距離感が悪い場合、パットの練習も不可欠ですが、道具(パター)を取り替えることでも、距離感のミスを減らせます。
例えば、いい感じで打った時にショートしがちな人は、フェースに樹脂素材が埋め込まれ、インパクト音がソフト(静か)なパターをお勧めします。ゴルファーの多くは、インパクト時に感じる感触や音でボールがどれくらい転がるか判断します。このため、インパクト音が静かだと、「ショートしたくない」という意識が働く分だけしっかり打ちたくなるからです。
逆もしかり。いい感じでオーバーしがちな人は、金属フェースで弾きのいいパターがお勧め。インパクト音が「コツ~ン」と大きいと、「オーバーしたくない」という意識が働く分だけ、強く打っていけません。たかが音と侮ってはいけません。「どんな音だと、どのぐらいの速さでボールが転がるのか」というのが、ゴルファーの距離感を作っているのです。
今どきのパターはフェースインサート(樹脂フェース)が主流ですが、打感やインパクト音はメーカー、モデルによって少しづつ違います。ですので、実際に色々試してみて音の違い、打感の違いを調べ、自分のフィーリングにぴたりと合うパターを探して下さい。
そこでお勧めなのが、目隠ししてのパッティング。例えば、ショップで3メートルの距離が打てるならば、わざと目隠して3メートルを打ってみる。これで自分のイメージした距離(3メートル)がちょうど打てるパターならば、インパクトで余計な細工が入りません。自分が持っている距離感を生かしやすくなり、大きくショートしたり、大きくオーバーしづらくなってきます。
インパクト音はボールでも微妙に変化します。距離感にこだわってパターを試打する時は、普段、自分が使っているボールと同じボールを使うことをお忘れなく。