さて、この冬場のゴルフ。冬はクラブが軽く感じるとともに、シャフトがしなりづらくなってきます。シャフトがしならないと感じてしまうと、切り返しでシャフトをしならせたくなります。結果、無意識に力みが発生して肩が早く開き、クラブの軌道がアウトサイド・インになってしまいやすいため、ドライバーは右にスライス、アイアンは反対に左に引っかけやすくなります。
この手のミスを防ぐには、冬場はクラブを少し重く、シャフトは夏場よりもワンランク軟らかめのセッティングがお勧めです。こういう冬仕様のクラブを用意しておけば、冬場も夏場と同じフィーリングでスイングできますし、切り返しで力むミスも防止できます。実際、プロや上級者の中には、冬場は冬仕様のクラブを使っている人が少なくありません。
そして、夏仕様のクラブ(夏場にちょうどいいクラブ)もちょっとしたチューニングを施すと、冬仕様にモデルチェンジが可能です。
例えば、冬場にアイアンが引っかかる人の場合、フェースの裏側に鉛を5g前後張ってみましょう。これでクラブが少し重くなって、スイングウエート(バランス)も3ポイント増してきます。シャフトがしなりやすくなる分、切り返しで力むのを軽減できます。
ちなみにクラブを購入する場合、夏場をメインに使うのか、冬場をメインにして使うのかで選び方が変わってきます。ショップの中はエアコンが効いていますから購入時期は年中OK。夏場をメインにして使うのであれば、試打した時にフィーリングがちょうどいい重さ、硬さのクラブを選ぶといいでしょう。
対して、冬場にメインで使うのであれば、ちょうどいいと感じるよりも少し重め、そして少し軟らかめのクラブを選んで下さい。この方が実際にコースで使った時に、いい感じで使いこなせます。
ウエアに夏用、冬用があるのと同じく、ゴルフクラブも季節が変われば、ちょうどいいモノが変わるのです。