最近のゴルフボールは種類が増えただけでなく、硬さのバリエーションが豊富になってきました。硬くて手応えがしっかりしたボールがあるか思えば、ソフトな打感を売り物にした軟らかいボールもあります。加えて、中間的な硬さのボールも増えてきました。
さて、このボールの硬さ。硬いボールには硬いボールの長所短所があり、軟らかいボールには軟らかいボールの長所短所があります。一般的には、ドライバーで打った時に硬さを感じるボールはコア(芯)が硬く、カバーが軟らかい。このタイプはスピン系と呼ばれ、アイアンやアプローチでのスピン性能が高いのが特徴。対して、ドライバーで打った時に軟らかく感じるボールはコア(芯)が軟らかく、カバーが硬い。このタイプはディスタンス系と呼ばれ、ドライバーやアイアンを打った時、低スピン弾道で飛距離を稼げます。デメリットとしてはスピン系はドライバーやアイアンの時はスピンが増えて吹き上がりやすく、ディスタンス系はアプローチで打った時にスピンがかかりづらくなります。
では、我々アマチュアが飛距離を求めるならばどちらのボールの方が有利なのか?
ドライバーの飛距離を稼ぐには、インパクトで8ミリ前後ボールを潰せるボールを使うことです。インパクトでボールは潰れ、その復元力で反発力が生まれますが、インパクトでボールが潰れすぎる(8ミリ以上)だとエネルギーロスが発生します。反対に、インパクトでボールの潰れが少ないと(8ミリ以下)、今度は十分な反発を得られません。ヘッドスピードが速い人と、ヘッドスピードが遅い人とでは、飛ぶボールは異なります。ヘッドスピードが速い人(45m/s以上)ならば、コアが軟らかいとボールが潰れすぎます。コアが硬いボール、いわゆるスピン系ボールの方がボール初速を稼げ、効率良く飛距離を稼げます。対してヘッドスピードが遅い人(40m/s以下)は、コアが硬いとボールが潰れる量が不足します。ヘッドスピードが遅めの人はコアが軟らかいボール、いわゆるディスタンス系ボールの方がボールを必要なだけ潰せ、効率良く飛ばせます。
今どきのボールはゴルファーに合せて細分化されています。硬さについてはヘッドスピードとの相性があります。ヘッドスピードが速い人と遅い人とでは、相性が良いボールは正反対なることを覚えておいて下さい。