クラブを長くすれば、ヘッドスピードが上がって飛距離が伸びる‥‥
高反発のルール規制が施行して以降、クラブの長尺化で飛びをアピールするドライバーが増えてきました。しかしながら、「長尺化」はメリットばかりではありません。具体的に言うと、、3Wよりもドライバーの方がヘッドスピードが上がる(上げられる)人は、クラブを長くすることで飛距離アップを狙えます。長くしても振り遅れないからです。
他方、3Wもドライバーもヘッドスピードがほとんど変わらない人や、3Wがドライバー並みに飛んでしまう人は、「長尺=飛ぶ」にはならないでしょう。このタイプはクラブが長くなると、「振り遅れ」のデメリットが発生するからです。
「長尺化」以外の要素で、ドライバーの飛距離アップを実現させる方法について説明しましょう。結論から先に言うと、長くしてもヘッドスピードが上がりづらい人は、ヘッドの重さにこだわって下さい。
インパクト時、クラブが生み出すエネルギー量は、ヘッド重量とヘッドスピードの掛け合わせで決まるからです。振り切れる(ヘッドスピードが落ちない)という前提をクリアできれば、ヘッド重量は軽いよりも重い方が飛ばしに有利。重さが増すほど、ボール初速が上がって飛距離を伸ばせるからです。
では、どれぐらいまでヘッドを重くすればいいのか?
市販ドライバーのヘッド重量を調べてみると、大体194〜206gぐらいです。たかが12gと思うかも知れませんが、ヘッド重量が5g以上変わればボール初速も変わってきます。長尺でヘッドスピードが上がらないの場合、ドライバーの長さを標準(45インチ)よりもやや短め(44.5インチ前後)で、その分、ヘッドが重いドライバーを選ぶ。短くすれば、ヘッド重量が202〜206グラムあっても重さが気になりません。これでボールを初速を稼げ、飛距離を伸ばせます。
ヘッド重量はクラブに表記されていませんが、ショップ、メーカーで問い合わせれば確認できます。ちなみに、長尺ドライバーでヘッド重量が重いモノ(200g以上)はほとんどありません。長く作ると、ヘッドを軽くしておかないと振りづらくなって、肝心のヘッドスピードが落ちるリスクが発生するからです。