カテゴリー: パター、パター練習法
2017年05月05日超私的な試打インプレ ピン シグマG TYNEパター
アナライズからゴールデンウィーク営業についてのお知らせ
5月4,5,6,7日は、発送、メールでの問い合わせの返信など、お休みさせていただきます。(セミナーを開催したり、ブログを更新していても、お休みしてます)
神田のスタジオですが本日5月5日以外はスタッフが誰かおりますので、14時30分以降ご来店頂ければ試打等出来ます。食事などで外出することがありますので、来店前にご連絡いただけると助かります(試打の問い合わせ、スタジオご来店のご連絡、セミナー参加者の方の緊急な連絡は、メールではなく電話でお願いします)
GWも残す所、今日を含めて3日となりました。おかげさまをもちまして、GW期間中のアナライズセミナーは8回とも無事終了の運びとなりました。残すは7日に開催するラウンドセミナーです。
GW中はセミナー講師をずっと務めてましたが、セミナーの合間にはちゃっかりゴルフもしてます。赤羽薄暮、そして旧軽井沢ゴルフクラブでラウンドしてます。もちろん、プレーの時には衝動買いしたクラブを持ち込んで、クラブ試打もガッツリやらせてもらってます。ドライバーに関しては、エピックスターをもう1本購入し、アッタスパンチ5Sを装着しました。また、一昨日は新橋の激安ショップにて、キャロウェイのミニドライバーを衝動買い。これは7日のラウンドセミナーで筆下ろしするつもりです。
そして、ここ3回ほど使っているのが、ピンのシグマGシリーズ、TYNE(タイン)パター。ホットリスト2017で試打した時に一目惚れしたパターで、ホットリスト2017ではシルバーを受賞しています。
さて、このTYNE(タイン)パター。
ピンのシグマGシリーズの1本で、ヘッド形状はツノ型マレット。ヘッドの後方は鉄腕アトムの頭みたいな形状(ツノ)になっています。他社にもツノ型はありますが、TYNE(タイン)の特徴は、ツノが真っ直ぐではなく、後方になるに従ってせり上がっていること。このせり上がり具合が絶妙で、アドレス時の安心感、かつテークバックがしやすく感じる点が気に入ってます。
ホットリストでもコメントしてますが、TYNE(タイン)の特徴はツノ型にしてはややヘッドが小ぶり。フェースの横幅が少し短いので、マレット型にしては操作性が適度に高く、マニュアル感覚で使えます。ただしヘッドはやや重めで、
370g
シグマGには16タイプのヘッドがラインアップされていますが、TYNE(タイン)は重めの部類です。シグマGシリーズはグリップを選ぶことができるので、今回はグリップ自体が太くて丸み感があるPP62をチョイスしました。
コースで3回使いましたが、気に入っている点は、、、
・TR溝はミスヒットしても初速が安定する(距離のバラつき出づらい)
・フェース内インサードが大きいから安心感がある
・打感がソフトなのでインパクトが緩みづらい
少し気になる点は、、、、
・ロフトが3度なのでハンドファーストに打ちづらい
・標準ライ角が70度なのでハンドアップに構えづらい
ライ角に関してはメーカーで±2度調整できるので、GWが空けたら72度に調整してもらうつもりです。
打感に関しては好みもありますが、ソフトな方がインパクトが緩みません。フェースの弾き感が少ないのでショートしなくないという気持ちが働くからです。TR溝に関しては、
フェース中央の溝が中央の溝を深く、周辺部を浅く、打点によって溝の深さを調整することでボール初速が約50%も安定。その結果、転がる距離・方向性が大きく安定し、カップに近づきます。
(以上、ピンのHPから引用)
ドライバーやアイアンに比べると、パターはヘッドが動くスピードが非常に遅いので新で捕らえるのが難しいクラブです。これを考えると、TR溝は物理的にゴルファーに対してのお助け度が高く、3パットを減らせる効果が期待できます。
パターに限りませんが、クラブを選ぶ場合、「ナイスショットを基準にして選ぶ」と「ミスショットを基準にして選ぶ」があります。マーク金井は「ゴルフはミスするのが当たり前」だと思っているので、ドライバーからパターまで「ミスに強いクラブ」をチョイスしています。TYNE(タイン)は、使えば使うほどに距離感のミスをカバーしているのが実感できるパターです~。
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2017年04月13日超私的な考察、ガルシアがローズも、なぜパターの時は変則的なグリップをするのか!?
今年のマスターズはプレーオフの末、スペインのS・ガルシアが初優勝しました。ガルシアは今回がメジャー74戦目。37歳にして初のメジャータイトル、そして念願のグリーンジャケットに袖を通すことができました。
ガルシアのクラブセッティングはドライバーからパターまで、14本すべてがテーラーメイドです。加えてボールも、同社のTP5。すべてのアイテムが最新モデル。メーカーとクラブ契約している選手の鑑(かがみ)のようなセッティングで今年のマスターズを制しました。ちなみに、プレーオフで敗れたJ・ローズもテーラーメイド契約選手で、同社のクラブ、パター、ボール(ローズは、TP5X)を使っています。
同じメーカーのクラブ、ボールを使っているだけでなく、もうひとつ共通点があります。それはパターを打つ時のグリップの握り方。
2人とも通常の右打ちのグリップでもなく、クロスハンドグリップでもありません。左手は普通に握ってますが、右手はクラブを握るのではなくて、横からあてがっているだけ。パターを握った時、右手の甲が正面を向くクロウグリップをしています。
クロウグリップは昔からあるパターの握り方ではありません。マーク金井がゴルフを始めた頃(1970年代)はツアープロでクロウグリップをしている選手をテレビで観たことがありませんでした。ツアープロがクロウグリップをするようになったのは、恐らく2000年を過ぎてからだと思います。そして、2016年から長尺パター(普通のパターを含めて)でアンカリングが禁止になってからは、クロウグリップをするツアープロが増えています。
アマチュアゴルファーの間で長尺パターを使う人が少なかったように、クロウグリップもアマチュアの間でやっている人はそう多くありません。では、なぜガルシアやローズは見た目にも奇妙なクロウグリップをするのでしょうか?
本人に直接聞いてみたいところですが、そうは簡単に問屋が卸してくれません。そこで今回も超私的に、彼らがクロウグリップにいきついた理由、クロウグリップのメリットについて考察してみたいと思います。
まず考えられるのは、普通のグリップやクロスハンドではパターが入らなくなった、スムーズにストロークできなくなったのでしょう。普通のグリップ(逆オーバーラッピング)やクロスハンドで入るならば、わざわざ見た目にも不思議なグリップをする必要はないからです。実際、パターの名手と呼ばれる選手で、クロウグリップしているツアープロはまずいません。パット、特にショートパットで苦労した人が、苦労した末にクロウグリップにチェンジしたと考えられるます。この可能性は95%以上でしょう。
ツアープロの場合、ショートパットに病気を抱える人が少なからずいますが、病気になるほど左右の手がスムーズに動きません。無意識の内にインパクトの瞬間に手首を使い過ぎたり、不必要なパンチが入ったり、何が余計な動作が入っています。この嫌な感じを取るための選択肢のひとつとしてクロウグリップにしているのです。ちなみに、長尺パターをツアー選手にも、クロウグリップにしている人が結構います。
(↑今回のマスターズでは、長尺パターは、アンカリング規制の影響か?!、アマチュアのスチュワート・ヘイジスタッドぐらいしか目にすることはなかった)
では、クロウグリップのメリットはなにか?
左右の手の握り方と違って、クロウグリップは左手と右手の握り方が全然違います。これにより、左右の手の役割分担がハッキリします。そして、右手に関しては手の甲が正面を向くことで、ストローク中に手首が余計な動きをしづらくなります。右手の手首が余計な動きをしないことで、インパクトの瞬間に余計な動作が入りづらいメリットがあります。また、右手首が使えない分だけ、インパクトでパンチが入るのも防止できます。
言い換えると、クロウグリップをボールを「ヒットする」という感覚ではなく、ボールを「転がす」ような感じでストロークできます。
また、クロウグリップにすると、アドレス時に肩のラインをスクエアに保ちやすくなります。右手の甲を正面に向けてグリップすると右手が前に出ません。右手が前に出ない分だけ、右肩も前に出づらくなるからです。
では、クロウグリップに弱点はないのか?
今までやったことが無い人にとっては、クロウグリップは慣れるまで苦労するでしょう。特にクラブをガッチリ、タイトに握るのに慣れている人にとってはクロウグリップはかなり頼りない感じになると思います。
もうひとつは、遅いグリーンにはあまり相性が良くないと思います。前述したようにクロウグリップはボールを強くヒットするのに適したグリップではありません。なので、遅いグリーンになると、ボールをヒットしづらい分だけ距離感を出すのに苦労すると思われます。
マスターズのグリーンを始め、トーナメントコースが開催されるコースのほとんどは、グリーンが超高速。遅いグリーンでプレーすることがないことも、ツアープロの間でクロウグリップにする人が多いと思います~。
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2017年04月10日超私的な素朴な疑問、なぜ高速グリーンでは4パットが出やすくなるのか!?
例年同様、今年のマスターズも数々のドラマが繰り広げられました。3日目を終えて優勝争いを演じたのは、
-6 S・ガルシア、J・ローズ
-5 R・ファウラー
-4 J・スピース、R・ムーア、C・ホフマン
-3 A・スコット
-2 C・シュワルツェル
-1 L・ウエストウッド、T・ピータース
±0 R・マキロイ他
サンデーバックナインは手に汗握る展開になっていると思いましたが、12番ホールからはガルシアとローズの一騎打ち。12番でピンチをしのいだガルシアが、15番のイーグルで完全い息を吹き返しました。ガルシアが16番で短いバーディパットを外した時は、「またもメジャーに手が届かないのか?」とも思いましたが、続く17番でローズがセカンドをバンカーに入れてボギー。18番では2人ともバーディパットを外してプレーオフに突入。
プレーオフの1ホール目にティショットを右の林に打ち込んだローズは万事休す。バーディパットを沈めたガルシアが74回目のメジャー挑戦で、グリーンジャケットに袖を通しました。
日本から出場した、残念ながら松山英樹選手は、パットの不調で優勝争い加わることができませんでした。バーディチャンスに何度も付けながらパットはカップの縁を通過することが多かったですし、極めつけは3日目の最終ホール。2オンしたにもかかわらず4パットでダボを叩いています。最終日は67の好スコアをマークしてますが、それでも惜しいパットを何度も外しています。
マスターズが開催されるオーガスタのグリーンは、超高速グリーンとして知られています。そしてポテトチップスのような凸凹があり、平坦なラインのパットはほとんどありません。このため、いいストロークをしても距離感と方向(ライン)が合致していないと、ボールはカップに吸い込まれないのです。
我々アマチュアがプレーするコースはここまで速くて難しいグリーンはありませんが、最近は高速グリーンが増えています。グリーンのアンジュレーションが強いゴルフ場も増えています。
そこで今回は、素朴な疑問として速いグリーンと遅いグリーンの違いについて超私的に書いてみたいと思います。
一般的には遅いグリーンよりも速いグリーンの方が、「グリーンの状態が良い」というのが定説で、一般的には遅いグリーンよりも速いグリーンの方が好きなアマチュアゴルファーが多いです。グリーが遅いと「面白くない」なんてボヤく人もいたりします。速い、遅いというのはかなり抽象的なので、スティンプメーターで区分けしましょう。速いグリーンは11フィート以上。遅いグリーンは8フィート以下です。
速いグリーンのメリットは強く打たなくても転がりますが、反面、距離感を間違うと、大ショートしたり、大オーバーが出ます。例えば、1メートルの距離でも2メートル以上オーバーなんてことも珍しくありません。対して、遅いグリーンは強く打たないとショートしますが、距離感を間違えるミスは高速グリーンほどは出ません。1メートルの距離でカップに届かないミスは出ますが、インパクトでパンチが入っても2メートル以上オーバーするなんてことにはならないです。どちらのグリーンも3パットは出ますが、グリーンが速くなるほど4パットする確率が高くなり、グリーンが遅くなるほど4パットする確率は低くなります。
・では、なぜ速いグリーンは4パットしやすいのか?
・では、なぜ速いグリーンは距離感を合わせるのが難しいのか?
速いグリーンはなぜ難しいのかというと、グリーンが速くなればなるほどボールが止りづらくなること、決めた場所(決めた距離)にボールを止めるのに高い精度が求められるからです。そして、グリーンが速くなればなるほど傾斜の影響を強く受けます。グリーンが速くなるほど、上りと下りのタッチ(距離感)のギャップが大きくなるのです。また、左右の傾斜に対しては、グリーンが速くなるほど、フックライン、スライスラインで曲がる度合いが大きくなるのです。
ちなみにグリーンが遅くなるほど、上りと下りの差は大きくなりづらいですし、左右に曲がる度合いも大きくなりづらいのです。遅いグリーンは入らないとか、距離感が出ないと思っている人が少なからずいますが、それは遅さに慣れていないだけのこと。遅さに慣れてしまえば、速いグリーンよりも遅いグリーンの方がボールが止りやすい分だけ、距離感の誤差のミスに対して寛容になることが分ってきます。
高速グリーンというのは、平坦なラインでも下り傾斜のパットを打つのと同じ感じです。
オーバーを恐れてインパクトが緩めば大ショートし、パンチが入れば2メートル以上簡単にオーバーします。加えて、高速グリーンで下り傾斜ともなれば、ボールがいったん転がり出したら、途中から傾斜の影響で加速し、グリーンの外に出ます。オーガスタのグリーンはそんなところばかりですから、世界の一流どころでも大ショートしたり、大オーバーのミスが簡単に出てしまうのです。
大事なことなので繰り返しますが、高速グリーンはボールの転がりにブレーキを掛ける要素が少なく、その結果、ボールが止りづらくなるから距離感を合わせるのが難しくなります。傾斜がかかるラインでは、インパクトの強さが少し変わっただけで左右に曲がる度合いが変わってくるから、タッチが合っていないと3パットだけでなく、4パットも出やすくなるのです~。
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2017年03月31日超私的な考察、高速グリーンと相性が良いパターの条件とは!?
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4月2日(日)
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4スタンスってご存知ですか?? 自分がどういうタイプか知ると、すごくスイングしやすいんです。クラブの選び方も違うそうです。いろいろな4スタンスの本が出ています。本を読みながら、自分のタイプ診断する人が多いですが、かなりの高い確率で、間違えてしまいます。
しかし公認トレーナーが診断してくれますので安心です
是非 この機会に
3月もいよいよ今日が最終日。いわゆる月末、いわゆる年度末ですが、そんな最中もマーク金井は早朝スノボに行ってます。このブログがアップされる時間には、帰りの新幹線に乗っているかと思いますが、これで今シーズンは25回滑ってます。1月から3月にかけてはほぼ週2回ペースでガーラ湯沢でスノボのレッスンを受けてます。
ガーラ湯沢はGWまで営業してますが、暖かくなるにつれて雪の状態は変わり、春になるとかき氷のようなザラメ雪になり、表面は水が少し浮きます。水が浮くと見た目は良くありませんが、意外なことに滑りやすいのです。見た目は良くありませんが、水分があった方が摩擦係数が低くなり、見た目が綺麗なパウダースノーよりも滑走性が高まるのだそうです。春スキーは転んでしまうと濡れまくりますが、滑りは結構楽しめます。
もちろん4月は春スキーだけでなく、ゴルフもガッツリ始めます。マスターズをテレビ観戦すると、妙にコースに出たくなりますし、高速ベントグリーンでプレーしたくなります。ゴルフ場の方も心得ており、この高速グリーンに仕上げている所が多いです。
多くのゴルファーは転がりづらい遅いグリーンよりも、転がりやすい高速グリーンを好みます。マスターズの影響とかもあると思いますが、高速グリーンの方が距離感を合わせるのが難しく、スリリングなパットを楽しめるからでしょう。
さて、この高速グリーン。
上りと下りのラインを比較すると、圧倒的に下りのラインの方が難易度が上がります。今週火曜日に戸塚CCでプレーした時も、下りにつけると距離を合わせるのが大変で、特に下り傾斜の途中にカップが切られているとノーチャンスです。どんなにソフトに打っても、ボールは加速しながら転がり落ちるからです。高速グリーンの場合、下りのラインだとどこまでもズルズルと転がります。1メートルの距離でも3メートルオーバーすることもザラにありますし、カップを通過してグリーンの外にこぼれ落ちることもあります。
では、高速グリーンではどんなパターを使うと距離を合わせやすくなるのか?
超私的なことを言わせてもらうと、高速グリーンで相性がいいのは2メートル打ちたい時に2メートルだけ転がるパター、2メートル打ちたい時に2メートル以上転がらないパターです。自分のイメージよりも転がり過ぎないパターというのは、言葉を換えれば、平坦なラインなのに上りのラインのような状態になってくれるパターです。転がり過ぎないということは、打てないとショートしますが、逆に言うと、「オーバーの心配」がありません。結果、高速グリーンでもしっかりボールをヒットしやすくなるのです。
対して、球足が伸びるパター、自分のイメージよりも転がるパターというのは、高速グリーンで使いこなすのは技術が求められます。球足が伸びるということは、平坦なラインなのに下りのラインにの状態になるパターです。自分のイメージよりも転がるということは、弱気で打ってもカップにとどくメリットがありますが、逆に言うと「オーバーする心配」が発生します。特に下りのラインになれば、オーバーが怖くなってインパクトが緩んでしまうリスクが高まるのです。
オーバーが怖くてインパクトが揺むと大ショートのミスが出ますが、加えて、インパクトが緩むと(手元が緩むと)、その反動でフェースが閉じたり開いたりしやすくなります。その結果、距離感が悪くなるだけでなく、方向性も不安定になるのです。
片山晋呉プロは自著「SHINGO IZM」の中で、「ゴルフはボールを止めるゲーム」と語ってますが、ボールを止めるのはアイアンやアプローチだけではありません。グリーン上においても、自分の止めたい場所にボールを止めることができた方が距離感が良くなりますし、パット数を減らすこともできるのです。
高速グリーンで下りの3メートルを打った時、自分のイメージよりも転がり過ぎないパターの方が確実に3パットを減らせますし、1パットの回数も増やせるのです~。
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2017年03月01日超私的な試打のコツ、パターの特性、性能を見極めるコツとは!?
日曜日の夜に宮崎に移動し、月曜日と火曜日はフェニックスゴルフアカデミーにて、クラブを200本近く試打してきました。米国ではゴルフダイジェストが、国内ではゴルフダイジェストオンラインが主催しているホットリストの審査員のひとりとして、ドライバーからパターまで、がっつり打ってきました。ホットリストの審査員は初回から続けてますが、今回から場所が宮崎に移り、朝から日暮れ過ぎまで打ってはコメント書き、打ってはコメントを書きました。
試打するクラブは、2017年モデルのドライバー、FW、UT、アイアン、ウエッジ、そしてパターです。5つのカテゴリーがありますが、今年一番種類が多かったのはパター。
なんと60本以上も試打し、試打したパターを1本1本づつ評価(採点)し、1本1本づつコメントを書き入れていきます。パターを打つのに力はまったく必要ありませんが、実は、パターの試打が一番大変なんです。パターを打つ時の姿勢というのは、腰への負担が一番大きいからです。
では、
マーク金井はどんな風なことをして60本ものパターを評価し、インプレッションしているのか?
パターはグリーン、もしくはグリーン近辺でボールを転がすための道具(クラブ)です。
ですので、テストする場所はもちろんグリーン。今回はフェニックスゴルフアカデミーのグリーンで試打しましたが、実は、試打するまえにかなり時間をかけてやっていることがあります。
それは、、、
試打クラブを全部一列にならべ、その近くで1本づつクラブを握り、1本づつ素振りすることです。クラブを握ることでヘッドとグリップのバランス、グリップとフェース面の関係をチェックします。素振りすることで、ヘッドの利き具合(バランス)、シャフトのしなり感、重心深さ、重心距離、そして一番大事な振り心地をチェックします。
ボールを打つ前に素振りを繰り返す理由、それは、、、
いきなりボールを打ってしまうと、無意識の内にボールを打つこと、ボールをカップに入れたくなります。その結果、クラブの挙動を確認することが少しおろそかになってしまうのです。
対して、複数のパターを順繰りにグリップして素振りすると、パターの挙動、特性がどんなものかのチェックに専念できます。加えて、順繰りにパターを取り換えることで、それぞのパターの違いをも知ることができます。振りやすいパターと振りづらいパターの違いについても、こまかくその違いをチェックできるのです。パターに限りませんが道具の本質を探るには、主観的な立場での調べと、比較することでの調べ。この2つの方法をとることで、よりパターの性能、特性を浮かび上がらせることができると思ってます。
もちろん、パターを試打する時はグリーン上でボールも打ちます。ボールを打っている時にチェックしているポイントは2つ。
- 狙った方向に転がるのか
- 狙った距離にボールが止るのか
入る入らないはあまり気にしません(笑)。それを気にしすぎると、入れることに意識が向い過ぎてしまうからです。試打は試打者の主観がはいります。試打者にとって、ボールが狙った方向にちゃんと転がり、ボールが狙った場所に止ってくれるほど、そのパターは高得点となります。逆に、ボールが狙った方向にちゃんと転がらない、ボールが狙った場所に止ってくれないほど、そのパターは得点が下がります。
また、パターの場合、インパクト音、インパクト時に手に伝わる振動の出方もチェックしています。この2つの要素は距離感に密接な関係があるからです。例えば、音が大きい割に転がらないパター、手応えが希薄なわりにボールが転がり過ぎるパターというのは使い勝手がよろしくありません。自分のイメージと実際に転がる距離を合致させづらくなるのです。パターの中では「球足が伸びる」ことをアピールしているモデルも少なからずありますが、もしも自分のイメージよりも球足が伸びてしまえば、意図した所にボールは止ってくれません。この手のパターは使い始めはショートのミスが減りますが、新車効果がなくなると、オーバーが怖くなってインパクトが緩んでしまうリスクが増してきます。
パターは感覚的な要素が大きいですし、メンタルの要素も大きいです。それだけに性能の違いを文章かすることが難しくなりますが、自分にとっていいパターを見つける方法にはロジック(論理)があるのです~。
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