それは「また観に行きたい」と思わせられるチャンスを生み出すことにつながるからです。

 

 

国内男子トーナメントではゴルフパートナーがプロとアマチュアが一緒にプレーできる大会を開催しています。これも非常に素晴らしいアイデアですが、男女混合ダブルスもそれに負けず劣らず、魅力的な大会になる、ギャラリーを呼べる大会になるのではないかと超私的に思っている、、、、今日この頃です。

 

 

 

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2021年04月14日超私的な考察  マスターズを制した松山英樹のスイングはどう進化したのか!?

マーク金井の新しいYouTube動画 公開されました

アイアンはスチールシャフト?カーボンシャフトどっちがいいの?

是非御覧ください


 

松山英樹が日本人として初のグリーンジャケットを手に入れました。最終日は2位に4打差をつけて、通算11アンダーからスタートし、4バーディー、5ボギーの73。通算10アンダーで2位に1打差をつけ、初めての4大メジャーのひとつを制しました。

 

 

最終日はスタートホールからテレビ観戦してましたが、ティオフ直後に最初のピンチが訪れました。3Wで放ったティショットは右の林に。林の中からのセカンドはあわや木に当たりそうなショット、、、、。狙っていた空間よりもボールが右に飛び出した時には目覆ってしまいましたが、ボールは木の縁をすり抜けてフェアウェイに。オーガスタの魔女の後押しはこれに止まらず、13番のティショットは木に当たったボールがカーンと跳ねてラフまで戻り、グリーンを狙って引っかけたショットはグリーン方向にキックしました。

 

 

 

もちろん魔女の微笑みだけで勝てるなんてことはありません。松山選手のショット、特にティショットはどの選手よりも安定してましたし、アプローチ、パッティングにおいても誰よりデリケートなタッチで硬くて速いグリーンに対応してました。2位との差はわずか1ストロークでしたが、ゴルフの内容はそれ以上の開きがあったと思います。

 

 

松山選手グリーンジャケットを手に入れたことで、ゴルフ界も大いに活気づいてます。新聞各紙は一面でマスターズを取り上げてますし、テレビ、ラジオ、そしてインターネット、SNSでも松山選手のマスターズ優勝がこれでもかって取り上げられてます。これほどまでにゴルフの記事がアップされたのはもちろん初めてのことです。

 

 

松山選手に関する記事はこれからも続々と出てくると思いますが、今回は松山選手のスイングの進化について超私的に書いてみたいと思います。

 

 

 

 テレビを観ていてまず感じたのがトップの位置。

 

 

テレビ解説を務めた宮里優作選手もおっしゃってましたが、昨年までに比べるとトップの位置が低くなり、かつレイドオフ気味になっています。昨年末から松山選手のコーチを務めている目澤秀憲コーチとの二人三脚でスイングを変えたのだと思いますが、以前に比べるとトップからダウンの切り返しで止まる感じが無くなり、スムーズにクラブを振り抜いているように見えます。

金井 マークさんの投稿 2021年4月13日火曜日

 そして、もうひとつ明らかに「変った」と感じるのが始動までの時間です。

 

 

 

かつての松山選手はショットの時もパッティングの時も、構えてから打つまでの時間が長かったです。アドレスが決まった後、ヘッドをトントンと何度も動かし、気合いをヘッドに注入してからテークバックを開始してました。いわゆる仕切りの時間が長かったのです。それがマスターズでは、仕切りの時間が一気に短くなり、アドレスが決まったた躊躇せずにテークバックを開始しています。

 

 

構えたらすぐに打つというほど早くはありませんが、見ている方が「じれったさ」を感じるような間延び間がなくなっているのです。

 

 

言葉にすれば簡単なことになりますが、構えてから打つまでの時間を短縮するのは容易ではありません。自分のタイミングをガラッと変えるわけですから、慣れるまでにはかなり違和感があったはずに違いありません。

 

 

 

優勝争いの真っ只中、15番のセカンドをグリーンオーバーしてボギーを打った直後の16番のティショット、そして、本人が一番緊張したという18番のティショットでも、構えてから打つまでの時間が今までよりも短くなってました。プロでも大事な場面になると構えてから打つまでの時間が長くなりやすいのですが、それがまったく無かったのです。これもまたスムーズなスイングにつながっているのではないかと思っています。

 

 

これから多くのインタビューアーが松山選手をインタビューするかと思いますが、もしもこのブログを読んで下さっているのなら、ぜひとも「構えてから打つまでの時間を短くした」理由を本人に聞いていただきたいです。

 

 

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