アゲンストの風が吹くとドライバーの飛距離がガクンと落ちてしまう。無風やフォローの時はもっと飛ぶんだけどな‥‥
当たり前なことですが、低い球よりも高い球の方が風の影響を強く受けます。加えてバックスピンの量が多いほど、吹き上がった弾道になって飛距離が落ちます。
風に負けない球を打つには、球の高さを抑えることと、スピン量が少ない弾道を打つことです。これができれば、風が強くても飛距離の落ち込みを軽減できます。
では、どんなドライバーを選べば、低く抑えた弾道、低スピン弾道を打ちやすくなるのでしょうか?
弾道、スピン量にもっとも影響があるのはロフト角です。例えば、ロフト9度と12度のドライバーを打ち比べれば、誰が打っても9度の方が弾道が低くなり、そしてスピンも減ります。ただしアマチュアの場合、ロフトを減らすことは危険もあります。ロフトが減るほど視覚的に難しく感じますし、ボールの捕まりも悪くなって、方向性が不安定になるからです。
ですので、風に強い球を打ちたいならば、ロフトはそのままで、重心の位置が浅めのドライバーをお勧めします。市販ドライバーの場合、重心の深さは32~45ミリぐらいと幅があって、この数値が小さいほど弾道は低く、低スピン弾道が打てます。
浅重心になるほどインパクトゾーンでギア効果が働き、ヘッドがアッパーに動きづらくなることで、打ち出し角度が低めになります。さらに、スイートスポット位置が下がるため、低スピン弾道が打ちやすくなります。数値的には重心深度が37ミリ以下だと浅重心。形状的には、真ん丸い形状ではなくお尻がスッキリ見える洋なし形状のヘッドは重心が浅めです。
対して、深重心になるほどインパクトゾーンでヘッドがアッパーに動きやすく、スイートスポット位置も高くなる分だけ弾道が高く、そしてスピンが増えてきます。形状的には、真ん丸い形状やヘッドが奥行き方向に広がっているタイプは重心が深めです。
アゲンスト風でボールが吹き上がってしまいやすい人は、ぜひとも重心が浅めのドライバーを試してみて下さい。クラブで飛距離ロスを軽減できることを、きっと体感できるでしょう。