では、冬場はどんなドライバーを使えば、飛距離のロスを最小限に抑えることができるのか?
体を動かしづらい状況下では、手打ちになりづらい道具(クラブ)を使うことです。具体的に言うと、軽いクラブよりも重いクラブの方が有利。例えば、普段295gのドライバーを使っているならば、305~310gぐらいのドライバーを使ってみてください。重いほどテークバックで体をしっかり使える分だけ手打ちを防止できるからです。さらに言うと、軽いクラブよりも重いクラブの方が風に強い球を打っていけます。
ただし重くする場合、普段45.5インチならば44.5~45インチという風にクラブを短くすることをお忘れなく。短くするのは重さに対応するためです。ただ重くすると振りきれなくなる弊害が出ることがあります。
そして、重いクラブの応用編として皆さんにお勧めしたいのが、ロフトが少なくて、クラブ重量が重い3Wです。通常、3Wのロフトは15度ですが、モデルによっては13度が市販されています。このタイプで320~330gのものはセカンドドライバーとしてお勧めです。
多くの3Wの長さは43インチに設定されています。ドライバーよりも2インチ以上短い、ということです。重くても振り遅れませんし、短い分だけミート率が良くなります。加えて、3Wはドライバーよりもヘッド重量が重いので、ヘッドの重さで飛距離を稼げます。
ちなみに、ロフト13度というのは地面から打つのは非常に難しいですが、その反面、ティアップして打っても吹け上がりません。ティアップを高くしないで打てるので、テンプラのミスも出ません。ドライバーが苦手な人や、アゲンストの風で飛距離を大幅にロスする人ならば、13度の3Wの方が飛距離を稼げるだけでなく、ミスも減らせます。
中古ゴルフショップに行けば、1万円以下でも13度の3Wを手に入れられます。お勧めはテーラーメイドの初代Vスチール、キャロウェイのスチールヘッド+、ロイヤルコレクションのBBD。これらのモデルはセカンドドライバーとして、大いに活躍してくれるでしょう。