アゲンストの風が吹くと極端にドライバーの飛距離が落ちてしまう‥‥
当たり前のことですが、低い球よりも高い球の方が風の影響を強く受けます。強風下で飛距離ロスを軽減するには、球の高さを抑えることが重要なポイントです。もうひとつの要素はスピン量。スピンは多いよりも少ない方が風の抵抗を減らせ、飛距離の落ち込みを少なくできます。
では、どんなドライバーを使えば、低く抑えた弾道、低スピン弾道を打ちやすくなるのでしょうか?
弾道で一番影響が大きいのはロフトでしょう。例えば9度と12度のロフトを打ち比べれば‥‥誰が打っても9度の方が打ち出し角、そしてスピンが減って球筋が低くなります。ただし、アマチュアの場合、ロフトを減らすことはリスクもあります。ロフトが減るほど構えた時に難しく感じますし、ボールの捕まりも悪くなって、方向性が不安定になってきます。
ですので、やさしいクラブで風に強い球を打ちたいならば、ロフトはそのままで長さを短く、そして短くした分だけクラブを少し重くすることをお勧めします。例えば、普段45インチのドライバーを使っているならば、長さは44~44.5インチがいいでしょう。そして短くした分だけクラブを5~10グラムほど重くすること。ドライバーに限りませんが、同じロフトでもクラブが短くなるほど、シャフトのしなりが減ります。結果、打ち出し角が低くなり、スピンも減らせるからです。
そして、短くして重くするメリットは方向性が良くなることです。重いほどタイミングが狂いづらいし、ミート率も良くなってくるからです。デメリットとしては、高い球を打ちづらく、そしてヘッドスピードが上がりづらくなってきます。
一方で、ボールが上がらなくて困っているならば、少し長く、少し軽くするのがお勧めです。クラブが長くなるほどヘッドスピードが上がりやすく、そしてシャフトのしなり量が増えてきます。結果、打ち出し角度が上がり、スピン量も増えて、オートマチックに高い球が打っていけます。デメリットとしては低い球を打ちづらくなることと、長い方が短いよりも方向性が不安定になってきます。
ドライバーに何を求めるのか? 今回の球の高さに限らず、最初にそれを明確にしておくことがクラブ選びの基本であり、極意なんです。
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