アマチュアゴルファーがドライバーを買い替える場合、一番こだわるのは飛距離アップでよすね。その願いに応えるべく、メーカー各社も最新モデルでは「前作よりも10ヤードアップ」などと飛びを強くアピールしています。
さて、ドライバー選び。道具(クラブ)で飛距離をアップを狙うポイントはいくつかありますが、最新モデルで注意したいのがシャフトの硬さ。一般的な硬さはRですが、5年前のRは振動数240cpm前後が平均でした。それが2011年モデルになると220~230cpmが標準。同じRでも5年前と今とでは、ワンランク以上軟らかくなっています。
メーカー、モデルによっても硬さの基準は異なりますが、ゴルフショップに並んでいるマチュア向けドライバーの大半は、Rシャフトだと昔(10年前)の女性用ぐらい軟らかくなっているのです。
何故、こんなにもシャフトが軟らかくなってきたのか?
一般的に、アマチュアのヘッドスピードだと、軟らかいシャフトの方がインパクトゾーンでシャフトのしなりを利用できるため、ヘッドスピードを上げやすいからです。メーカーもそれが分かってきたから、シャフトの硬度設定を下げてきました。
もうひとつの理由はアベレージゴルファーの高齢化です。10年前も現在もメーカーがメインユーザーと考えているのは団塊世代。その世代のパワーの衰えに合わせて、モデルチェンジごとにシャフトを軟らかくしているのです。アマチュアゴルファーの多くは、年をとってパワーが衰えてもシャフトは以前と同じ硬さで打ちたい・・・という欲望を深層下で持っていて、そのマーケット心理を満たすための変化です。
ですので、シャフトの硬さについては「パワーが落ちたから」といって、普段よりも柔らかいシャフトを選ぶ必要はありません。また、団塊世代ゴルファーでも人並み以上のパワーがあるならば、今までよりもワンフレックス硬めにした方が、しなり具合が合ってきます。
そして、30~50歳代のゴルファーに関しては、「自分はRでちょうどいい」と決めつけず、SRやSも試打することを強くお勧めします。軟らか過ぎるとしなりを使える反面、体をしっかり使ってスイングしづらくなるからです。
最新ドライバーはヘッドスピードが40m/sぐらいでも、SRやSを使いこなせるようになっています。