パソコン同様、ゴルフクラブも毎年モデルチェンジするのが当たり前になってきました。2013年も数多くのニューモデルが出ましたが、目立つのが弾道調整機能が付いた可変式ドライバー。ヘッドとシャフトをネジで脱着することから「カチャカチャ」ともドライバーとも呼ばれ、今年は30モデル近く出回ってます。さてこの可変式ドライバー。その多くはシャフトの装着角度を変えることで「捕まり」や「ロフト」「ライ角」などが調整可能です。メーカーによっては調整によって、左右の曲がり幅を15ヤード以上変えられるとアピールしています。
では、可変式ドライバーはあらゆるゴルファーに対応できるのか?
現在市販しているドライバーに関して言うと、答えはノーです。弾道調整機能が付いていても、クラブには基本特性があるからです。ノーマルポジションでフェースの向きがスクエアなドライバーもありますが、ノーマルポジションでフェースが左を向いていたり、フェースが右を向いているクラブも多いからです。加えて、重心距離が短くてフェースを返しやすい(捕まりが良い)クラブと、重心距離が長くてフェースを返しづらい(捕まりが悪い)クラブとにも分かれるからです。要するに、可変式ドライバーであっても、スライサーに相性が良いモデルと、フッカーと相性が良いモデルとがあるのです。
例えば、ノーマルポジションでフェースが右を向いている度合いが強く、フェースが返りづらいのモデルは捕まりづらいのでフッカー向け。このタイプは捕まらないという基本特性を基に、捕まる度合いを足したし引いたりできる。逆もしかりで、ノーマルポジションでフェースが左を向いている度合いが強く、フェースが返りやすいモデルはスライサー向けです。このタイプは捕まるという基本特性を基に、捕まりの度合いを増したり、少し軽減できるのです。ですので、可変式ドライバーを選ぶ場合も、従来のドライバー同様、基本特性がスライサー向けなのかフッカー向けなのかをチェックすることが必要不可欠です。
可変式ドライバーであってもノーマルポジションでフェースが右を向いているクラブはスライサー向きではありません。フッカー向きです。逆に、ノーマルポジションでフェースが左を向いているドライバーはスライサー向き。フッカーは手を出さない方がいいでしょう。