ドライバーの次に飛距離を稼げるウッドと言うと、大抵のアマチュアは「3W(スプーン)」を頭に思い浮かべがちです。また、それを実証するかのようにゴルフショップで一番売れているフェアウェイウッド(FW)は、ロフト15度前後の3Wだそうです。
さて、このFW選び。プロやハードヒッターの場合、確かにFWはロフトが少ない方が飛びに有利です。ヘッドスピードが速い人の場合、ロフトが多くなるほどボールが上がり過ぎたり、スピンが増えすぎて飛距離をロスしてしまいます。ところが、一般のアマチュアゴルファーはそうとは限りません。
ドライバーが「ティーアップされたボールを打つ」ことを想定したクラブであるとすれば、FWは「地面上のボールを打つ」のが主な目的のクラブ。地面に接した球はアッパー軌道では捕らえにくく、ダウンブロー気味の軌道で球を捕らえることになるため、インパクト時のロフトは立ち、15度の3Wだと12~14度ぐらいに減ってしまいます。
その結果、ヘッドスピードが42m/s未満の人の場合、15度以下のロフトのFWでは球が上がり切らずキャリー不足になります。キャリーよりもランで飛距離を稼ぎたい人、ティーアップ時に飛ぶFWが必要な人を除けば、15度の3Wではキャリーを出しづらくなるのです。
では、何度のロフトを使えば、地面から打っても距離(キャリー)をしっかり出せるのでしょうか?
スイングの仕方によっても変わりますが、目安となるのがドライバーのロフト。例えば、現在、10.5度のドライバーでちょうどいい高さの球が出る人の場合、ドライバーの次のFWは17~18度ぐらいが目安です。アマチュア向けドライバーの多くは表示よりもリアルロフト(実測ロフト)が大きめなので、10.5度だとリアルロフトは12度ぐらいです。ドライバーよりも+5度ぐらいロフトを増やしてやると、地面から打った時にキャリーを出しやすくなってきます。
それだけではありません。FWの場合、ロフトが少ないと難しく感じ、ロフトが多い方がやさしいイメージが出ます。心理面でも最初のFWはロフトが適度にあった方が、ミスが出づらく、2打目でしっかりと距離を稼げるのです。
アナライズのクラブ診断
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