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メーカーのロフト表記は鵜呑みにできない

ヘッドには個体差もあるので、ロフト角は実測がベスト

ヘッドには個体差もあるので、ロフト角は実測がベスト

「この新しいドライバー、10度にしてはボールが高く上がるって評判なんです
よ」
ゴルフショップで、こういう風にクラブを勧められた経験は誰しもあるでしょ
う。ゴルフ雑誌でも、「ボールが上がりやすいドライバーと上がりづらいドライ
バーがある」などと試打するプロがコメントしています。
では、上がりやすさは何で決まるのか?

重心の高さ、重心の深さ、シャフトの挙動‥‥いくつもの要素がありますが、
一番影響が大きいのがロフトです。ドライバーには必ずロフトが表示されていま
すが、市販品の大半は表示と実際のロフト(リアルロフト)が異なっています。
例えば10度と表示されていても、Aのリアルロフトは11度、Bは13度だっ
たりすることが珍しくありません。そして、ボールが上がりやすいと評判のドラ
イバーほどリアルロフトが多めです。理由は単純、メーカー側もロフトを増やし
た方がボールが高く上がることを知っているからです。
他方、10度のわりにはボールが上がりにくい‥‥こういう評判が立つドライ
バーは、表示ロフトとリアルロフトの差がほとんどありません。
では、なぜメーカーは表示ロフトは変えないでリアルロフトを増やしてきたの
か?

ヘッドスピードが40m/s前後のアマチュアの場合、ドライバーの弾道が総
じて低め。ならば、「ロフトを増やして打ち出し角度を上げた方が飛距離が伸び
る」ことをメーカー側が考えるようになったからです。そしてアマチュアの多く
は「表示ロフトが11度」以上のドライバー好みません。数字が多いと飛ばない
イメージがあるからです。ならば、表示は変えないで、リアルロフトを増やした
ドライバーを作りはじめたわけです。
実際のロフトはモデルによって結構異なり、最近は10度表示だと12~13
度ぐらいあるのが当たり前です。

ロフトを選ぶ際は「自分はロフト10度」と決めつけないこと。飛ぶドライバーを求めるならば、数字を鵜呑みにせず、実際に試打してからロフトを決めて下さい。幸いにも、ゴルフショップの試打ルームには弾道計測器が完備してい

ます。これを用いて、打ち出し角が12~15度になるロフトをチョイスして下
さい。たかがロフトと思うかも知れませんが、ロフトが合っているか合っていな
いかで、飛距離は大きく変わってくるのです。


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