高弾道を打ちたいならば先調子、抑えた球を打ちたいならば元調子のシャフトを選ぼう
長さ、重さ、そして硬さ。リシャフト(シャフト交換)する上でこの3つが決まったら、次にチェックしたいのが調子です。
調子(キックポイント)はシャフトが主にしなる部分を表したもので、先調子と元調子とではシャフトのしなり方が全然違います。一般に、先調子は手元側が硬めで先のしなりが大きい(軟らかい)シャフト。元調子は先端側が硬めで手元側がしなる(軟らかい)シャフトです。そして、中調子は中間部分のしなりを感じやすくなってます。
さて、このシャフトの調子。選ぶポイントはふたつあり、ひとつはダウンスイングのタイプ。トップからダウンの切り返しでコックがほどけやすい人は元調子、コックをキープしている人は先調子がお勧め。前者は元調子の方がコックがほどけてもシャフトがタメを作ってくれます。後者は手元がしっかりしている方がクラブの軌道をコントロールしやすく、タイミング良く振り切れるからです。
ヘッドスピードが思うように上がらない人は(40m/s未満)ならば、迷わず元調子を選んで下さい。ヘッドスピードが遅い人は、自覚がなくてもコックが早くほどけているからです。
2つめのポイントは弾道です。先調子は球が上がりやすく、捕まりも良くなってきます。先端側が軟らかいほど、インパクトでヘッドが上向きに動き、そしてヘッドが返りやすくなるからです。他方、元調子は抑えた球が打ちやすく、捕まり過ぎを軽減できます。先端側が硬くなるほどインパクトゾーンでヘッドが上向きに動きづらく、ヘッドが返りづらくなってくるからです。今よりも高弾道を打ちたいならば先調子、風に負けない抑えた球を打ちたいならば元調子のシャフトをお勧めします。
シャフトの中にはダブルキックポイントと呼ばれるシャフトもあって、これはしなりポイントが手元と先にあるシャフトです。このタイプは切り返しで手元側がしなり、インパクトゾーンでは先が大きくしなるシャフト。スイング中、シャフトの動きが大きいのが特徴で、切り返しでコックが早くほどけてしまうスライサーや、ヘッドスピードが遅めで高い球を打ちたいゴルファーと相性が良いシャフトです。