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素振りの重要性

「ボールを打ってもスイングは良くならない!」では素振りの重要性について説明しましたが、今回もその続きです。大事なことなので何度でも繰り返しますが、ゴルフはボールをたくさん打っても上達しません。ボールをたくさん打てばそれなりに当るようになりますが(まったく何もしない人に比べれば)、それなりです。たくさん打つことでシングルになる人もいますが、非常に希です。どこの練習場にも「あの人、毎日ボールを打っているよね」という常連さんがいますが、腕前はどうでしょう。その常連さんが練習場で一番上手いってことも非常に希なはずです。

 

他方、前回も説明しましたが、素振りで形をちゃんと作る練習をすれば、練習すればしただけスイングは綺麗になります。綺麗と言う言葉は抽象的なので、正確に言うと、シャフトプレーンに沿った、プレーン感のあるスイングを作ることができます。

 

もちろん、ただ闇雲に素振りすればいいわけではありません。回数にこだわるのも避けて下さい。10回よりも20回、20回よりも50回、50回よりも100回‥‥回数にこだわると正しい動きを身に着けることよりも、回数をたくさんこなすことが優先順位の一番になります。結果、「数をこなせば何をやってもいい」という勘違いが生じやすくなるのです。

 

素振りをする場合、実際にボールを打つような感じでクラブを振る方法と、部分、部分を止めてクラブを振る方法があります。正しいスイングを身に着けるには部分、部分で止めながら素振りして下さい。部分、部分の形を意識した方が、間違い(悪い動き)を矯正しやすいからです。

 

ゴルファーがスイング中にゴルファーがチェックすべきポイントは

 

・アドレス
・テークバック
・トップ
・ダウン
・インパクト
・フォロー
・フィニッシュ

 

全部で7つ。7つのポイントで正しい形(型)を覚えれば、特別な才能がなくても誰でも70台で回ってこれます。プレッシャーに弱い人でも、正しい形(型)がちゃんと身に付けばシングルになれます。リズムやタイミングとうのは、プロでもプレッシャーがかかれば簡単に狂います。

 

タイガー・ウッズや石川遼クンでも優勝争いをしている時はプレッシャーがかかり、そんな時は切り返しのタイミングが早くなっています。他方、いったん覚えた形というのは、プレッシャーがかかっても変わりづらい。例えば、トップで左ひじがピンと伸びている人ならば、プレッシャーがかかっても左ひじがガクンと曲がったりしません。形は(型)ゴルファーを裏切らないのです。

 

それだけではありません、形(型)がちゃんとできていれば、リズムやタイミングが狂ってもミスの度合いが少ないのです。プレーン感があるスイングをしていれば(プレーンから大きく外れるスイングに比べて)、リズム&タイミングが狂った時でもヘッドの軌道が狂う度合いが少なく、ナイスショットとミスの差が少なくなります。ミスした時でもボールが曲がりづらくなるので、スコアの浪費を確実に減らせます。

 

日本では「型に嵌める」というのは、あまり良い意味で使われません。しかしながら、練習できる時間が限られるアマチュアこそ、徹底的に形(型)にこだわった方が、努力が確実に報われます。遠回りしません。

 

具体的な形(型)作りついては次回からじっくり説明していきますが、形(型)づくりで重要なヒントを握っているのは筋肉ではなく、関節の使い方です。まずは手首とひじの関節を正しく使うこと。そのためには、ゴルファーの大多数が正しいと信じ込んでいる「両腕の三角形をキープ」することを即刻、止めて下さい。正しい形(型)を身に付ける第一歩はここから始まります。


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