買ってから打つか、打ってから買うか。

昔と違って、今どきのショップは試打できるのが当たり前となっています。多くのゴルファーが試打してクラブを買っていると思いますが、試打もただ打てばいいわけではないことには気づいていますか？

大事なポイントはふたつ。そのクラブで出たヘッドスピードや、方向性、飛距離の数値に惑わされず、しっかりとフェースを見てください。

まずひとつめのポイントは、打点位置そのものの確認です。最初の１、２発目でフェース中央付近にあたるのが第一候補。なぜなら最初の１発目というのは自分のスイングだからです。逆に１０発以上打ってやっとフェース中央に当るクラブというのは、クラブに合わせてスイングしているだけですので、打感が良くても、これは自分に合わないと判断すべきです。一振り毎にクラブに合わせてスイングを調節してしまうのが人間の能力の素晴らしいところですが、一発目で当たらないクラブはティーグラウンドではどうなるでしょうか？

さて、もうひとつのポイントは打点位置の傾向を見ることです。打点位置がてんでバラバラ（トウ、ヒールに大きく外れる）クラブはＮＧです。これはシャフトが合っていない可能性が大。他方、打点位置が大体一点に集まっているのは、クラブの挙動が安定している証拠。こういうクラブを使った方が、コースに出た時にミスを減らせるし、飛距離も伸ばせるはずだ、と感じて欲しいのです。