ドライバーと比べると見た目に大きな違いがありませんが、20年前と現在ではアイアンも様変わりしています。アイアンもヘッドが大きくなって、飛距離性能がアップしているモデルが増えてきました。
では、どんなアイアンを使えばやさしく飛ばせるのか? ミスショットを減らせるのか?
いくつかポイントがありますが、ヘッドスピードが遅めの人にこだわってほしいのがヘッドの大きさとソールの形状です。ミスに強く、やさしく飛ばしたいならばヘッドサイズが大きくて、ソール幅がとにかく広いアイアンを選んで下さい。
まずヘッドサイズですが、大きい方がスイートエリアが広くてミスに強くなります。また、ヘッドが大きいほど重心距離が長くなり、インパクトゾーンでヘッドの回転エネルギーが大きくなる分だけ、飛距離を稼げます。アイアンもヘッドが大きいほど飛びます。
ソール幅については広い方が飛びに有利。ソール幅が狭いアイアンに比べると、ソール幅が広いアイアンは重量が配分が下になる分だけ低重心。低重心のアイアンは高重心のアイアンに比べると、打点位置とスイートスポット位置が接近している部だけエネルギーロスが発生しません。結果、ボール初速が上がりやすい分だけ飛びます。
加えて、低重心アイアンは打ち出しが高くなり、スピン量も増えすぎない。グリーンに止まる球を打ちづらいデメリットもありますが、ヘッドスピードが遅い人にとっては飛距離を出しやすいメリットがあるのです。
ソール幅が広いと初心者向きのイメージが強いですが、そんなことはありません。中上級者でもヘッドスピードが遅めのや、ミドルアイアンでボールが上がりづらい人にとっては、ダフりのミスに強いだけでなく、やさしく飛ばせるメリットがあります。
ソール幅が広い低重心アイアンを使っていると上達しないという人もいますが、これも大きな勘違い。むしろ、上達が早まります。ミスに強くやさしいアイアンを使った方がプレッシャーがかかってもクラブがミスを助けてくれますし、それが余計な力みを抜くことになって正しいフォームを身につけやすいからです。