またまた関西のテレビ局サンテレビのゴルフ番組に出演するために神戸に出張してきた。以前つるや神田駅前店の店長だったY君が明石南店に転勤になったので、近くに行く事があったら顔を出している。そこで見つけたのが話題のANSERドライバー。
ちょうど在庫があったので、ATTAS 4Uが入っているモデルをお買上げ。僕も4Uを今エースで使っているので、ヘッドを試すのにはちょうどいい。このANSERの凄いのはもともと純正シャフトが入っても世界統一価格で49350円と安いのに、ATTAS 4Uが入ってもプラス8400円だけ。そして実売は5万円切ると思うので、ぶっちゃけシャフトを買ったらヘッドがついてきたという感じ。非常にお買い得感満載な価格設定だ。
さてこのモデルでPINGもカチャカチャをつけてきたが、PINGっぽくないイメージがする。PINGというのは、僕的にはテーラーメイドと対極にある感じ。ファッション的な要素を追求せず無骨で実直。しかしこのウッドでロフトとフェース角、ライ角を細かく設定できるということに、早くからこだわっていたのは実はPING。TiSI チタンドライバーというモデルには、エクスチェンジングホーゼルといわれる樹脂のホーゼルを使いシャフトの入る角度がそれぞれのプレーヤーにあうように10種類用意された。残念ながら可変ではないが、フィッティングによって選べる仕組みとなっていた。
残念ながら市場ではすぐ消えた。フィッティングで試すには10種類在庫しないといけないのと、そもそもフィッティングしなければいけない分量販店では扱いづらい。そして致命的なのは、シャフトの入る角度を決める樹脂のホーゼルが、リシャフトしようと熱を加えると溶けてしまい。リシャフトできないという原因で全く売れなかった。そもそもチタン鋳造と後発としては時代遅れだった点もマイナス。しかしフィッティングやライ角にこだわってきたPINGならではの製品だと思う。
Anserは可変式だが、調整範囲が0.5度単位と調整幅が少ない。そしてカートリッジ部分がチタンで出来ていて、可変できるクラブのネックがボッ照りしているモデルが多いなか、非常にスリムでスッキリとした可変システムである。
ヘッド形状は上から見ると、i20とG20の中間的な感じ。G20ほどフェース面から後ろにかけて長くない分スッキリしているが、i20ほどシャープな感じでもない。この2つと違うのはヘッド重量が少し軽いこと、ホーゼルがない状態で約195g、ホーゼル部分もチタンなのでトータル200gを少し切るぐらいのヘッド重量になる。
実際打ってみると、グローレほどではないがかなり初速が出る。弾きの良さを感じるヘッドだ。フェース角もかなりオープンなのでフッカーに向くが、スライサーにはかなり厳しい気がする。フッカーが安心して叩ける感じのドライバーだが少しオープン度合いが強すぎる。
注意して欲しいのはホーゼル部分が短いので、シャフト長が長くなりしっかり目の4Uが更にしっかりと感じる。データを見るとSで振動数が271cpmとかなりの数値。ヘッドスピード45m/s以下の人が4Uを選ぶなら、Rも検討して欲しい
PING ANSERドライバー+USTMamiya ATTAS 4U 6S
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長さ45inch/重さ311.1g/バランスD2/振動数271cpm/センター
フレックス値4.2/表示ロフト9.5
(ノーマルポジション)リアルロフト10.5度/フェイス角-4度
(クローズポジション)リアルロフト11.5度/フェイス角-3度
(オープンポジション)リアルロフト10.25度/フェイス角-4.5度
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2012年9月