タイトリスト913シリーズが売れているらしい。910から913に変わって劇的に変化したのはドライバー。鍛造フェースで弾く感じが出て来た。ボール初速も速くなり、その気にさせる鋭い打球音と打感の相乗効果で、売れているようだ。
実は僕が一番913になって評価しているのが、フェアウェイウッド。今までの910シリーズでとても気になっていたのがネックの太さだ。ドライバーはヘッドの大きさが大きいので気にならないが、フェアウェイウッドとユーティリティは、ナイキのクラブといい勝負の太さで「やめて下さい」と言いたくなるぐらい(笑)しかし今回フェアウェイウッドだけ、「やるなぁ」と褒めたくなるぐらい、スッキリと細くなっている。
そしてヘッド重量調整用のネジの形がオシャレで、大きさも気にならないぐらい小さい。ほかのメーカーと比較するとデザイン力の違いまざまざと感じさせる。売れているメーカーはやはり隙がない。ウエイトもしっかり別売りされているので、調整もできるが、お値段がしっかりしていて「気軽に」と言えないのが残念だ。さてこの菱型のウエイト、913Fは重心位置を深くしたいという意志を感じさせる所に配置されているが、より低スピンを狙った913FDは913Fよりも、かなりフェース寄りに配置されて、重心深度を浅くしようとする意図を感じさせる。ヘッドの大きさは一回り以上913FDのが大きいが、重心深度が浅いという設計は、ティーショット用での使用をかなり考えていると思う。
今回僕は913FDでなく913Fをつるやゴルフ神田駅前店で購入した。913Fにしたのは、ロフトが13.5度とくすぐられる絶妙なロフト設定だったのと、FDは使用させる状況が限定されるから。僕のヘッドスピードだと913Fと同じロフトのFDだと、フェアウェイからボールを浮かせるのはかなりキツイ。913Fなら地面からでも、ティショットでも、充分に性能を発揮させることができそうだからだ。
913Fを僕はミスターフェアウェイウッドと呼びたい。フェアウェイウッドに求めれれる飛距離を充分に持っている。単純に「飛ぶ」ということは、「上がりやすさ」を犠牲にしているということ。この飛距離と球の高さの両立が絶妙で、913Fの魅力となっている。かつてロイコレのフェアウェイウッドが、地面からボールが上がって、飛距離も出て、ギリギリ吹け上がらないという。3大要素を持っていて人気だったように、913Fもこの黄金バランスを持っていて、ミスターフェアウェイウッドと名付けた。
そしてカスタムシャフトが、非常に豊富。重さのバリエーションも含めると60種類のシャフトが選べる。ひとつ気をつけて欲しいのは、可変スリーブのノーマルボジションんでの設定が、オープンであるということ、僕が買った13.5度もA1というノーマルボジションで、ロフト12.75度、フェース角-3度とかなりのオープンフェース。どうも皆さんの話を聞いていると、クローズ方向に調整するのを嫌がる傾向があるが、僕もフェース角は-1度前後に調整して使うつもり。宣伝になるけど、アナライズの黒いシャフトW65Bが色的にも性能的に最高にマッチする。
僕もドライバーはVG3を使っているが、フェアウェイはVG3よりも913Fのが、セッティング的にはベストだと思う。ただ一つ残念なのは豊富なカスタムシャフトの割りには、60g以上はR、SRの設定が無い点。ここがとても大切で、皆さんSを選びたくなる気持ちはわかるのだが、その辺はアナライズのホームページや、僕のメルマガや電子書籍を読んでしっかり勉強して欲しい。
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タイトリスト 913F(表示ロフト13.5度)+三菱レイヨンFUBUKI K60S
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長さ42.75inch/重さ327.1g/バランスD1/振動数269cpm/センターフレックス値4.74/表示ロフト13.5度/リアルロフト12.75度/フェース角-3.0度
(可変スリーブのポジションはA1)
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