練習場では心地良くボールが打てて距離もちゃんと出るのに、なぜかコースに出るとダフり気味になって、距離が今ひとつ出てくれない。
練習場は人工芝なのでダフり気味にヘッドが入っても、ソールが勝手に滑ってくれます。ところがコースは天然芝。人工芝に比べるとミスに対してシビアです。特に4月頃はフェアウェイに砂が撒かれているため、ちょっとでもボールの手前にヘッドが入ると、そのままダフって大幅に飛距離をロスします。
では、どんなアイアンを使えばクラブでダフりのミスを防げるのか?
ダフりを防ぐ上で、一番こだわりたいのはバウンス角です。バウンス角とはソールの出っ張り具合を数値化したもので、この数値が大きくなるほどダフりに強くなります。バンカーで使うSW同様、アイアンもバウンスが強くなるほど、ソールが芝の中に潜りません。ソールが跳ねてソールが滑ります。バウンス角が強いアイアンならば、砂混じりのフェアウェイでもソールが滑ってくれます。加えて、バウンス角が大きくなると、インパクトでロフトが立つ(減る)方向にヘッドが回転するため、ダフり気味に打っても距離がちゃんと出ます。
もちろんバウンス角が強いアイアンとて、弱点はあります。地面が硬い時や、練習場の人工マットから打つ場合、ソールが必要以上に跳ねてしまうために、バウンス角が少ないアイアンに比べると、ハーフトップのミスが出やすくなります。言い換えると、練習場でソールの抜けが良いと感じるアイアンはバウンス角が少なく、練習場で打うつとソールが跳ねて打ちちづらいと感じるアイアンはバウンス角が総じて多めです。
バウンス角は見た目でもチェック可能です。シャフトを地面と垂直にセットした時、ソールの後ろ側が下がっている、いあゆるお尻が出っ張っているほどバウンス角が大きい。また、硬い地面に置いた時、リーディングエッジ(刃先)が浮く度合いが大きいほどバウンス角が大きいです。
リーディングエッジが浮いたアイアンは「何となくトップしそう」が感じがすると思いますが、実は、こういうアイアンほどコースに出た時ミスに強くて、お助け度も強いアイアンです。7番でバウンス角が6~10度ぐらいあればバウンス角が大きい。コースで慢性的にダフりやすい人は、バウンス角にこだわるだけで、ハーフで3打以上、スコアを縮めることができるでしょう。