このインプレッションは、2013年2月に書かれたものです
日本でナゼか人気がないブランドがある。アダムスゴルフ、ツアーエッジ、そしてコブラ。どちらも本国アメリカでは人気、特にコブラは、グレッグ・ノーマンがオーナーだった時代もあって、かなりの人気ブランドだった。アクシネット傘下に入ってからも人気は継続して、タイトリストのセカンドブランド的な位置づけだったが、製品は非常にしっかりしており、僕はとても評価している。
そんなコブラだけど、中古ショップに買取に持って行くと、悲しくなるぐらい買取価格が安い。今回のAMP CELL PROドライバーは、GDOのHOTLIST一斉試打で、すごく気に入ったのでジーパーズで購入、25000円だった。ヘッドが4色あって、日本仕様には白があるのに、なぜか米国仕様には白が無い。ホントは白が欲しか
ったが、ソールが白いグレーをチョイス。AMP CELLドライバーでも良かったのだが、PROの方が顔がよかったので、PROを購入。PROに入っている、KUROKAGEという三菱レイヨンのシャフトにも興味があったからという理由もある。
ご存知だとおもうが、コブラも今回からロフト調整機能を謳い始めた。7.5度から10.5度まで可変するとあるが、ロフトが立てばフェースが開き、ロフトが寝ればフェースが閉じるので、従来のカチャカチャと変わらない。コブラにかぎらず、各社とも、今までより調整範囲を広げて、表示が変わっただけの、残念ながらメーカーのご都合主義でしかない。
いきなりコースで使ったけど、60gのシャフトが入ってる割には、クラブが重く感じて、ボールがとにかく捕まらない。確かに総重量が325.2gもあるし、バランスはD5と重いことは重いのだが、振ると実重量よりかなり重く感じる。実は重心距離が長いドライバーは、重心距離が短いドライバーに比べ、同じ総重量でも、振ってみると重く感じる。そして更にシャフトの特性がトウダウンしやすいのだろう。この振りにくさは捕まりの悪い原因の一つといえそう。もう一つの原因は、フェース角が凄くオープンなこと、ノーマルの位置でマイナス3.5度と、チーピンを打つつもりで、ちょうどまっすぐ飛ぶ感じ。これを8.5度にしたらどこへ飛んでいくんだろう?と思う。シャフトは、並行モノらしくしっかりしているので、更に捕まらなさを助長している。
イイ点もある。コブラはデザインが上手い。色が4色あることに加え、ソールのデザインからグリップまで、非常に凝って作っている。ヘッドカバーもカッコイイ。とは言えぶっちゃけコレでは使えないので、早々に処分することに、まるでWBCの侍ジャパン並の久々の手痛い敗戦。
並行モノは敗戦だったが、試打した日本仕様はシャフトがUSTmamiyaのATTAS4Uの特別カラー(白)が入っていて、かなり感じが違う。ヘッド自体は、スイートエリアが広く、ヘッドスピードが速いけど球が曲がる人に、おすすめなクラブであることは間違いない。上手くロフトを調整すれば、平均的に飛ばせるドライバーになると思う。この敗戦っぷりがちょっと悔しいので、日本仕様を買って敗者復活をしかけるようかな・・なんて考えている。
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コブラ AMP CELL PROドライバー+KUROKAGE60G(S)
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長さ45inch/重さ325.2g/バランスD5/振動数262cpm/センター
フレックス値4.72/表示ロフト10.5度/リアルロフト10.25度/フェース角-3.75度
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